顆粒膜細胞腫 ⑥コロナ禍での入院
入院日の朝。
いつものように登校準備をする長男を抱きしめた。
振り返らず、笑顔で出ていった。
不安そうに、今にも泣き出しそうな次男を抱きしめた。
絶対帰ってくるから、と言った。
病院までは実母が付き添ってくれた。
コロナ禍の入院は検温必須、付き添いはエレベーター口まで、面会禁止と厳戒態勢パレードである。
マザーズバッグとして使っていたバッグと、いつかの福袋(byしまむらさん)のデカトートを引っ提げて、
2020年11月19日 入院。
入院日は本当にただの食事付きお泊まりだった。
好きなだけアプリゲームをして、
おやつも食べて、ウトウト昼寝、
15時半に、幼稚園のアプリから
「まもなくバスが到着します」
の通知がきた時に、初めて私は非日常を実感し切なくなった。
切なくて目が潤んだ。
同時に、子どもたちを想った。
心を奮い立たせるとはこんな感情か、と思った。
泣いてる場合じゃない。
夕飯は白米がお粥になっていた。
日頃の疲れもあり、手術前日なのにしっかり寝た。
※持参したグッズなどはまた書いていこうと思っています。
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