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図書館ものお芝居リベンジ後日談。

ふと、きっかけがあって、演劇集団キャラメルボックスのお芝居「ミスター・ムーンライト」を観てきました。

主人公は公共図書館の司書をしているアラサー男性なのですが、彼の持つお人よしの性格が、月の魔力のせいか、とある人物?に見込まれて・・・という感じの筋書きです。

テンポよく駆け抜けた、いくつかの伏線が絡み合ったお話を、私ごときの文章で中途半端にたどるつもりはありませんが、私としては、まず、図書館がこんなに賑やかで明るく温かいお話の場に駆り出されていたのが嬉しかったです。

最初っから、書架の並んだセットでキレのいいダンスが始まっちゃうんです・笑。 
自分の経験としては、静っかな地下書庫で、なんかこの圧迫感を蹴散らすような明るい図書館の話があったらいいのに、と空想したことも実際あったので(←この点かなり変わった個人事情ですが)、「これは夢がある、夢ならではこそ、こういうお芝居が、わたしは観たかった」と思いました。

軽快なテンポで随所笑え、幻想と狂気のミステリ風味もあり。

クリスマスプレゼントで、特製キャラメルも劇団員さんからの手渡しで客席の一人一人にいただきました。

もちろん、細かい点での非現実性はないわけではないけれど(たぶん組織のつくりとしては、「館長」がああいうふうに一緒に現場で分担を持つことはありません。サービス課長 くらいかも。)
そんなことは吹っ飛ばしておいていいくらい、観た後の気分が爽快な、こころあたたまる素敵な公演でした。たのしかった。



、、、個人的な経験のことではありますが
私としては二年前に
図書館や図書館職員についての描写が 酷くネガティブな
別のお芝居(S氏という脚本家が書いた「私の一ヶ月」)を観て、
仕事に支障が出るくらい
心痛し、悲しく傷ついた気持ちになったことがあったので、
今回はちょうど
こちらのように夢のあるお芝居を観ることができてよかったです。

良いタイミングで出逢えた 明るい気持ちになれるお芝居でした。
知った経緯は偶然のものだけど、たぶん私に必要だったものです。

こういうふうに、あるていどの規模で、繰り返し公演されるフィクションは、ひとの気持ちを前向きにするものであってほしい。
それは私の勝手な願望かもしれませんが。

おかげさまで、この件については、元気になれました。
こういうのを、やっててくれてよかった。
ありがとうございました。

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