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「そっか」が救う寝かしつけ問題
「我が子をいつまで寝かしつけ、かついっしょに寝るか問題」に直面している。
我が家の双子の娘たちは7歳。まだ、と言うべきなのか、それとも当たり前にと言うべきなのか、彼女たちは毎日わたしといっしょに寝ている。
夜になると子ども部屋にお布団を3枚敷き、三人で雑魚寝するスタイルだ。
過去にこんな記事を書いた。
「娘たちがひとり寝するようになるまでの期間を目いっぱい楽しもう」、そう思っていた。
が、わたしの体が先に限界を迎えそうな気配が漂いはじめた。
毎朝目を覚ますと、体の節々が痛い。前日のエクササイズのせいかと思ったけれど、どうもそうではない。いちおう薄型のマットレスを挟んではいるものの、フローリングにお布団を敷いて寝ているせいではないかと思いあたった。
とにかくめちゃくちゃに痛い。
そこで、娘たちに提案してみた。笑顔で、さりげなく。
「ねえ、ママと別々に寝よっか? ベッド買おうよ」
「やだ」
即、却下であった。
わたしのベッドはずっと寝室にある。しかし、この家に越してきて以来4年間、そこで寝たことはない。しわが寄る機会もないから、シーツを洗濯するのさえ虚しくなるほどだ。
このあいだ、友人たちとお茶したときに就寝スタイルの話題になった。そのときのメンバーはたまたま全員が子持ちだった。
「みんな子どもちゃんがいくつになるまでいっしょに寝てた?」と尋ねてみると、見事にバラバラの答えが返ってきた。
「あー、うちは1歳から一人で寝かせてるから」
「うちはもう中学生やけど今でもいっしょやで」
「我が家は小学校に上がるとき、別々に寝ると強制的に決めたよ」
彼女たちはみんなわたしよりも出産が早かったから、子育ての先輩である。参考にしようかと思ったけれど、統一された指針は導きだせなかった。
「だってさ、子育てなんてそれぞれやん」
彼女たちが口を揃えたのはその一点のみ。ほかはまったく異なる意見を持つ者たちが集まっていた。
「そっか。そうやんな」
わたしは引き下がった。たぶんこれでいいのだ。
子育てでも仕事でも、モデルケースを求めるからつらくなる。きっとわたしにはわたしのスタイルがあって、誰とも違う方針があっていい。必ずしも誰かを参考にしなくていい。
なにごとも「そっか」で済ませられる事実がわたしの心を救う。育児のこれからは自分でつくっていけばいいと思えるからだ。常に意見のまとまらない女友達に感謝である。
それはそうと、今朝も起きたら肩甲骨まわりと腰がバキバキに固まっていた。もちろん、激痛とともに。
(あかん、これはもう「フローリングに雑魚寝スタイル」を卒業しなければならないサインや)
わたしは焦っている。焦りからひとり寝へ移行する育児があってもいいはずだ、と自分に言い聞かせる。
どなたか、娘たちにベッドの素晴らしさを理解してもらうコツを伝授してくださいませんか。