おばのいない日々へ
母方のおばが亡くなった。
膵臓がんを2年患い、闘病の末亡くなった。
おばの名前は麗子。名前に負けず綺麗な方でした。
作る料理は天下一品でたまらずおかわりをしてしまう。
お家へ上がるのは緊張するほど綺麗好き。
そんなおばだった。
会う機会が元々あまり無く、忙しい日々を暮らしていると思っていた。
でもそんな日々ではなかったらしい。
ホスピスへ入り、モルヒネで痛みを紛らわせる日々だったとおばの旦那であるおじから聞いた。
亡くなった日は朝から様子が普段と異なり、朝から話せない喉で音を出していたらしい。
その日を跨いだ夜中に亡くなったそうだ。
私は癌の話を知らなかったので、おばを突然失う形になった。
いつ思い出しても綺麗な麗子ちゃん。
何をとっても作法が美しい麗子ちゃん。
子供への配慮で黙って逝ってしまった。
悲しいよ
もっとお話したかった。
もっとお料理食べたかった。
苦しいよ
そんなに痩せたまま床に伏せてしまって。
首筋すらはっきり見える体になってしまったのを気づけなかった。
今更ながらそう思う。
もっと早く話を聞いてたらお見舞いにでも行ったのに
話してくれてたら沢山笑わせただろうに
悔しいよ
おばの子供、いとこ達もきっと寂しいだろう。苦しいだろう。
私と歳の変わらない長女はどう感じているのだろうか。
その痛みは私には分からない。
いつかくる痛みではあるが早すぎる。
いつかくる痛みに耐えられるのだろうか。
心配しても心は分からない。
どうしてあげることもできない。
悲しいね。
そのいつかの日はいつくるか分からない
だからあなたたちの分、親孝行してみせようじゃないか。
いつかの日へ備えよう
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