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お受験の話
平素よりお世話になっております。
あくてむらです。
なんかいろいろ並行で書いている記事はあるんですけれども…。
たまたまタイムラインに母校の中学受験の問題が流れてきまして、ちょいとお受験の話でもしてみようかなと思いました。
同期医師に子持ちが増えてきて、それとともに子供の教育方針について相談を受ける機会も増えてまいりました。
まてまて、私の小学校受験なんて20年近く前の古の記憶やぞ。
中学受験ならまだしも。
おぼろげな記憶ではありますが、頑張って書いてみましょう。今後相談してきた人間にはこのnoteを印刷して配ることにしようかな。
※高校受験は経験していない&大学受験に関しては大して書けることがないので、主に小学校受験と中学校受験の話です。ご了承ください。
小学校受験
…ちなみに幼稚園受験とかってあるんですかね?さすがにない?
あっても親が受ける感じなんですかね、知らんけど。まぁ、そんな話は置いといて。
最初に、小学校受験をするべきかどうかという話ですが、自分や結婚相手がそれなりのIQであり、子供もそうである可能性が高いならば、お子さんを小学校受験させた方がいいんじゃないかなというのが私の個人的な意見です。
なんでかっていうと、外れ値の子供は相当うまくやれる子でなければいじめの対象になる可能性が高いからです。相当なリーダーシップだとか求心力だとか、人たらし能力がないと『他の子にできないことができてしまう子』って集団の中で悪目立ちしてしまうんですよね。最悪なことに、同級生だけじゃなく、先生にいじめられることもあるみたいですし。 えぐい話っすよね。
その子が溶け込める適切なレベルの学校に進学させると、そういういじめに大切な我が子が遭ってしまうリスクは減らせるかなと思います。
しかし適切なレベルってどんなもん?という疑問もあると思います。
小学校受験だけでなく、中学・高校受験においても同様のことがいえると思うんですが、周囲のレベルがその子と同じくらい、できればその子が上1/3には入れるくらいの学校にいるのが一番スレずに育つ気がします。
ダントツトップでもダメだし、ついていけなくてもダメで、その中でまぁ上の方だな、くらいの方が適度な自尊心で育つんじゃないかな。
この塩梅を間違えられたあくてむら(小学校時代は負け無しの大天狗、中学に入った瞬間下位に転落し病む)っていう可哀想な人もいるので、上手い塩梅でやってやってくれや。お姉さんとの約束だぞ。
小学校受験のいい点をもう少し追加すると、実際小学校受験において身につける内容ってかなり実用的なので、やっといて損は無いってことですかね。
例を挙げると
・IQ系: 間違いさがし、世界をちゃんと見れているか(正しい信号機の順番とか、日常で目にするもののクイズ)、なぞなぞ、計算
・マナー系: 衣服のたたみ方、お片付け、箸の使い方などテーブルマナー
・芸術系: 絵を描く、粘土で物を作る、折り紙、人形で遊べるか、歌を歌えるか
・社交性: グループで遊べるかどうか、面接官とお話できるか
とかですね。
今でも覚えてる入試の奇問は、バナナをフォークとナイフで食べさせられたやつですね。手で食うもんだろバナナはよォ!
あとこれは名問題だなと思いましたが、「かたつむりのなかまたちをかきなさい」ですね。あじさいとか傘とか、要するに連想ゲームをして描いていくのが正解なんですけど、友人は大量のかたつむりかいてました。草。
お受験賛成派なのでいいことばかり書きましたが、もちろん悪いこともあります。一番の弊害は、お受験するとその子の知る世界は結構狭くなるなってことですね。お受験組は医者二世の割合も結構多いので、お医者さんになりたい!と意図せず子供を洗脳してしまうかも。これは開業してる親御さんにとってはむしろ利点かもしれませんが…笑
+単純にお金めっちゃかかる。これが一番厳しいですわね…。
以上が、あくてむらの小学校受験に関する意見です。
親ではなくて受験した本人がここまで詳細を覚えてるのは結構レアだと思いますので、参考にしていただければ。
あと、このなんも分からんピュアな時代に塾は遊びにいく場所だと誤解させることが出来ればまじで勝ちですね。
あくてむらはこの頃色々習い事をしてて(エレクトーンとか、書道とか、体操とか…)、その中にサラッと塾も組み込まれてたもんで、まるで勉強させられている意識がありませんでした。完全に両親に騙されてました。策士め。
最後に、参考までに私が通ってた塾をお教えすると、個人塾+能研エクサ(今は多分ない)+能開の3つだったと思います。受けたのは国立小学校1つと私立小学校3つだったかな。
今は小学校受験の塾も色々変わってそうな気はするんで、志望校に合わせて調べてあげてください。
中学校受験
先述した通り、私は中学受験をある意味失敗しておりますので、あんまり参考にはならんかなと思いますが…。
この章では先に塾の名前あげときましょう。私は3年生まで個人塾、3年生の途中から浜学園です。
両親は早めの段階で浜学園に入れておいて飛び級させなかったことを結構後悔しているみたいです。
成績だけのことを考えると、確かに浜学園の飛び級は化け物揃いなので中学受験における最適解かもしれないですね。
この頃の勉強なんて先取り学習したもん勝ちみたいなところはありますからねえ。
でも、個人塾で3年生まで過ごしたおかげでお受験ピリピリムードを感じずに過ごせる時代があったのは良かったなと思います。無事中学受験まで塾は遊ぶ場所だと騙され続けることが出来ました。
私の通ってた塾は難波にあったんですが、塾までの時間に製菓教室に通ったり、ホビーショップでテスト頑張ったご褒美にフィギュア買ってもらったり、なんばパークスで遊んだりしてめっちゃ楽しかったですね。
しかもこの個人塾、授業こそまあまあスパルタでしたがゲーム制限とかそういうのはなかったので塾の休み時間めっちゃポケモンしてました。3DS欲しくてテスト頑張ったりしたな…。
そんな感じで小学校の前半は適度に遊びつつ塾通いって感じだったので、いい時間だったなと思いますね。
たまに大手塾の模試受けに行って荒らすってのもまぁまぁ楽しかったですね。このエピソードはわりと感じ悪いな…笑
ほいで、次に浜学園の話をさせてもらいます。
浜学園の飛び級が非常にいい制度であることは間違いないのでおすすめはしますが、私のように途中から入らせたいという場合は学校の勉強だけではなく何らかの補助的な勉強機会(他の塾とか家庭教師とか、公文式とかでもいいかも)はあった方がいいかなと思います。でないと入塾テストで上のクラスに入れないので…。
上のクラスに入れると、子供ってアホなんで調子にのってどんどん勉強します。お前は賢いぞと誤解させる為に、ある程度上のクラスに入れる素地作りはしてあげましょう。難しければ最初から浜学園にぶち込もうぜ!!!(暴論)
浜学園って小テストの結果が毎回ランキング発表されるし、たしか月ごとに成績表が封筒で配られるんですよ。あと公開模試っていうでかいテストが定期的にあって、上位100人と上位10人が貼りだされるんですよね。(100傑、10傑とか言ってた気がする)
そういうイベントがめっちゃワクワクするんですよね〜ちっさい頃って。
貼りだされる日はまじでみんなで廊下に走って見に行ってました。
高校の試験結果の貼り出しとかはまじで興味なかったな…子供の頃のときめきを持ち続けていたかったぜ…。
ちなみに浜学園の特講系はめちゃくちゃ種類がありまして、それもおすすめする理由の一つです。
お子さんの受験校に合わせて特講を組み合わせてあげましょう。
参考までに私が通っていた頃受けてた講座を覚えてる限りで挙げますと、
・最高レベル算数
・志望校別(灘コース→途中で出身校のコースに移動)
・夏期講習とか冬期講習(男子コースに行ったり女子コースに行ったりその時々で色々)
・12耐(12時間勉強させられるやつ、楽しい)
などなど。
…ほぼ灘コースですね。あんまり女子と絡めなくてちょい寂しかったな。最レ算数なんてクラスに女子一人しかおらんかったし。
て感じで、ほぼ浜学園のPRみたいになりました。
最近は関東方面にも手を出したという噂も耳にしてます。
浜学園OGのひとりとしてさらなる発展を願ってます。
お受験で親御さんに大事にして欲しいこと
最初に述べたように
高校受験: 中高一貫なので未経験
大学受験: 鉄緑会と母校よありがとう
という感じで、このふたつに関しては大したアドバイスが思い浮かびません。
鉄緑会行くなら親も子供も覚悟決めろよ、ってくらいですかね。笑
まぁその辺の細かい話は詳しい人に譲ります。
これからお子さんと共にお受験に挑む親御さんにあくてむらが伝えたいことは、どの時代においてもなるべく勉強を楽しませてやって欲しいということです。私の親みたいに「習い事だよ〜」って騙すのもその手段のひとつ。
勉強って嫌なもの楽しくないものに思われがちですけど、本当は超楽しいことのはずなんです。
小さいうちはゲーム感覚でいい、ご褒美で釣るのも名案です。ただそれだと勉強自体を好きにはなりませんので、あくまで補助的に。RAにおけるGCみたいなもんです(伝われ)
ちゃんと勉強自体を好きになるにはどうしたらいいか…正直私にも分かりません。
でも、塾とか学校で勉強の楽しさを教えてくれる教師と出会うことは好きになるきっかけにはなるかな〜と思います。
有名な塾だとか有名な進学校にはそういう名物教師・講師が多いので、そういう出会いを増やせるのがお受験の良さでもあります。
あとは、ある程度好きを伸ばせる時間のゆとりは作ってあげてほしいですね。ギチギチのカリキュラムで決められたことやるので精一杯!みたいなのは、結局全て嫌いになって終わりそうです。
興味のあることを自分で調べたり、自分で試してみたりしてるうちに、子供は勝手にまぁまぁ賢くなりますから。そういう時間まで奪わないであげてほしいすね。
最後に。
一番大事なのは、人と比べないこと、そして他人の子供をほめすぎないことかなって個人的に思ってます。
子供が自分で勝手に競争する分には問題ありません。10傑入りたいって?上等、勝手に競争させとけばいいです。
「○○さんはすごいね」とか「○○くんはこんなに高得点だね」とか、他人を褒める言葉はたとえその意図がたとえなかったとしても後ろに(お前はそうでもない)が見えちゃうことがあるんですよ。
繊細な子ほど余計にそう感じちゃうんで、なるべく控えてやってくださいな。
というわけで、お受験のお話をなるべく子供の視点からさせてもらいました。
皆さんのお子さんのお受験の一助になれば幸いです。
思いの外長い記事になってしまいました。ここまで読んで頂きありがとうございました!
ではまた次の記事で。