顆粒膜細胞腫 ④すべての材料は揃った
だいたいの検査を終え、待合室で待つ。
ここまで2週間弱。
悪性だったら?
なんて言われるの?
いろんな感情が脳内を駆け巡り、段々とパニック症状が出始めていた。
それに相まってマスク文化。余計に酸欠である。
過呼吸を起こさないよう、ゆっくりと、
鼻から吸って
口からはいて、
己の心身を労るのが精一杯だった。
そのうち呼ばれた。
20分弱、もっと短かったと後から思う待ち時間。
長く長く感じる時間だった。
血液検査、腫瘍マーカー、子宮頸がん・体がん検診いずれも異常なし。
MRIの所見では右卵巣がおよそ6.1センチ。
「充実性の卵巣腫瘍」と告げられた。
人間の体に悪性の疑いがあるブツが存在する場合、穿刺(針を刺す)で細胞診を行うらしいのだが、
卵巣はそれが不可能だという。
理由は、穿刺した際に腹腔内に細胞をばらまいてしまうから。(他にもいろいろあるようです)
仮に悪性だった場合、悪性の種をばらまいて転移させる可能性大というわけで、卵巣腫瘍や卵巣嚢腫は術後の確定診断しか叶わないのである。
福袋の如く、「開けてからのおたのしみ!」もとい、「開けてからの結果」ということになる内臓、それが卵巣。
通常、卵巣は2~3センチのアーモンドぐらいのサイズ。5センチを超えると手術適応だそう。
迷わず、手術を選んだ。
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