colographical

最近になって山の魅力に取り憑かれたグラフィックデザイナーです。 熊野を拠点に山の活動(森の保全活動と低山登山活動)をしています。 Like / 廃墟、退廃美、卵 hate / 権威、美しくないもの、蜘蛛

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最近になって山の魅力に取り憑かれたグラフィックデザイナーです。 熊野を拠点に山の活動(森の保全活動と低山登山活動)をしています。 Like / 廃墟、退廃美、卵 hate / 権威、美しくないもの、蜘蛛

最近の記事

古ポジ建築再構築プロジェクト #01

記録写真。2023年5月26日 毎年家の前で記録写真を撮ろう。 と結婚当初言い合ってた私と夫も 忙しさにかまけていつの間にか途絶えていた。 でも夫がフィルムで撮った飾らない日常を たまにこっそり見返す時が私にはあります。 きっと夫は知らないでしょう。 家も、暮らしも、私たちも、 年を経て、歳をとって、老けて、 そして緩やかに最後に向かう。 そんな当たり前の変化を慈しみ、讃えあうこれからの時間を意識した時、私たちには「古い家」と向き合う選択肢しかなかったよう

    • Rest in peace

      Rest in peace このくだりを読んで、しばらく息もできないぐらい苦しくなって、車窓から濃い緑が走り去っていくのを見つめた。 要は、男にはたとえどんなに身なりがきっちりした品行方正な人であっても破滅願望があり、それを唯一叶えることができるのが女だ、ということを思い出したのである。 浮かばれない願望を思うと涙が出た。なぜなら、新宮へ行く時、私はいつも、人には言えない、後ろ暗い秘密の恋人に会いに行くような錯覚に陥るからだ。 光が強いぶん、影がとても強く、緑は残酷な

      • デザインにたどり着くまでの駄文

        注意散漫なのか。 中学校へ行って、生徒100人にデザインのことを話してください、というお題をいただいた。私はお題を与えられると、目の前で「パン!」と手を叩かれるまでずーっとひたすら楽しむので始末が悪い。 味がなくなってしまったガムをずっとくちゃくちゃと噛み続ける人みたいに、あれこれと妄想して楽しんで、つくづく燃費が良い人だと思うし、小さな幸福を見つけるのが上手い人だといえばそうなる。 で、良い写真って、どんな写真だろう。 はい、出た。お題を与えられてあれこれ考えている最

        • 共通点探し

          本を求めるきっかけ、本との出会い先日、ものすごくご無沙汰していたアパレル店舗を経営する社長に呼ばれたので、ご挨拶がてら事務所にお邪魔させていただいた。私が2013年にデザイン事務所を独立したての頃、お仕事がなくて困っている私に何かと依頼してくださった方で、とてもお世話になっている。ECにいち早く取り組み大成功された方で私も非常に勉強させていただいた。 社長は、少し風変わりな方だ。そもそも事業を自らおこす方というのは、(私も含めて)だいたい風変わりな方が多いけれども、この方は

          ハロー!ワールド!

          私は物事と物事をすぐ引っ付けてしまう癖があり、細かな情報がものすごく大きな塊のように感じ、急激に理解ができないことがよくある。 例えば、ものすごく情報量が多い一冊の本を、良くも悪くもパッとみて一瞬で「一つの概念」として全体を捉えてしまうくせに、一つひとつ理解することに異様な時間と説明を必要とする時がある。また逆に、一つひとつに引っかかるあまり、全体を捉えられなくなってしまうこともよくある。 そのような理由で、国語も算数も苦手だった。算数は割り算でつまづいた。割り算の概念を

          ハロー!ワールド!

          自問自答しながら進む

          「私って、この場所に必要なのかしら。」 「私は誰かに必要とされたい。」 そんなセリフ、よく聞くし、私もよく言いがち。 差別するわけではないが、このセリフは特に女性に多い気がする。 このセリフを違う表現で言い換えてみよう。 「私は誰かの役に立ちたい」 「私は誰かの役に立てる人間である」 ボクモクという任意の団体を立ち上げて5年の月日が経った。耳障りの良い簡潔な言葉で端的に説明すると、”安く買い叩かれがちな癖のある虫食いの木材に光をあてて、世の中に受け入れてもらうことで山を

          自問自答しながら進む

          根拠のない夢から覚めた話

          さあ、仕事もひと段落したし、ずっと我慢していたやりたいことをやろう、と、美容院を予約したり、登山計画を立てたり、イベントに参加したり、そんな矢先に飛び込んできた事件。ごく身近な人の、新型コロナウィルス感染。 もう、田舎でも安心できない。田舎のそれは、都会のそれとはまた別の深刻な問題がある。田舎は人口が少ないから、個人がいきなりアイドルになったり、また何か1つ失敗したりするとすぐに広がる。都会よりさらにシビアに同調が求められ、目立つことは避けなければならない。共助が成り立った

          根拠のない夢から覚めた話

          私の中に棲む暴力に向き合う

          1日の終わりに歩いてます。体が慣れてきたら時々走ります。1日に自分に課している距離は8km。たけど、歩いているうちに日が暮れてしまうから、結局6kmちょっとしか歩けない。歩くことを習慣づけるのは、デスクワークで引きこもり気味な自分への罪の意識からと、ダイエット、単純に登山部に備えた自主トレーニング、そしてメンタルケアが目的。いろんな目的を持って歩くのだけど、今回はメンタルケアについて触れようと思う。 よくよく考えると、私が歩くようになったのは、今に始まったことではない。大阪

          私の中に棲む暴力に向き合う

          山に持っていくカメラ

          決して写真を撮影するのがうまいとは言えないが、出かける時はカメラが手放せない。おまけに、カメラ機器に詳しいかと言えば、女性特有のメカ苦手意識でそこまで理解しているわけでもない。そんな私でも、流石に携帯カメラと一眼レフカメラのクオリティーの差は感じている。と言うよりも、長年一眼レフカメラを使っていると頑固になってくるのか、携帯カメラで十分だし、とっても楽で便利!と思う一方で、どうしても手抜きしているみたいでそれが許せないだけなのかもしれない。まさに、「めんどくさいことこそ価値が

          山に持っていくカメラ

          ウォーキングメディテーション

          私は、無口なだけで自己主張が無いわけでは無い。口下手なだけで、話したいことが無いわけでは無い。 私の記憶にずっと残っている枷のような記憶。マイクロバスに乗って、幼稚園の遠足に出かけている。行き先は小一時間の距離にある自然公園。私たちは少し他の母娘とは違っていた。なぜならば、いつでも母、私、妹、一緒だったから。私は一卵性の双子でいついかなる時も妹と母を同じ時間を共有しなくてはならなかった。行きのバスの中で、自己紹介タイムがあった。マイクが前から順番に回されていく。他の園児は、

          ウォーキングメディテーション

          身体能力の高さを競うものではない登山

          コロナ禍になり、羽が生えたように、街から街へ気軽にいけなくなった。そんな時に舞い込んだ、登山アプリ会社YAMAPからの執筆依頼。山の旅をテーマに執筆して欲しいと言う。概要を聞いたら、2泊3日のツアーに参加し、3つの山へ登り、登山口まではe-bikeで移動という。 https://yamap.com/magazine/21569 残念ながら私は、ひたすら文化系街道を突き進んできた根暗な人間で、身体能力はどう贔屓目にみても決して高いとは言えない。ただ、山への愛着は人一倍強いと

          身体能力の高さを競うものではない登山

          初めての登山用ケトル

          登山って、体温調整が肝だ、ということを冬山を経験して実感した。滅多に雪の降らない温暖な気候である和歌山の低山(1000m以下の山)でさえそうなのだから、寒い地域の山はなおのことだろう。汗をたくさんかいて登り切ったあと、山頂での休憩で急激に冷え込む。さらに冷たいお弁当でお腹まで冷える!結果、体力を奪われて下山で膝痛再発! このルーティンを避けるべく、休憩中はなるべく体を温めるアウトドアギアで寒さ対策をしっかり取ろう!との思いで、火力が比較的強く、風にも強く、大きな鍋でも使える

          初めての登山用ケトル

          noteでやりたい事が決まった

          twitter、instagram、facebook、LINE、blog、ポートフォリオサイトなどなど。WEBのお仕事も請ける私はお客様へのアドバイスができるよう、一応一通り網羅している。近頃clubhouseという最も私が苦手そうなSNSも出てきた。それぞれ好みがあるかと思うが、私が一番積極的に使うのはfacebookだ。ほぼ毎日投稿している。仕事のこと、プライベートのこと、趣味のこと、宣伝、情報。何でもかんでもfacebookだ。facebookでの投稿は使い分けというこ

          noteでやりたい事が決まった

          精神的自立についてデザインの現場から語る。

          私は自己開示を何よりも優先する人間だ。誰がなんと言おうと。 そこには自分なりに導き出した明確な答えがあるから。 海の日の今日。世間は四連休。けど、私はお仕事。 世間は働き方改革だとか、ワークシェアだとか、ゆとりとか言われているのは知っている。 確か数年前までは働け!働け!と言われていたと思う。 けどいつの間にか、働きすぎは悪だと言われるようになった。 でも個人事業主だから、全て自分の裁量で仕事ができる。際限なく。 だから私は自立を選んだ。だから独立した。 だけ

          精神的自立についてデザインの現場から語る。

          「撮る時は熱く、選ぶ時は冷たく」

          昨日税金を納めておいてよかった。 今日は嵐でどこにも行けそうにないわ。家賃振り込みに行けそうにないわ。 聖徳太子のように10数件のデザイン案件を同時に頭の中で進めながら、あ、これ脳の外へ出してもいいかな、と思いついたときに、手を動かしてグラフィック化する。決して遊んでいるわけではない、と言いつつ。 けど、私は一体いつも誰に何を言い訳してるんだろう、と思う。なんでいつもごめんなさいって思ってんだろう。 畳に寝っ転がったときに視界に入ってきた、「PhotoGraphical

          「撮る時は熱く、選ぶ時は冷たく」

          一部にアナログを残しておくこと

          今日はゆるキャラデザインのお話。 紀州田辺市、地元で愛される街のパン屋さん、焼きたてパン D’oh さんの食パン三種。アールグレイ、山食、角食のラベルをデザインさせてもらいました。店頭に並んだら、ぜひクーマーのマークの食パンをお手に取ってくださいね。アールグレイのラベルは、実際のアールグレイの色からカラーピッカーで抽出しまし このラベルに使っているゆるキャラは、以前店主に頼まれて作ったオリジナルエコバック用に描いたキャラクターですが、気に入っていただけたのか、店内POPや

          一部にアナログを残しておくこと