成績が伸び悩む生徒の保護者の特徴①自分の子どもは「できない」と思い込んでいる
こんにちは。
学習塾ブランチの西原です。
500人近い生徒と保護者と接している中で、
想像以上に伸びていく生徒と、思いのほか伸び悩む生徒がいます。
生徒自身の特性などもありますが、親御さんの接し方などにも特徴があるなと常々感じます。
数回にわたって、思う所を書いていこうかなと思います。
①自分の子どもは「できない」と思い込んでいる保護者
塾に連れてくる時点で、「できない」から連れてくるわけですが、
同じ「できない」でも前提が異なる場合があります。
それが子どもの話をするときの言葉の端々に現れてきます。
例えば、「塾に入って頑張りなさい」と子どもに言うとき。
「あんたは出来ないんだからここで頑張って教えてもらいなさい!」と言う保護者と
「よかったね、頑張ったらできるようになるってよ!頑張りなさい」と言う保護者
どちらも頑張りなさいと喝を入れていることには変わりないのですが、
前者は「できないんだから頑張れ」
後者は「やればできるんだから頑張れ」
と、頑張る前提が、「あなたはできないんだから」と「あなたはやればできるんだから」とどちらかに分かれます。
察しの通りですが、伸びていくのは後者の子ども達です。
伸び悩むのは前者の子ども達です。
親御さんも「やっても無駄」と直接的な表現はされませんが、言葉の端々にそれが出てくる方がいます。
それを毎日のように聞かされている子どもはどう感じるでしょうか?
その環境下で「やればできる」という自己効力感を保つことができるでしょうか?
それは難しいだろうことは容易に想像できます。
子どもからすると「やってもできないって分かっているのに、なんで頑張らないといけないんだろう?」とモヤモヤを抱えたまま学習に向かうことになります。
ちょっとでも自信をつけて欲しいと、出来ていることを見つけて、フォローの言葉をかけますが、それも遮って、「いやいや、本当にできないんですよ、この子は!先生お願いします!」と言われます。
わざわざ子どもが自信を無くすような声掛けをする必要もないだろうにと思いますが、親御さんも無意識なんでしょう。
塾が終わった後の、車の中の会話もこんな感じになりがちです。
親:今日の内容はちゃんとできた?
子:難しかった。
親:先生には質問したとね?
子:解説聞いて分かったから質問はしてないよ
親:本当に理解できてるの!ちゃんと質問してきなさい
子:・・・
本来であれば、「解説聞いて分かるぐらいになったんだね」と状態が改善していることを褒めてあげられる、褒めポイントなのですが、そこは耳に入らず、「質問しなかった」という出来なかった点にだけ言及してしまう。
平均点以下の生徒の保護者に多い傾向があります。
自分の子どもはできないと思い込んでしまっているが故に、
いっそう子どもの可能性にふたをする声掛けをしてしまう。
子どもへの接し方に悩んでいる保護者の方であれば、
私たちの声も届くのですが、
そうでない場合は、なかなかに難しいです。
普段、子どもへの声掛けにどんな言葉を選んでいるか
それは、自分が子どもをどういう風に捉えているから出てきているのか
改めてセルフチェックしてみると、良い気付きが得られるかもしれません。
是非お試しください。
次回は、褒めるところが無いという保護者 について書こうかなと思います。