顆粒膜細胞腫 ⑧術後のはなし
次に目が覚めたら術後専用室だった。
同時にお腹にズンとした重みのような違和感。
痛くない、ただ猛烈に眠い。
酸素マスク、血圧計、心電図、パルスオキシメーター(指先で酸素はかるクリップのやつ)、尿カテーテル、傷口からのカテーテル、点滴2本。
えっ、めっちゃつながれてますやん?
なんか鳴ってる!(酸素マスクとオキシメーターが外れやすくてよく鳴ってました、気づいてからは自分ではめ直してました)
眠い…グゥ…
氷なら舐めても良かったらしく、何度か氷を舐めながら寝ていた。
おそらく点滴に痛み止めが入っていて痛みを感じなかったのでは…と思った。
ただそれは私には合わなかった。
次に目覚めた時には気分が悪かった。
そして横を向いた瞬間に吐いた。
「すびばぜん…ゲボ吐いちゃった…」と半泣きでナースコール。
大丈夫だよ〜と手際よく着替えさせてもらい、汚れたところは応急処置で何かしてもらった。
ほどなく食事がきた。
全粥に固形のおかずである。
た…食べなくては…回復が…
気持ち悪い…ねむい…
スプーンにお粥をつけて、必死に眠気とたたかいながらスプーンを舐め舐めした。
まさに離乳食時の赤ちゃんである。
途中看護師さんに起こされつつ、少しずつ舐めた。
次の食事がきた。
先程より固めのお粥に固形のおかずである。
むりむり〜…なんたる無理ゲー…
再び舐めようとするがお粥の匂いで気持ちが悪い。
好物のパイナップルがあったので、ウトウトしながらパイナップル完食。
「今日歩いてみる予定なんやけど…明日にしようかね…?」と聞かれ、0.3秒で「はいそうします」と答えてうつらうつら。
麻酔が抜けきるまでに1日かかったと思う。
ひたすら眠くて寝ていた。
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