どうすりゃいいんだ?!民主主義
~ 僕たち世代の民主主義 ~
10月のカラフルデモクラシーで民主主義について話をした。その翌日朝日新聞が出しているGLOBE という冊子のようなもので、「民主主義といま」という特集がされていた。読んだら僕が皆と話してぼんやりと感じたことを具現化してくれているような記事があり、刺激されたので一つ記事を書いてみようと思う。
僕にとっての民主主義
初めに僕にとって民主主義はどんな存在かを書いてみようと思う。民主主義というのは僕にとってとても身近なものだ。僕が生まれた家は比較的リベラルな家、いやかなりリベラルな家で民主主義という言葉は僕にとってとても身近なものだった。それと同時に教え込まれたわけではないが、周囲の人たちの姿勢から、社会に対しての責任を自覚して生きていく、ということを学んできたと思う。
カラフルでも「責任」ということがテーマになった。みんなおそらく一緒に暮らしている家族とかに対しての責任感みたいなのはあるんだと思う。でも、大きく違うのはその責任感がどこまで及ぶと感じるのか、という点だった。
僕は家族に対しての責任(それは別にとてつもなく大きなもののことではなくて、みんなの共同生活を維持していくために最低限必要なこと。例えばみんなが寝ている夜中には騒がないとか、誰かが具合が悪いときに、自分ができることで手助けをするとかそういう小さな事だ。)と同じような感覚で、社会に対する責任をとらえていた。
こういう僕はたぶん同世代の中では少数派だ。なにせカラフルの中でも少数派ですから・・・・(笑)。社会に対して何かアクションを起こしたい!という熱にうかされた僕は日々冷水??をかけられながら、「ああ、そうか。そういう風に考えるんだな。みえるんだな。」と目が覚めるような思いをしております。!(^^)!
僕ら世代の民主主義、どうなる?
おそらく僕ら世代の多くの人にとって一番大切なのは「安定していること」だ。GLOBEの記事によると選挙にはいくが「多数派が支持している人にいれる」という若者もいるという。候補者の政策はみるがどれも自分事に感じられず、そのあやふやな自分の一票が影響を与えないように多くの人が支持している「安パイ」にいれようと考えたそうだ。
「そもそも、総理に反対意見をいうのはちょっとどうなのかな・・・。」と感じるひともいるという。カラフルデモクラシーにも「総理や国会議員は自分よりうんと頭がよくて色々考えてるんだろうから・・・。」っていう人はいる。
「変化」は「安定」の崩壊だ。たとえ今の状況がめちゃくちゃ幸福でなかったとしても、前例のない「変化」は安定を壊す。めちゃくちゃに幸福な時を目指して変化することよりも、安定が大事なのだ。なぜなら、変化は未知で何が起こるかわかんないから。
多数派に支持を与えるっていうのも同じ感覚なのかなって思う。多数派に属することは安定を求めるためにとても有用な手段だ。虐げられるかもしれない少数派に属するよりも安定的な多数派にいたほうがいい。こういう感覚は国レベルの事柄だけじゃなくて、例えば学校生活の中でクラスで何かを決める時にも役立つし、そういう所で身につける感覚だと思う。
「世の中が自分にとってあんまりよくない状況になってしまったとしても、それが時代の流れなら受け入れるしかないかなって思う」というような意見もよく聞く。僕からすれば「なんで?!なんでなんでなんで???」である。自分がこっちのほうがいいと思う道があるならどうしてそれを主張しないの?
だけど、よくよく考えてみると別にどっちが正しいとか言えないよね。受け入れるよって言われたら、はぁそうですか・・・・としか言えないかも。よく考えてみると、僕みたいにこっちがいい!って思う方向に進めていこうとするのは結構自己中だったりする?とか思ってしまったり・・・・。(もちろん、僕だって自分がこういうほうがいい!っていうだけじゃなくて社会に生きてるみんな的にもどっちがいいんだろうって一生懸命考えてるつもりなんだけどね・・・。)
でも、でもでもでも。結果を受け入れるとしても結果に至るまでに自分の意見表明はしたほうがいいよね?自分で考えて投票したほうがいいんじゃないかな、なんて僕は粘ってみる。
「わかんないことに対して意見表明をしたくない」。これもよく聞く意見だ。こういう気持ちはわかる。僕も興味をもっていろいろ情報収集をしてるけど、社会は広いから守備範囲に入らない部分も多い。そういう分野に関しては意見表明をするのはちょっとためらったりする。
でも、僕にこういう気持ちを話してくれる人の話には続きがあったりするのだ。「わかんないことに対して意見表明をしたくない。けど、だからと言って自分からわかるために勉強したいとも思わない。」
なんで?って聞くと「だって難しそうだし面白くなさそうだし、別に興味ないから・・・・。」
うむうむ。そうだよね。でも、それなら、わかりやすそうで、面白く政治や社会の事を考えられる場所があればいいんだよね?
colorful democracyはそれを作るために進化を目指しますね。
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colorful democracy 代表 松浦 薫
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