顆粒膜細胞腫 ⑬決着は日曜日

術後9日目。
明け方4時近くまで目がギンギンだった。
両卵巣を失ったことをこの時初めて実感した。

勝負の朝6時採血。
朝ごはんをしっかり完食し、前日から帰り支度をちょこちょこ行っていたので仕上げとばかりに完璧に帰り支度をした。

9時頃、先生が来られた。
・発熱がずっとないこと
・白血球数、炎症反応が少し低下したこと
・内診、経膣エコーでも少しずつ改善していっていること


「しばらく通院してもらいますが、おうちに帰りましょう。おめでとうございます、退院です」

待ちに待って大勝利の退院。
すぐに昼ごはんをストップしてもらう。
実母に連絡し迎えを待つ。
ホルモン剤テープの処方が意外に時間がかかってしまったが日曜日退院なので仕方ない。

2020年11月29日 退院
先生、看護師さん、全てのスタッフさん
本当にありがとうございました。

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入院した日は汗ばむほどの気温だったのに、
季節が冬に変わっていた。
吹く風は冷たく、空気も冷たい。

自宅に戻り、玄関を開けて

「待たせたな!!帰ってきたよー!」

と言い終わる前に長男が走ってきた。
たまらずお互い無言で抱きしめあった。
満面の安堵した笑みだった。

「ママ、おかえり!」
甘えん坊次男も抱きしめた。
後から聞いた話、入院日夜に寂しさからひとしきり泣いたらしい。
翌日から一切寂しさを口にしなかったそう。

最後に夫。
「おかえり!みんな安心したね、俺も!」

よく頑張った。
みんな頑張った。
みんなで泣いて、闘った。

子どもたちとたわいない会話をしながら、
すぐにホルモン剤テープを貼る。
自宅に帰った安堵と、
何日も眠れなかったこと、
ホルモン剤がじわりと効いてきたタイミングを逃さずに寝かせてもらった。

おうちのおふとん、やっぱりきもちいい。


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入院、手術はこれにておしまい。
まだまだ通院は続きますが、そちらは日記のごとく記録していくつもりです。
note初心者で、読みづらく稚拙な文ではありますが、
ここまで読んでくださったかた、ありがとうございました。

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