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暗号文で始まる恋ってアリですか? 11

阪神大震災の今日

あのとき私たちはテレホーダイのおかげで朝早く起きたまんまだった。

ごはんを食べてた。お味噌汁を持って、テレビを見ながら。

突然揺れはじめた。
いわっちゃんが「地震だ!」って言って私を抱き寄せた。

私たちが住んでいたのはマンションの6F。揺れはすごかった。

何が起こったかわからなかった。

色々なものがガチャガチャと落ちた。

お味噌汁はもちろんこぼれた。

棚に置いてた小さなモニターが飛んできた。

いわっちゃんはそのモニターをキャッチしたから、怪我はなかった。

二人とも怪我はなし。良かった。

ただ事じゃないってことで、テレビをずっとつけてた。

最初の一報はだたの地震。

それからどんどん被害状況がひどくなっていった。

会社に電話して、この日は休みということになった。

そりゃそうだろうなぁという感じ。

頭の中で知り合いで被害が大きなところに住んでいる人は居なかったかを探した。

幸い心当たりはなかったので、ほっとした。
ずっとニュースを見ていた。

マンションから出て町をみてみると、ガラスが割れて散乱している。

すごいことが起こったんだたって改めて思った。

毎日の余震が怖かった。

あの揺れがまた来るのかっていう恐怖が残った。

あの地震のとき、起きてたから良かった。

寝てたらきっと怪我してると思う。いつもなら寝てる時間帯だし。

1人じゃなくて、2人で居れたから良かった。

このころ、いわっちゃんの弟が新幹線で大阪まで学校へ通ってたんだけど、地震の影響で新幹線が止まってしまってフェリーで大阪に来たあとはしばらくいわっちゃんの寮にいたり、私たちのマンションに転がっていた。

私たちじゃない人がいる生活。すっごく窮屈で困った生活が少し続いた。

でも、当時は仕方ない。何もかもが大変な時だったから。

仕事で神戸に行ったときも衝撃だった。

地面が割れてるまま。

あの光景は今でも忘れられない。映画のような現実。

そんな震災当時のことを今日震災の日に思い出した。

東北の地震のときもそうだけど、自分たちが生きている中でこんな大きな地震が何度も起きるなんて。

人生何が起こるかわからないけど、何が起こっても側に居れて良かった。

今日は静かに思いをあの頃に持って行くことにします。。。合掌。

次のお話は旅行。しかも初のお泊り旅行などを書こうかな。

to be continued


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