5歳の息子の学習習慣づくり手伝ってみたVol.4 意図せず報酬が奪われ、やる気を失った5歳の息子(期待理論モデル×SCCT理論)

3日坊主になりかけてた息子君。

目的を思い出し、それからは順調に勉強できるようになっていった矢先の話


前回の記事はこちら(目標は立てても忘れるものだ(5歳の息子に学ぶ))


1.親の連携は大切

ある休日、僕と妻が台所で料理をしていると

息子君がやってきて妻に一言

「勉強終わったから、動画見て良い?」と。


その日は、午前中、僕は仕事。

妻が娘ちゃんを寝かしつけている間、息子君はタブレットを見ていたらしい。

それもあって、「今日はもうダメよ。見過ぎ!」と言われてしまった息子君。


そのやり取りを横で見ていた僕は、「あ、やばっ、、、」と内心思いつつ、この場で介入すると変な感じになるので、何も出来ず、、、


息子君は、ふてくされてリビングに戻り、ブロック遊びを始めた。


何が「やばっ」なのか

息子君は「勉強終わったから」と動画を見るための条件を提示していたこと

これは僕が、提案した内容の2つ目。(提案した時の様子はこちら


①例えば、勉強を10回やったら50円と交換してもらえるとかどう?
②自分から勉強して「動画見て良い?」と聞いたらお母さんも良いよって言ってくれると思うよ


で、この2つ目の内容を妻に話していなかったことを思い出しての「やばっ、、、」でした。

妻に事前に共有しておけば、防げた事態なのでこれは完全に僕のミス

とはいえ、起きてしまったし、妻の言う事も分かるので、どうしたものか


2.明らかにモチベーションダウンした息子

どうしようかなーと思いつつ、ちょっと様子を見てみようと思いその日は手を打たず

次の日、どうなるかを観察

すると、分かりやすくモチベーションダウンしたようで

「今日はお勉強しない」と言ってきたそうだ

それでも、たまってきているシールを見せられ、頑張る事にしたよう


やっぱそうなったかと、反省、、、ごめんね息子君。


君の選択権を残しつつ、お母さんの要望にもこたえられるように調整するからちょっと待ってね。


3.期待理論モデル×SCCT理論

息子君の行動はブルームの期待理論モデルで説明できる。

報酬の魅力と達成の期待度でモチベーションを表わそうという試みで、使いやすいモデルだと思っている。

ただ、プロセスの部分が「努力」とだけなっているので、もう少し分解できないかとSCCT理論と組み合わせてみたのが以下の図だ

画像1

SCCT理論だけだと、「成果・結果」がどのように学習され、結果期待や自己効力感につながるのか説明が難しい。

期待理論モデルだけだと、努力がうまくいかなかったときに、どのように介入していいか考えにくい。

この二つを合わせると、良い感じにまとまるので、学習支援のモデルを考えるときは、期待理論モデル×SCCT理論を使うようにしている


息子君は、お勉強に対して、僕が設計した二つの外発的報酬を知覚していた

一つは10回頑張ったら50円で、もう一つはお勉強したら動画見てもOKという報酬


10回頑張ったら50円というのは、息子君としては中期的な目標で

その日に得られる報酬としては「動画見てもOK」の方が強く働く


平日は日中幼稚園にいるので、これがたまたま意図せず機能しており、

お勉強した後に、動画見てOKもらっていたことも多かったんだろう

それが今回、「お勉強しても動画見てはダメと言われることもある」と息子君は学習してしまったようだ

妻としては、「今日は見過ぎ」という理由なわけで、別にいつもダメだと言っているわけではない

でも、息子君の中では「お勉強すれば、動画がOK」の公式が崩れてしまったと感じただろう

彼にとっては、報酬の魅力低下となってしまった


繰り返しになるけど、これは完全に僕のミス、、、


低下してしまった報酬の魅力を戻しつつ、動画見過ぎ問題も解決する方法を考えることになった

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