9月前半:コミュニティがしたたかな形になるために
Collableは昨年度からピノキオプロジェクトに関わるようになってから、9月以降は打ち合わせ、制作、打ち合わせ、制作、広報…と動いておりまして、基本的に大きな動きがある感じでもなく…報告がとっても難しい…
去年もこのあたりから悩み始めた記憶があるのですが、コミュニティで動くプロジェクトに対し、どこまで組織化するといいのか、という悩みが少しばかりありまして。どうやって活動していくのがいいのかなあというのを考えています。
◎9月3日(月)
Social Change Agencyの横山さんとおよそ2年ぶりにランチ。Social Change Agencyは様々な福祉の現場で活躍するソーシャルワーカー(社会福祉士)のみなさんこそ、社会を変えるプレイヤーだと考え、ソーシャルワーカー支援の活動をしている団体です。社会福祉の専門性があり、様々な関係機関をつなぐことができるソーシャルワーカーだからこそできることはたくさんあると思います。とはいえmまだまだ行政の仕事の延長みたいなイメージが持たれがちなソーシャルワーカーの、イメージ変革にもなるような取り組みだなあと私は思っていて、とても好きな団体さんの1つです。最近のお互いのことをあれこれ情報交換。
そのあとピノキオプロジェクト打ち合わせへ。オリジナル企画の内容等をベテラン学生メンバーやディレクターチームとがっつり打ち合わせ。
◎9月4日(火)
この日は柏の葉で打ち合わせ。ずっと打ち合わせしている気がする‥
◎9月6日(木)
寄付会員のみなさん向けの会報誌のための撮影のため、某所で1時間だけ塩瀬先生を捕まえる。(笑)日程もバタバタでおさえてしまったので、カメラマンいないしどうしようと思ったら、高橋凛さんが急遽協力してくださいました。嬉しすぎる。おかげで安心していい写真ができました!また、急な呼びかけにもかかわらず、その他にも撮影でのフォローをしてくださったみなさんにも御礼申し上げます!
◎9月7日(金)
この日も柏の葉。高校生・大学生のみんなと具体的なプログラム設計の考え方を伝えて、素案の絞り込みをしてもらうことに。合間で「小学生の子たちは何がたのしいかなあ、聞いてみたいよなあ‥」とJKたちがぼやいてたら、なんとそのタイミングで帰宅途中の小学生のこどもたちが!!これは聞いてみるしかないということで、「ピノキオプロジェクトしってる?前にやった活動で何が面白かった?」と声かけると、「メイク!」「写真とったよ!」「お医者さんすきだったな」とあれこれ聞かせてくれるこどもたち。協力してくれてありがとうね!
しかし、この座り方な‥
途中でプラスハンディキャップの佐々木さんとオンライン会議。(これもまた何かのタイミングで公開したいと思います)
◎9月8日(土)〜9日(日)
山田は早稲田大学尾澤研の合宿で三浦へ。そのためCollableの活動はおやすみ。ちなみに8日のオープニングで、修士課程の学生さんが実施したワークショップで、こんな情報をゲット。
事実を丁寧にやさしく書いてあるの、とっても嬉しい。というか、この啓発活動でどれくらいの人が「あっそうか」と思うかはわからないですが、私としては、自分の兄弟のことを説明するのにすごい説明しやすくなりました。「例えばこれとこれとこれのパターンがあるけど、まあびっくりしたらすまんよ」くらいのことはこれを見せながら伝えられそうだなと。ぜひ下記から見てみてください。
◎9月10日(月)
ピノキオプロジェクトのサポーターメンバーのうち、リーダーとしていろいろと企画内容を進めてくれている人たちの現時点のアイデアの状況を確認。そろそろ固まってきたけれど、どうやって実現するのかいろんな課題が見えてくる。
◎9月11日(火)
この日は企業さんとの商品開発プロジェクト締めの最終打ち合わせ。こちらも報告書をお渡ししつつ、現時点でどのようなかたちで製品を形にして、デザイナーさんにデザイン依頼してくださっているかの進捗をうかがう。前の週報でも書きましたが、やっぱりデザイナーさんとともに考えるというプロセスの大切さを痛感する1日に。一緒に打ち合わせについていってくれたとーまくんが人形焼を買ってくれたので嬉しかった!(小学生みたいな感想)
◎9月12日(水)
午前中はプラスハンディキャップの佐々木さんとの作戦会議その2。佐々木さん、ある事件が起こって来るのが遅れる間にひたすら別の仕事を。佐々木さんと会いすぎですが、実はある動画を作ろうかという話をしていまして、その作戦会議。終わったらピノキオプロジェクトの広報会議をランチ食べながら。
その後急いで西新宿方面へ。工学院大学の橿原先生のところにお伺い。今年もピノキオプロジェクトの会場造作に関してゼミでご協力いただけるとのことで、そのお打ち合わせ。去年も協力してくれた学生さんが今年はリーダーになってくれるそうで、とっても安心。しかし、工学院大学の新宿のキャンパス、本当に会社のビルみたいに高かった。
◎9月13日(木)
久しぶりにまちづくり系のプロジェクトのご相談で午後からがっつり打ち合わせ。まちづくりの中にインクルーシブデザインが少しずつ当たり前になってきたのが嬉しく、どうやってこの価値を広げていけるといいのか、じっくり考えてみたいなあと思っているところです。
◎9月14日(金)
会報誌編集作業。もう少しで完成です!お楽しみに〜!
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ちなみに、今後はインクルーシブデザインのコミュニティ化をどう進めていくのかとか、プロジェクトをどうとりまとめるのかという話をいろいろと展開しつつありまして、それは次回の週報で!
しかしこの2週間はずっとディレクション(裏方寄り)の活動ばかりなので、一見ぱっとしない感じだな‥と書きながら感じました。
特に、
・複数のクライアント(関係者)がいる中で、連絡があちこちに散らかること(Slackにまとめてえ…!とか思ってもできないみたいな)
・非営利コミュニティ内で役割分担が崩壊すること(タスク遂行が遅れるならまだしも、いきなりいなくなるみたいなこととか)
・フィードバックがあまりうまくない人がいることでコミュニティが低迷してしまうこと(コミュニティマネージャーをどうつくるのか的なことかも)
みたいなのが結構非営利コミュニティにおける運営でまあまあ見られるのって、どうやって解決したらいいのかなあなんて考えつつ、
でもなかなかそこに時間を割けずにいるもどかしさもあり、
結局もう一歩フォローしてくれる仲間がほしいです、って話なのかな?とか考えたり、堂々巡りで考え事がやみません。(笑)
9月はいつもそういうことに思い巡らせている気がするな‥
Collableは、多様な人との繋がりがあたりまえになるような社会になるために、インクルーシブデザインの普及やその考え方・手法を活用して様々なプロジェクトに取り組んでいるNPO法人です。「ために」から「ともに」へ、を合言葉に、ともに向かうデザインとその効果を、事例やプロジェクトを生み出したり、研究的側面も含めて発信しています。
インクルーシブデザインと聞くと、マイノリティの人とともに、新しいアイデア・デザインを生み出すデザインの手法として理解されていることが多く、デザイン領域に近い方々の関心が高まっています。
一方で、わたしたちは、インクルーシブデザインを進めていく際に、ワークショップなどのプロセスにおける、あの自然体な関係性が生まれていく状況を「学習」ととらえています。この学習が生まれていく環境や、さらにインクルーシブデザインを通して、学習環境づくり、コミュニティデザインの事例を増やしていきたいと思い、活動しています。
関係がもちにくい、関係性が複雑すぎてかえって孤独や断絶が生まれやすい世の中に、インクルーシブデザイン的考え方を広めながら、楽しく緩やかでヘルシーな関係づくりをしていきたいと思っています。
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記事:山田小百合(Collable代表理事)