リモートワーク導入労務⑤ 勤怠管理ツールは敵にも味方人にもなり得る!
この記事は、2020年3月11日に執筆し、加筆・修正を加えたものです
こんにちは クラウドワークス労務担当のいわおです。
さて、リモートワークを導入すると聞いて労務担当がまず頭に浮かべる不安は何でしょうか?
私がまず浮かんだ不安はちゃんと勤怠管理ができるのか?という事でした。
そこで今回は、リモートワーク導入における勤怠管理ツール選定のポイントについてお話したいと思います。
ツールの選択にあたって
会社によって想定しているリモートワークの仕方は様々だと思います。
A:リモートワーク勤務は日単位でのみ可能とする。
B:リモートワーク勤務は日単位に限らず組み合わせを可能とする。
ちなみに、クラウドワークスでは、Bの方法を採用しています。
ですので、下記のような働き方が可能です。
朝は満員電車を避けるために在宅勤務をし11:00頃に会社に出社。
その後、会議等こなして通院のために17:00に会社を出て帰宅後
自宅で残りの業務を片付けて20:00に終業とした。
この時に、勤怠管理ツールに求める機能は
①事業場所が自宅であるかの確認が取れる事
②出社に伴う移動時間を労働時間に加算しない事
③出社後ランチ休憩を取得した場合、その時間が記録されること
④通院にともなう時間が労働時間に加算されない事
⑤終業場所が自宅であることを確認する機能
という事は、勤怠管理ツールに必要になる機能は、下記のようになります。
①打刻時の位置情報取得機能
→打刻時に位置情報を取得することで、事前に申請のあった場所で
リモート勤務を実施しているか確認が可能となります。
②細切れの時間管理機能
→先ほどの例で行くと、移動時間や、通院時間などは労働時間に含めない為
1日のなかで出社-退社のパターンを複数登録可能にするか、
休憩時間を複数回登録可能な機能が必要になります。
③リアルタイムで勤怠情報が確認できることです。
→リモート勤務では実際の姿が見えない為、始業・終業についてはリアルタイム
での管理が必要になってきます。
勤怠システムによっては、1日の入力が終ってみないとシステムに
反映されないというものもあります。
これではリモート勤務での使用は難しです。
また、人数の少ないベンチャー企業などは、勤怠管理に工数をあまり割けないという事情を抱えている場合もあります。その際は、勤怠管理における管理工数が極力かからないツールを選ぶ必要があるかもしれません。
逆に、大企業などは細かくしっかりと時間管理を実施する必要があると思いますので、管理工数がかかっても、より細かく管理できるツールが必要になるかもしれません。
この様に、同じツールでも会社が求める管理方法によって評価が大きく違ってきます。
ですので、まずは、
会社としてリモートワーク制度でどのような働き方を可能としたいのかを決めたうえで、その実現に必要な勤怠管理方法を明確にしたうえで、その管理が可能なツールを選定することをお勧めします。
ツールから入ってしまうと、ツールの機能にリモートワークの働き方が縛られてしまう為、蓋を開けたら意図していた働き方と違うリモートワーク制度が導入されていたという事が起きかねません。
まとめ
リモートワークは、誤った勤怠管理ツールを選択したことによって失敗につながる可能性もあります。ツール選定に入る前にリモートワークで実現したい働き方のビジョンを明確にすることが大切です。
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