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男性が育休を取りやすい環境とは?

前回のnote『ぶっちゃけ「男性育休」どうだった?』において、男性の育休取得について、制度は整っているが、企業文化や組織体制がそれを阻むケースもあると触れました。

例えば、

育休取得しようとしたら降格を暗示された

とか

一緒に働いているメンバーに迷惑が掛けられない

とか

普段の言動からして、上司が男性育休に理解があるとは思えない

とか

前例がない

など。


ザッと思いつくだけでも、男性の育休取得を阻む要因には、さまざまなものがありそうです。


Co-LiftおよびBasalでは、男性の育休取得を推奨しているので、逆に男性の育休取得しやすい環境とは何か?を考えてみたいと思います。

育休の制度(育休中の給付金の前提となる雇用保険や社内申請手続き等)が整っていることは大前提とした上で、会社がどのような状態となっていれば男性が育休を取得しやすいか?を考えたいと思います。


1. 経営トップが男性育休を推奨していること

いくら直属の上司が男性育休に理解があったとしても、経営トップが「男性が育休?!けしからん!」とか言っていれば、やはり育休は取りづらい。


「君がいない間どうすんの?」


とか聞いちゃうような上司や経営層が居るような環境だと、育休は取りづらいですよね。これは女性が育休を取得する場合でも同様かも。



2. 誰がいつ育休を取得しても、会社として対応できること


言わずもがなですが、「いつ育休を取るか」は分かりません。だって出産はいつも突然ですから。

予定日はあくまでも予定


予定日前後に産まれたとしても、産まれた赤ちゃんやお母さんの産後の体調が優れないことだってあります。

だから、いつ育休が発生してもおかしくないって考えるべきだと思うんです。

小さな会社においては少人数でビジネスを回しているので、産休育休によって業務に穴が空いてしまうことや、簡単に代替人員を探すことが難しいというケースも。

Co-LiftとBasalは、2社合わせても従業員数が20名に満たない小さな会社ですが、今年に入って実際に育休を取得した従業員は男女合わせて2名。結構、頑張ってるんじゃないかなと思います。




え?




さっきから偉そうに喋ってるけど、お前は経営者かって?



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いいえ。ただのイチ従業員ですけど何か?




イチ従業員がわーわー吠えててもアレなんで、


実際にCo-Liftの経営陣がどう考えているか聞いてみましょうか。


ーーー 実際、男性の育休取得についてどう考えてます?ぶっちゃけ。


カンタ「男性の育休を推奨しているというよりは、育児コミット推奨。男性でも女性でも、従業員各々のライフスタイルに合った働き方の選択肢を用意したいと考えてる。

本音は、自分も子育て真っ最中でもあるから、自分が働きやすい環境を作りたい。自分のライフスタイルに合っていれば、育休を必ずしも取ることがベストではないので、ファミリーサポート休暇*、裁量労働制、フルリモートワーク、シッター補助等も用意している。働く時間と場所が縛られないだけで、生活しやすさと働きやすさのバランスの取り方の選択肢は広がると思う。」

*Co-Lift/Basalのファミリーサポート休暇
家族の看病や介護などに充てることができる休暇制度。申告制で年3日利用可能。


ーーーそもそも、なんでウチの経営者は2人とも、家事育児にフルコミットしてるんですか?


サダカネ「奥さんに家事育児の負担を掛けることによる、心理的負荷の方が大きいから。奥さんに借り作るの嫌じゃん?だから負担は50:50になるように調整している。」

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逃げ恥のみくりさんのような考え方のサダカネ


カンタ「そもそも家事育児のバランスって半々がスタート地点で、各々の家庭や仕事の都合に合わせて調整するのが当たり前だと思ってるんだよね。女性が家事育児100%負担をスタート地点に、男性がそれを手伝うっていうジェンダーロールに合理性はないじゃん?」


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また無意識に横文字使うカンタ。ジェンダーロールに合理性ってなんだよ。


ーーーそれぞれに信念があって、家事育児にコミットしていることは理解しました。


カンタ「そもそもさ」


ミドリ(おっ、、、インタビューのテイなのに自分で話し始めたぞ)


カンタ「子供を可愛いと思うのは、オキシトシンというホルモンが影響している。女性は子供を妊娠から出産にかけてこのオキシトシンが分泌されるけど、男性は自分で産まないからオキシトシンが分泌されない。でも、育児にコミットして子供と親密に関わるとオキシトシンが分泌されるようになるという研究結果があって、出産直後に男性に育児コミットさせるという初動が大事だと思う」


ミドリ(イキイキし出した・・・サダカネに至っては、もう話を聞いてもいない・・・)



この後もしばらくカンタはオキシトシンについて喋り続けたんですが、要は、男性も後発的にオキシトシンが発生するんだから、出産直後から男性にも育児任せようぜってことらしい。女性はどうしても産後にガルガルしちゃって「私のベビーに触るな!」って感情になりがちだけど、グッと堪えて旦那さんにも任せることが大事なのかも。


ちなみに、後日カンタがわざわざ送ってきたリンクがこちら↓
(ソース示すあたり理系だなって思う)


さて。


思いの外、横道に外れてしまいましたが、男性が育休取得しやすい環境について考察を進めましょう。


3. 男性育休がウェルカムな企業文化であること

上述の1と2が揃っていることが大前提ではありますが、さらに上司/部下/同僚が、育休を取得する男性社員に対してウェルカムな雰囲気なのかどうかも、取得しやすさに影響するのではないでしょうか。

例えば、経営者がいくら「男性の育休取得もOKだよ!」と言ってても、周りにいる上司や同僚が「男性育休?(笑)なんのために?」みたいなことを言ってたら取りづらいですよね。


あとは、あからさまに嫌な顔をするとか。「XXさんがいない間、こっちが迷惑被るんですけど」とか言っちゃうとか。


「迷惑なんスけど」って言っちゃう後輩のイメージ



やはり企業文化というのは重要だなと思います。


まとめ


さて。男性が育休を取得しやすい環境とはどのような環境か?

まとめると以下になります。

男性が育休を取得しやすい環境とは?
1. 経営トップが男性育休を推奨していること
2. 誰がいつ育休を取得しても、会社として対応できること
3. 男性育休がウェルカムな企業文化であること

最初にも言いましたが、上記とは別で、育休の制度(育休中の給付金の前提となる雇用保険や社内申請手続き等)が整っていることは大前提です。


前回、男性で育休を取得したマーティからインタビューさせてもらい、私自身も「もしまた子供が生まれることがあれば、旦那に育休取ってもらいたいなー」と思っていました。

嬉しいことに「この記事を旦那に読ませたよ」と、仲の良い友人が妊娠の報告とともに教えてくれました。

この育休関連のnoteが、少しでも読んでくださった皆さんのお役に立てるなら幸いです。

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