フルリモートで新規事業立ち上げチームを運営するための3つの工夫
この記事は、2021年7月2日に執筆し、加筆・修正を加えたものです。
こんにちは!クラウドワークスHSの大橋です!
クラウドワークスの文化でもある「新規事業開発」。
今回もはクラウドワークス新規事業開発部の八尾さんにバトンを託そうと思います。
お題は、「新規事業開発チームの働き方について」。このコロナ禍の中、テレワーク(リモートワーク)との両立に悩む方も少なくないのではないでしょうか。
それでは、今回も八尾さんお願いします!
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こんにちは!
新規事業開発チームの八尾です。
現在0→1で新規プロダクトの開発真っ最中です。
0→1というと、チームメンバーみんなで一つの部屋に集まり、熱量高く議論をしている様子を想像する方も多いかと思います。
実は、クラウドワークスの新規事業チームは、フルリモートを前提としてチーム運営をしています。役員の成田と自分以外は東京にすら住んでいないので、出社日のようなものも設けていません。
今回は、不確実性や曖昧性が高い新規事業チーム運営を、フルリモートで完結させるための工夫を書いてみようと思います。
「ちょっといいですか?」声かけをしやすくする工夫
リモートワークをしていると、ちょっとした相談がしづらいという声があるかと思います。新規事業の場合、不確実性が高いため、進めてみて初めてわかる課題の発生頻度が高くなりがちです。
そのため、会話の頻度が重要になるのですが、このコミュニケーション頻度について、新規事業チームではRISAというツールを用いて10分間の相談がしやすい状態を作っています。
RISAは、クラウドオフィスサービスで、3Dアバターを用いて仮想のオフィス空間でコミュニケーションが取れるツールです。
MeetやZoomだとMTGが設定されているから集まり、要件が終われば解散という形になりやすいですが、同じ空間を共有することで、「ちょっとRISAいいですか?」という手軽さが生まれ、余白のあるコミュニケーションがとりやすくなっています。
職種間で情報に分断をおこさないための工夫
少人数で、あらゆる業務領域に向き合うためには、BTC(Business/Technology/Creative)が一枚岩になって事業に向き合うことが非常に重要だと考えています。
そのために、職種問わず事業に関する情報が目に入る状態を作るようSlackのチャンネルの作り方を工夫しています。
各職種の業務効率に最適化させると、
〇〇_general
〇〇_bizdev
〇〇_design
〇〇_develop
というようにチャンネルを分けたくなるのですが、あえて各職種の情報が混ざるようなチャンネルの構成にしています。
・事務連絡など全体共有用、チーム外のステークホルダーとの連絡用のチャンネル
・雑談、記事などを共有するチャンネル
・プロダクトに関するチャンネル(開発もデザインもビジネス方針も含む)
上記3つだけにすることで、あらゆる情報が流れてくる状況を作っています。
無駄な情報が増えて処理が面倒という見方もできますが、それ以上にあらゆる職種が融ける状態を作ることを優先しています。
*これはチーム規模が小さいからできることであり、効率上不都合が出てくれば当然分ける予定です
曖昧な議論で認識の齟齬をおこなさいための工夫
「コンセプト」や「戦略」のような曖昧さが強い議論が多く、日々の業務の変化も大きい0→1のタイミングでは、オフラインの方が齟齬なく共通認識がとれ、話が進みやすいのではないかという意見もあると思います。
特に、0→1フェーズでの認識の齟齬は致命的です。初期の小さなズレは指数関数的にプロダクトの破綻に効いてきます。
新規事業チームではとにかく「可視化」を大切にすることで、リモートでも抽象的な議論を齟齬なく完結できるよう工夫しています。
具体的には、デザインツールは共同編集なども可能なFigmaを利用し、Figma上で直接議論をしたり、Miroなどのオンラインホワイトボードツールを利用してコンセプトや開発のモデリングの議論をしています。
「どういう体験を作るべきか?」などはとにかく実際のUIを作って画面ベースで議論することを大切にしています。
図や、実際のUIなど、具体的に落とすことで、全員が共通認識を取りながら議論できる状態を作り、リモートでも同じものを見るようにしています。
Miroを使った可視化
リモートだからこそのメリット
この「可視化」については、リモートだからよかったと思う点もあります。
オフラインでのMTGやワークショップとなると、ホワイトボードや付箋を利用したり、言葉だけで終えてしまうケースが多いですが、オンラインツールを利用することで勝手に保存されるので確認がしやすくなります。
特に、ドキュメンテーションなどは、
「大事だとは思いつつ、少人数のチームで時間をかけたくない、、」
というのが自分の思うところで、その点わかりやすい形で図などが保存できていれば一定ドキュメントの役割も果たしてくれるので便利です。
顧客の声と共通のビジョンを持つことが熱量を保つカギ
最後に、0→1で最も重要な「熱量」ですが、ここについては、リモートかどうかは関係なく、リアルな顧客の課題と、プロダクトを通じてこういう世界を作るんだというビジョンが共有されているかどうかに尽きると思っています。
顧客の声はリアルタイムで全メンバーに共有し、バイネームで「〇〇社だとこう思いそう」などの議論が自然にできるようにしています。
ビジョンについても、ビジョン、チームで大切にしていることを画像にして、毎日のデイリースクラムの時間を知らせるSlackbotで投稿されるようにするというような工夫をしています。
最後に
いかがでしたか?
0→1のフェーズでもコミュニケーションを少し工夫すれば充分に成り立つということが伝われば幸いです。
特に、リモートを前提とすると、全国の優秀な方と働けるチャンスが広がるのが一番のメリットではないかと思っています。
熱量高く0→1のプロダクト開発に携わってみたいと思われた方、情報交換レベルでも是非一度お話してみませんか?
また、一緒に働くメンバーへのインタビューも併せてご覧ください。
エンジニア
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