43_色の好みと性格は果たして関係があるのか?<3>〜青・緑

画像1 好きな色と性格は関係があるのか・・・第3弾。今回は「青」と「緑」です。青は世界的にも好きな色1位or2位のポジションにある色です。そしてこの色もご多分に漏れず、濃淡や清濁の色域が広い色でもあります。おそらく青好きを公言する方でも各々イメージする青は違うのではないでしょうか。また、青を連想しやすい空や海に実体が無い(そのもの自体は青くない)など何処か距離感を感じやすい色でもあります。
画像2 ではそんな「青」が好きな人はどんな傾向があるのでしょうか? 「青」が好きな人の一般的傾向として「慎重派」「冷静」「処理能力に優れる」「自分が正しいと思う」「意外と社交的」など、ちょっとクールで知的なイメージの言葉が並びます。そして補償作用(足りないところを補おうとする意識)としては 「冷静沈着に憧れる」「自己弁護、自己正当化に躍起になる」など、自分を落ち着かせたいとか自信を持ちたいとか、安心感の欠如から青を欲することもあるようです。
画像3 そして緑。かつて日本の色名は「あか」「あお」「しろ」「くろ」の4種類でした。緑は「あお」にカテゴライズされることが多く、「青信号」「青野菜」「青葉」など緑色のものに「青」と付くのはその名残であるということです。緑は「エコ」や「自然」とイメージされることが多いのですが、高彩度の緑色は実に人工的で毒々しささえ感じることもあります。
画像4 緑が好きな人の一般的傾向は「社会的適応力に富む」「堅実で常識、規則を重んじる」「中立的で調和を大事にする」など。 それに対し、補償作用として緑を好む場合は「落ち着きがない」「不安」「仲間はずれを恐れる」 など。平和や安心感を感じやすい色なのかも知れませんね。
画像5 ちなみにfacebookは青がシンボルカラーになっています。創設者ザッカーバーグ氏が青を選んだ理由は「地球の色」「世界的に最も愛されている色」、ザッカーバーグ氏が色覚マイノリティであり「僕は赤や緑には自信ないけど青には自信がある」ということらしいです。色のコンセプトには時に意外なメッセージが隠されているようで。次回は茶色と無彩色を♪*参考文献は『ビレン 色彩学の謎を解く/フェイバー・ビレン著』『色の秘密/野村順一著』(photo & visual:tomomi kohara*無断使用はお断りします)

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