成績が伸び悩む生徒の保護者の特徴②「褒めるところがない」と思っている。
こんにちは。
学習塾ブランチの西原です。
前回の投稿の続きです。
褒めポイントが無いと言う保護者
成績が伸び悩んでいる生徒の保護者は自分の子どもは「できない」と思い込んでいる方が多いと書きました。
それに近しいところではありますが、「褒めるところがないんです」ともよく言われます。
もしくは評価がとても厳しい。実際には点数があがっていたり、できることは増えていたり、勉強への姿勢が変わってきたりしているにも関わらず、悪い評価をしてしまう方がいます。
それにもめげずに、頑張れる子どももいますが、多くの場合途中でモチベーションが落ちていってしまう子どもの方が多いです。
それがなぜ起こるのか。
保護者の発言と子どもの発言を観察していて気づいたことがあります。
自分基準で評価すると褒められなくなる
褒めるところが無いと言う保護者は、自分の基準で子どもを見ています。
その基準をクリアすることができない限り、褒めることができなくなっているのです。
そのため、子どもとの間でズレが生じます。
例えば、英語がとても苦手でいつも20点ぐらいの子どもが、今回のテストでは40点を取れたとしましょう。
本人としては、点数が倍になってとても喜ばしいことです。
頑張って結果が出た!と思っています。
両親に褒めて欲しくて意気揚々と帰宅します。
帰宅してすぐに、かばんからテストの答案を取り出し、「やったよ!」と言わんばかりに見せてきたとします。
そのときに、お母さんが自分の基準でその答案を見てしまったら
せめて平均点以上は取らないとダメだと考えていたとしたら
40点の答案をみて、微妙な表情をしてしまうでしょう。
そして、「もっと頑張りなさい!」とすぐ答案を本人に返してしまうでしょう。
テスト結果を見せてくれなくなったら危険信号
1度ぐらいでは何とも思わないかもしれませんが、そういうことが続くと子どもはどう感じるでしょうか?
よし、もっと頑張って次こそは褒めてもらうぞ!と思えるでしょうか?
そう前向きに捉えられる子どもは多くありません。
頑張ったって意味がないと感じてしまうことの方が多いでしょう。
その状態が末期になってくると、テスト結果を一切見せなくなります。
成績表は保護者の印鑑をもらわないといけないものですが、
勝手に押していったり、朝のギリギリの時間に出して、早く押してとせまったり。ちゃんと見せようとしなくなります。
その状態にある方は非常によくない関係性になってしまっています。
子どもの気持ちを観察する
では、とにかく褒めたらいいんですよね!
というのもちょっと違うと思っています。
大事なのは、本人の気持ちに寄り添うこと。
成績が伸びていく子どもの保護者は観察上手です。
40点という点数を子ども自身がどう捉えているかをしっかりと観察しています。
とても喜んでいるようであれば、一緒に喜び
もっとできたのにと悔しがっているようであれば、こことここがおしかったね、もうちょっとだったね、と一緒に悔しがり、励まします。
定期テストに限ったことではありません。
小テストで満点とった、発表して先生に褒められた、難しい問題が解けた
など、うれしいことがあった時は、そのことを話してくるはずです。
小テストなんてと思わずに、一緒に喜んであげましょう。
小さなことの積み重ねが、定期試験の結果にも大きく影響を与えます。
次回は、このテーマの最後です。
子どもよりも先に話し出す保護者について、書こうと思います。