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色の仕事で生きていけるか?
「カラーコーディネーターだか何だか知らないけど、早く結婚すれば?」、
この言葉は十数年前、セミナーを依頼してきた担当者の上司から言われました。よくまぁ、依頼してきたもんだなと思いますが(笑)
そこはお仕事ですから、しっかりセミナーで参加者の方に色の奥深さと活用方法をお伝えして大成功。にっこり笑って我を通す、仕事のコツです。
カラーコーディネーターがブームだった頃
パーソナルカラーという自分に似合う色を診断するシステムがアメリカから日本に入ってきたのが1980年代頃。ファッショやメイク、化粧品販売にも活用されパーソナルカラー第一次ブームとなりました。
第二次ブームは2017年頃、若者の間で特に流行ったことで、イエローベースを「イエベ」、ブルーベースを「ブルベ」と短縮して呼ぶようになり、今ではすっかり定着しています。古株の私としては「え!?短縮すんの!?」と驚いた記憶があります(笑)
カラーの資格で最も歴史があるのが「色彩検定」、次いで「カラーコーディネーター検定」、「カラーデザイン検定」などがあります。
私の記憶では1980年代終わり頃からカラーコーディネーターがブームとなり、1990年代は資格取得のためのカラースクールやセミナー、講座も多数ありました。当時は教育訓練給付金の返戻割合も大きかったことから、汎用性のある色の勉強は人気だったと記憶しています。
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色の仕事で思い浮かぶのは?
色の仕事で一般的なのが、次の3つ。
①パーソナルカラー
②カラーセラピー
③セミナー講師
①のパーソナルカラーは前述したように似合う色を診断するもの。
顔の下に診断用の布を当てていき、顔色の変化や調和、調整を見ていきます。スキル習得にはパーソナルカラー理論と実践で診断練習がたくさん必要です。
②カラーセラピーは色の付いたボトルを選んで心理を読んでいくもの。
イギリス発祥のオーラソーマやオーラライトカラーセラピー、カナダ発祥のセンセーションカラーセラピーなど様々なタイプのボトルやシステムがあります。スキル習得には色の意味を理解し、相手の深層心理を引き出すカウンセリング能力が必要です。
③セミナー講師
前述した①②の講師、色彩検定受検対策講座の講師、専門学校やカルチャースクールの非常勤講師、自宅でお教室開講などがあげられます。現在ならオンライン講師もありますね。スキル習得には色彩学の根本や教えることが好きであること、あとは場数を踏む必要があります。
昨今では、この3つに限らず活躍している方も。
リアルに色で稼いでいる方のお話は5月のセミナーで聞けます。
好きを仕事にするには
求人雑誌や資格取得系で見かける「好きを仕事に」のキャッチコピー。「好きなことでお金が稼げたらいいよね!」という甘い誘惑に聞こえるのは私だけでしょうか。運よく好きなことで仕事ができたとしても、仕事ですからすべてが100%ハッピー&ラッキーではなく、苦労や努力もあるはず。「好きを仕事に」することは決してラクなことではなく、好きなことなんだから頑張りましょうね!ってことだと私は思います。
以前、たまたまテレビで見ていた林先生のマトリスクが面白かったので、引用して私なりのマトリスクも当てはめてみました。
①好きでやりたいことで仕事ができたら一番いいけど、これは少数って言ってたように記憶しています。
②やりたくないけど、できることなので周りに褒められる。ここを伸ばすと良いのではって言ってたように記憶しています。林先生も塾講師はやりたくなかったけど褒められたから…という事で紹介してたと思います。
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ということで、自分にも当てはめてみました。
逆から解説、④は小鳥もマンガも美術も好きだけど、知力・財力・体力・画力すべてが叶わないので無理。趣味で小鳥愛でながらマンガ読むのが関の山、好きだけど仕事にするほど頑張れないということですね。
③は小学生の頃から体育と音楽が点数低かったので、できないし嫌いだし向いてないし。できなくても生活には困らないので頑張らなくても良しとしている部分。
②はできるけれど、正直言って好きではない。雇用される身だったときにしていた仕事が当てはまり、良い条件があれば転職してました。
①は好きだし、やりたいこと。
色の仕事は誰かから頼まれて起業したわけじゃないので、悔しいこともつらいこともあるし、足りない部分は学びとるし、負けたくないと思えるから続けられるのだと思います。
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色の仕事+αを見つける
色の仕事に限らず、自分の得意&不得意を整理していくのは有効ですね。色の仕事の場合は先述した①パーソナルカラー、②カラーセラピー、③講師以外にも可能性はたくさんあります。色は何にでも付いているので、何の色が得意か、色をどうしたいのか、色の仕事+αを見つけられたら最高。
ちなみに私の場合は、①②③全部できますが、特に③講師業が好きです。他に情報収集、プレゼン、新しいアイディアを提案するのが好きなので、今はカラーコンサルタントとして企業支援のお仕事もしています。もちろん、好き、やってみたいだけでは危険です。企業支援は売上拡大を目的にしていますので相手の人生に関係しています、中途半端な気持ちでは失礼だと私は思っています。そのために私も現場経験を重ね、必要なスキルも身に着けました。
リアルに色で稼いでいる方々
ということで、リアルに色で稼いでいる方の話が聞けるセミナーの紹介です(笑)2024年5月17日、オンラインセミナー開催、二神先生と桜井先生とご一緒できて感激です!
<ICD国際カラーデザイン協会主催、15周年記念イベント>
(第1部 トークライブ)仕事としてのカラー、これからの可能性
★二神 弓子先生
株式会社アイシービー代表取締役社長。パーソナルカラー実務検定協会代表理事。骨格診断アナリスト協会代表理事。
★桜井 輝子先生
東京カラーズ株式会社 代表取締役。デザイナーズスキル認証機構理事・環境色彩コンペティショングッド・ペインティング・カラー審査委員など。
(第2部 特別講座)札幌の景観色70色と色の心理的イメージ
北海道カラーデザイン研究室 外﨑由香
●日時
2024年5月17日(金)(第1部)18:30~19:30 (第2部)20:00~21:00
●受講料
○1部のみ参加 1,500円(税込)
○2部のみ参加 1,500円(税込)
○1部・2部両方参加 本来3,000円のところ、割引価格2,000円(税込)
●場所
オンライン講座
お申込みいただきました方に、ZOOM URLを前日までにご連絡させていただきます。全国どこからでもご参加いただけます。
●定員
100名 締め切り日は、5月13日(月)
●申込 https://forms.gle/mbc8nW9hSKfmomNU9
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