ぽんでCOFFEE
友人からプレゼントをもらった。お返しはコーヒーにしよう。最近コーヒーに凝っているようだし。
人の領分に立ち入った贈り物はタブーという考え方もあるが、目を瞑ってくれると信じよう。
池袋。同居人を連れて降り立つ。あてどなくウィンドウショッピングをして、コーヒーが無いことを確認してから、Google先生の力を借りた。
計画性がなさすぎるという声が聞こえてくるようだが、まあ、池袋なら何かしらあるだろう。
あった。「ぽんでCOFFEE」だ。
そういえば適当に近辺をふらついたときに見かけた記憶がある。
名前の通り「ぽんで」と「コーヒー」のお店だ。
ドリップコーヒーも買えるらしい。どのような形で売っているかは分からないが、店のロゴからして何やら可愛いものであるに違いない。
ぽんでCOFFEEに到着。
お目当てのドリップコーヒーは入ってすぐの棚に飾られていた。
想像通り可愛らしいパッケージが並んでいる。
オリジナルブレンドと、銘柄ごとに分かれたシングルがいくつか。
どれもこれも可愛い絵がついていたり、ぽんでCOFFEEのロゴ「ぽ」がシンプルにあしらわれている。
5つ選ぶと特製ケースに入れてくれるらしい。お値段的にも個数的にもプレゼントにピッタリだ。
同居人が2つ、自分が3つ選ぶことにする。
オリジナルブレンドは入れたいし、可愛いからという理由で猫と観覧車をチョイス。
シングルも欲しい。"ほのかに柑橘系"との言葉に惹かれてパナマ産を選んだ。
因みに友人の好みは知らない。喜んでくれるだろうか。不安になってきた。
自分がオリジナルブレンドを手に取ったのを見て、同居人はシングルを2つ選んでくれた。
デカフェも1つくらい、ということでメキシコ産のものと、ザ・コーヒーのイメージからブラジル産のもの。
選び方にそつがない。ありがたいことだ。
せっかくだから自分たちもぽんでとコーヒーを楽しもう。
振り返ると、10種類以上のぽんでが並んでいる。
「ぽんで」は「ぽんで」としか言いようがないのだが、公式HPによると"タピオカ粉を使ったグルテンフリーのもちもち一口パン"らしい。
自分は初めてだからとノーマルを。同居人はオニオンを選んだ。
オリジナルブレンドは「すぐ出るブレンドコーヒー」というやつだろうか。
これ2つとさっきのぽんでを注文する。ドリップコーヒーも一緒にお会計。
ぽんで3つなら1つドリンクセットにできますよ、と店員さんに言われたが、お夕飯に響きそうだったので――16時くらいだった――泣く泣くそのままでお会計してもらった。
「並び順はどうしますか?」
ケースとドリップコーヒーを並べて店員さんがそう言った。
並び方。そんなの全く考えていなくて、押し黙ってしまった。
どの絵が一番前がいいとか、と店員さんは聞いてくれるが、どれも可愛くて迷ってしまった。
「適当で良いですか?」
店員さんの言葉に、はい、すみませんと返事をする。
どれも可愛いからどう並んでも正解だ。
店員さんのセンスで、5つのドリップコーヒーはきちんと並んでケースに収まった。
ぽんでとコーヒーを受け取って、2階へと上がる。
幸い空いていた。カウンター席を2つ、お借りする。
せっかくだから半分こしよう、と各々のぽんでを手に取って、すぐお皿に戻した。
アツアツだ。温めなおしてくれていたのを、この時初めて知った。
気を取り直して、半分ずつ。
プレーンはチーズの味がした。一口サイズのぽんでにもっちもちがみっしりと詰まっている。
一口だからと侮ってはならない。レジで3つにしなかったのは正解だったと思った。
オニオンも頂く。炒めた玉ねぎの味がして、こちらも美味しい。
と、同時にいちごやココナッツなどの甘いフレーバーを食べたい気持ちがふっと横切った。
今度来たときは甘いのにしよう。
すぐ出るブレンドコーヒーを一口。美味しい。
自分は酸味が強いものより、苦みやコクが強いものの方が好みだ。
このコーヒーは酸味が余りなく、苦すぎず、コクがある。
苦いのが飲みたいときもあるけど、今はこのコーヒーの気持ち、と同居人が言った。
なるほど、昼下がりにほっと一息タイムに似合うコーヒーだと思った。
急がず、でも長居せず、充分に楽しんでから外へ出た。
出る前にパウンドケーキの写真が飾られているのが見えた。
同居人が、カレースープもあるね、と教えてくれた。
外看板を眺める。ぽんでサンドというものがあるらしい。
今度はお昼時に、と軽めの約束をしてから、今度こそ外へと繰り出した。
★ぽんでCOFFEE公式HP
https://ponde-coffee.com/
メニューも見られます。
★オンラインショップ
https://www.rakuten.co.jp/pondecoffee/
楽天にて通販もできるみたいです。