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身内からの電話はろくなことじゃない

日常じゃないことが起こると調子がくるう

その日はいつものように5時50分に起きて
シャワーを浴びて、支度して

朝のオンライン英会話の予約が7時30分からなので
7時から30分予習復習をエアロバイクを漕ぎながらやる

5分も漕がないうちに私の携帯が鳴る

こんな朝早くに誰?

そう思うと、それは弟だった

大体において、身内からの電話というのは
ろくな話じゃない

電話に出ると、

「おやじが動けんらしく、救急で病院へ行ってるから」

は?

動けんってことは、脳梗塞か何かだろうなと想像して
病院を聞いて、わかったと電話を切った

いわっちゃんを申し訳ないけど、起こす

親が救急で病院へ行ってるらしいから、と

全部をすぐに把握してくれるからありがたい

支度して、病院へ駆けつける

病院へ着いたら、まだ受付が開いてない時間だったので
大勢の人が病院玄関前に居た
何事かと思ったけど、時間が来たらみんな中に入っていった

中に入って、受付で
「○○ですが、今こちらに運ばれてきてると思うのですが
私は娘です」って伝えて
案内してもらった

救急のほうです、こちらへどうぞ

そこに弟が待ってた

話を聞くと、長い時間同じ状態で寝転がっていたらしい

普段から会話も少ない親子なのであんまり返事もしないのも
そんなに気にもとめなかったんだと思う

弟は父との二人暮らしで、最近は仕事が忙しく
朝早くから仕事に出かけて夜は遅くに帰る

普段の生活を父がどうしてるのかなんて知らない

私たち姉弟は父に対してはろくでなしと思っているので
何がどうなっても自業自得に思う

そうこうしていると、
先生に呼ばれた

話を聞くと、脳梗塞
右脳の広い範囲であり
血栓もできている

範囲が広すぎるので、手術はできない
今はまだ症状が落ち着くまでは
様子を見ながら点滴などで薬を入れながら様子をみていく

右脳だから、左半身にマヒがある
どこまで回復するかわからない
今のところ、足は力が入らない
そのほかの部分はわからない

どうなるかも、まだまだわからない

なるほど、全くわからない

でも言えてるのは、元気になるわけはない

年齢もあるので、当然かと納得する

救急から病室のICUにとりあえず入った
そのあとは、病室へうつされて
今のところ聞いた話によると4週間の入院

さぁ、どうなるか

とにかく、最悪すぐに亡くなってしまう

とにかく、最悪寝たきり状態になる

寝たきり状態になると困るなぁとか
色々思ってしまう

コロナ禍なので、面会はできない
様子を伺いに行けないので
何かあったら先生から連絡があるんだと思う

様子が見れるなら、少し予想ができたりするだろうけど
話ができるなら、家のことを少し聞けたりするだろうけど

何もできない

しょうがないか

私たちは養う家族が弟にも私にも居ない
弟は独身、私たちは子供が居ない

何をするにも弟と2人で決めれるので話は早い

書類も手分けしてたくさんあるサインを2人でやった

近くに住んでるから便利だなと思った

色々考えてしまうけど
とりあえず吐き出してしまえば楽かなと
書いてみた

ちょっとすっきりかな

冷静に思っているのは、
私にとっては順番通りだから大丈夫

これがいきなり飛ばされてコトが起こると動揺は大きい

いつかは通る道

その順番通りだからまだマシだな、今回は

母のときは、それこそいきなりだったから動揺した
私もまだ結婚してないぐらい若かった

とりあえず、最悪のときのために
喪服を出してみた

着れない

入らない

注文した

靴もない

注文した

もしかしたらとうぶん使わないかもしれないけど
こういうものは揃えておかないと気が済まない

でも、本当
見ておいてよかった

だって、入らないんだもの


なるようにしかならない
昔、大迷惑をかけられたときに比べると
大したことない

でも、最後まで迷惑かけてくれるようなことは
やめてもらいたいのが心情

なんとでもなるさ
必ず通る道なんだから、その道を通るだけだ


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