【レシピつき】世界のごはん vol.1 フランス・ニースで食べたクスクスのサラダ『タブレ』
【はじめに】
こんにちは。私は過去に3カ国(オランダ、イギリス、香港)に住む機会があり、その間にたくさんの地に旅行に行くことができました。その旅の中で特に印象深かったのは、その土地の食文化に触れることでした。そこで、食を通して経験したことをいくつかご紹介をさせて頂きます。
まずは「クスクス」について書こうと思います。皆さんは「クスクス」をご存知でしょうか。クスクス(Cous Cous)は、北アフリカ生まれの小さなつぶつぶで、モロッコの先住民ベルベル人の民族料理です。北アフリカを中心に、フランスやスペイン、イタリアなど地中海沿岸で広く食べられていて、今はパリのお惣菜屋さんでも人気メニューです。クスクスはパスタと同じ原料のセモリナ粉で作られていて、「世界最小のパスタ」とも呼ばれています。また、パスタよりレシピのヴァリエーションが多く、サラダ、メインディッシュの付け合わせ、スープにも愛用されています。世界の有名シェフから、ご家庭でも使われているクスクス、皆さんもきっとどこかで見かけたことがあるかもしれません。馴染みがある方も、そうでない方も、クスクスの魅力を知ってもらえたら嬉しいです。
【クスクスとの出会い】
私が初めてクスクスを知ったのは、もう10年以上前ですが、フランスの南仏を旅した時でした。ニースでお昼ごはんを食べようと街の市場のお惣菜屋さんに行き、いくつか購入した中にクスクスのシーフードサラダがありました。クスクスのサラダは「タブレ」と呼ばれるフランスのサラダで、中東レバノン発祥のサラダです。
初めて見るクスクス、「これはお米ではないし、いったいなんの粒だろう??」と不思議に思いました。そして、実際に食べてみたところ「ふんわりさっぱり、美味しい!」と、良い意味での衝撃と、感動したのを鮮明に覚えています。
ニースの海を見ながらタブレを食べて、とても嬉しい美味しい時間になりました。それ以来、クスクスの味が忘れられず、日本に帰国したあともしらばく「クスクスロス」に陥りました(笑)
クスクスは最近では嬉しいことに日本でもカルディや成城石井などで手に入るようになりました。またオンラインショップでも見かけます。これで私は「クスクスロス」から解放され(笑)今では週に1回はクスクス料理を作っています。
【クスクスの魅力】
クスクスの魅力はなんと言ってもふんわりした美味しさ、そして、変幻自在に使うことができることです。癖が強い食材ではないのでどのようなテイストにも合います。また、熱湯で簡単にもどすことができることも魅力で、ご飯を炊飯器で炊くよりも時短になります。
それでは次に、私がニースで食べたクスクスのシーフードタブレを再現してみようと思います。
(材料)
3〜4人分
●クスクス・・1カップ
●熱湯・・・1カップ
●オリーオイル・・大さじ1
●塩・・適量
●えび・・12尾
●たこ・・100g
●オリーブ(黒)・・15〜16個
●パセリ・・2束
●紫玉ねぎ・・1/2個
【ドレッシング】
●塩・・小さじ1
●こしょう・・適量
●レモン汁・・大さじ1と½
●オリーブオイル・・大さじ3
(作り方)
①クスクスをもどします。鍋にお湯を沸かし熱湯にします。オリーブオイル大さじ1と塩適量を入れ、クスクスを入れて、火を止め、蓋をして10分ほど蒸らします。蓋を開けて水分が残っていたら火にかけ水分を飛ばします。
注:クスクスをもどす時は熱湯とクスクスの量が1:1になるようにします。
②たこを食べやすい大きさに切ります。1cm幅くらいが良いと思います。
③えびの下処理をします。片栗粉を揉み込み、流水でよく洗い流し、キッチンペーパーでふきます。お湯を沸かし沸騰したらえびを茹でます。色が変わり茹で上がったらざるにあげます。
④紫玉ねぎをみじん切りにします。
⑤パセリをみじん切りにします。
⑥オリーブを含め、②〜⑤をボウルに入れます。
⑦もどしたクスクスを⑥に一緒に混ぜ、ドレッシングで和えます。
⑧できあがり!ミントのみじん切りを混ぜても美味しいです。
(最後に)
クスクスを通して、フランスや、地中海、北アフリカなどに思いを馳せつつ、私もいつかまた旅に出たいと思っています。皆さんも、クスクスを手に取ったり、また旅先で探してみて下さいね。そして、タブレを通してのこの旅行記が少しでも旅に出るきっかけになって頂けたら、とても嬉しいです。