B Corpアセスメント、「BIA」をやってみた
こんにちは。株式会社Colere(コレル)でB Corpを担当している、Okaです。
B Corp取得の第一歩は、まずアセスメント「B Impact Assessment」(略してBIA)をやってみること。これでB Corpに対する理解も深まります。
Colereではどのように進めたかをご紹介します。
「鬼シート」を創業者に突き付ける
BIAの公式日本語版はまだありません。私の特製日本語アセスメントシートですが、まずこれを創業者のSanuさん&Shunさんに突き付けました。
「今から1週間以内にすべての質問について答えてください。」
BIAは200問ほどと言われていますが、回答によって分岐して質問が増えたりするので、最初の段階では120問くらいです。5分野それぞれ20数問と考えると、まぁ1日1分野やればできそうですが、それぞれの質問に対し5つくらいの選択肢もあるので、エクセルにして300行くらいになります。
題して「鬼シート」。
上からガバナンス、従業員、コミュニティ・・と始めて環境の領域に差し掛かるころにはだいぶ力尽きます。
しかし、忙しい創業者の2人はこれをやってのけたのです!
一般的に認証を取るためのアセスメントというものは、それを担当する人が社内の資料を参照したり部署にヒアリングしたりしてチェックを付けたり、不足しているところを補っていって、事務的に手続きをして、というイメージです。もちろんBIAもそんな感じで進めるところもあると思います。
ですが、創業間もないColereにとっては「こういう取り組みがあるか?」と問われて、「まだ1つもやってない」「そもそもうちの会社でこれやるんだっけ?」といったことばかりで、創業者・経営者自らの意思を知りたいところです。
「鬼シート」では、BIAの各質問・選択肢に対し、1)すでに取り組んでいる、2)今取り組んでいないが将来的にやりたいと考えている、3)企業戦略の特性上取り組まないことにする、4)判断しかねる、の4つの中から選んで全て埋めてもらいました。
創業者がアセスメントに答える意義
B Corpをよく理解するためにも、会社のトップがアセスメントの質問をひと通り見ておく、というのも良い機会です。
創業者のSanuさんは「鬼シート」への回答は「胸がえぐられる経験」と言っていましたが、B Corp=いい会社、しかも世界基準の会社にはこういうものが求められるのか!というのがよくわかります。
「倫理的な意思決定をしたり汚職を防ぐために倫理規定文書を制定しているか」
(いわゆる「サステイナブル」とか「エコ」なだけでなく、「ガバナンス」の側面も重要で、もちろん倫理的正しい行動をしようと心がけているつもりだけど、明文化された文書の制定も必要だ。)
「女性オーナーのサプライヤー比率は何%か」
(んー今の日本の現状じゃ厳しいよー。)
「ステークホルダーと共に社会課題・環境問題におけるアクションやパフォーマンス改善をする取り組みを行ったか」
(選択肢は「業界を巻き込んで行ったか」、「学術研究などにデータ提供したか」、「フォーラムなどに参加したか」など、自社だけの取り組みだけでなく、ここまでやるというのがB Corpなんだ。)
得点は・・まさかの大赤点?!
こうしてSanuさん&Shunさんに回答いただいた「鬼シート」を元に、チームメンバーでBIAの公式ツールに回答を入力して得点を出してみました。200点満点中80点を超えれば第1関門突破なのですが、果たして・・・・
え!13.6点?
そんなしか取れないの?
Colereって悪い会社なの?
そんなことありません!
スタート時点で点数が取れなくても、「Colereとしてやりたい、やるべきだ」と考える項目がたくさんあるので、これからB Corpという世界基準に沿って会社を整えていきます。
おもしろくなってきましたね。
B Corpの旅、始まったばかりです。
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