8月後半:その魅力や価値をどのような形でつたえるのか
お盆明けはゆったりしていて、特筆するようなイベントごとがあまりなかったのですが、大事な企画がちらほらあったのでご紹介です。
◎8月19日(月)
久しぶりの「19日はインクルーシブデザインの日!」の日曜日開催!ということで、マルマンさんショールームをまたお借りして実施しました。
詳細は下記からどうぞ!
◎8月22日(水)
この日は午後から夜までずっとピノキオプロジェクト。
ピノキオプロジェクトとは?
https://peraichi.com/landing_pages/view/pinocchioproject2018
午後一からは、夏休み真っ只中な高校生や大学生と打ち合わせ。というのも夜に、UDCKが主催するKサロンにて、ピノキオプロジェクトから、小布施合宿での学びをシェアさせていただく機会があったのです。
イベントページ
当日の様子(UDCKフェイスブックページ)
午後は、高校生・大学生のみんながちらほらあつまってプレゼンの最終調整。相手は柏の葉エリアの取り組みに興味のある老若男女で、とにかくだれが来てくださるかはわからない。高校生や大学生のみんなにとっては、4,50人の大人の前でプレゼンをするのは、温かい場所とはいえ緊張するのは当然です。
特に気付かされたのは、高校生なんかはとくに、とにかくセリフをみっちり書かないと不安になっていた、ということ。
もちろん私も、しゃべる内容をテキストに起こすことはあるのですが、それとはわけが違くて、もう、1つスライドが変更されると、一言一句確認が入ります。なので少し経験が多い私たちからは、とにかく前を見て話すこと、ちょっとした間違いを気にしないこと、時間は守ることというのだけ、最終的にはお伝えして、いざ本番。
本番が始まると、笑いの耐えない楽しい時間になり、ほっと一安心。種子島から戻ってくる予定だったけれど台風の影響で戻れなかった小山田さんからのおもしろ台風中継動画もあり、どっと盛り上がった時間になりました。何より、ピノキオプロジェクトにもっと関わりたい!と思ってくれる人たちがたくさんいたのはよかったです。こうやって、ピノキオプロジェクトがもっともっと色んな人とつながって、プロジェクトが進められたらいいなあと思っています。
今年は11月3日に開催!ということで、当日の運営を担ってくださるボランティアも募集しています。9月30日にボランティア説明会を開催予定なので、ぜひチェックお願いします^^
◎8月28日(火)
開発協力をした津波防災カードゲームFLAGOのクラウドファンディングの発送作業で1日が終わりました。沢山の人に応援いただけたこと、とても嬉しく思います。ありがとうございました。
ちなみにクラウドファンディングの発送を初めて体験して、郵便局までたくさんの封筒や品物を運ぶことがこんなに大変なのか、ということを改めて実感(大変だったところ、そこかよって感じですね)。細かな段取り部分で勉強になりました。自分たちがいつかクラウドファンディングをするときに今回の反省を活かしたいと思います。それにしてもクラファンページが公開されてから本当に多くの人に手にとってもらえてびっくりしました。
「ぜひ販売してほしい!」なんていう嬉しい声もたくさんいただいているのですが、今回はこのクラファンのみでの販売となるそうです。そしてFLAGOはCollableのプロダクトではないので、もしそのようなご要望があればぜひ防災ガールさんへ声を届けてみてください。
◎8月29日(水)
京都出張。塩瀬先生に、寄付会員様向け会報誌の取材へ。塩瀬先生、とっても忙しいので、目的地の京都大学総合博物館についたら30分ほど待つことに。その間、館内を見ていっていいですよ、とスタッフの方に言っていただいたので、ここの博物館に初上陸のくりのさんはテンション高めで全部見て回る。そのあと塩瀬先生と合流して取材へ。あれこれ聞きたいことがたくさんあったけど、塩瀬さんしゃべってるだけであっというまに1時間すぎてゆきました。あと、合間でCollableの事業の今後についてしれっとコメントをもらう。(笑)
◎8月30日(木)
京都のおしゃれなカフェをはしごしながらくりのさんと半年のCollableの活動そのものの振り返り。塩瀬先生コメントも少しばかり参考にしながら、ビジョンミッションの見直しや、事業ドメイン的なものの考え方の見直しなどを一緒に。ある程度絵が見えて、Collableってなんなの?という質問に対してストーリーテリングがしやすくなってきたのでは‥?という筋が見えて喜ぶ。本当はもともと別の予定があったのですが、ドタキャンになってしまったので、代わりになかなか話せない団体の中身について、しっかり時間取って話すことができました。日常的にやることに追われると、自分たちのことは後回しになりがちなんですよね。そういう意味では場所をがらりとかえて、じっくり時間がとれたのは本当によかったです。
インクルーシブデザインとは何か、という言語化をする際に、私はかなり抽象的にその概念をとらえています。多様な人が、創作活動のプロセスに共にはいることはおおよそインクルーシブデザイン的場の作り方、だと思っているのですが、どうしても人によっては「デザイン」という言葉に引きずられてしまい、「じゃああの活動はミッションとは合わない‥?」「いやあってるでしょ」みたいな堂々巡りな議論にどうしてもなりがちでした。
なので、インクルーシブデザインが示す哲学が何なのか、私自身も改めて丁寧に発信していかないとと反省しています。同時に、インクルーシブデザインということばに私もメンバーも引きずられすぎないように、言葉を作っていくことが試されているように思います。
ああ、伝えるってむずかしい。伝わるってなんだろうか。
塩瀬先生が昔京都精華大学の大学院生向けに行っていた授業にお邪魔させていただいた大学院1年生のときに学んだ、「伝わる」コミュニケーションについて、再度振り返りながら考える8月でした。
Collableは、多様な人との繋がりがあたりまえになるような社会になるために、インクルーシブデザインの普及やその考え方・手法を活用して様々なプロジェクトに取り組んでいるNPO法人です。「ために」から「ともに」へ、を合言葉に、ともに向かうデザインとその効果を、事例やプロジェクトを生み出したり、研究的側面も含めて発信しています。
インクルーシブデザインと聞くと、マイノリティの人とともに、新しいアイデア・デザインを生み出すデザインの手法として理解されていることが多く、デザイン領域に近い方々の関心が高まっています。
一方で、わたしたちは、インクルーシブデザインを進めていく際に、ワークショップなどのプロセスにおける、あの自然体な関係性が生まれていく状況を「学習」ととらえています。この学習が生まれていく環境や、さらにインクルーシブデザインを通して、学習環境づくり、コミュニティデザインの事例を増やしていきたいと思い、活動しています。
関係がもちにくい、関係性が複雑すぎてかえって孤独や断絶が生まれやすい世の中に、インクルーシブデザイン的考え方を広めながら、楽しく緩やかでヘルシーな関係づくりをしていきたいと思っています。
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上記サポーターメンバー限定Facebookページでは、FLAGOの活動の裏側なども赤裸々に書いています♪インクルーシブデザインの考え方をより深めながら、自分のすぐ近くの遠い人との関係を紡ぐヒントを知り、多様な人と支え合い楽しみ合う関係づくりのあり方を考えませんか?
記事:山田小百合(Collable代表理事)