学習塾ブランチをはじめたわけ⑨会社を辞めると決めた日

こんにちは。
学習塾ブランチの西原です。

しばらくさぼっていましたが、また書き始めたいと思います。


情報格差

大学生のキャリア支援をしつつも本業は企業営業で
本当にたくさんの企業を訪ねさせて頂いた。

少人数の会社だったので、まだまだ未開拓の企業はたくさん。
福岡と東京にしか事業所が無かったため、行きにくい東海地区は手付かずのまま。
気付けば営業範囲は静岡以南になっていた。
毎年夏ごろは2週間単位で出張を組み、企業訪問の日々。

大手企業から地場の中小企業まで、幅広い採用担当者と話す中で、
企業側が新卒に求めることが変化してきている。一方で、大学生の意識も変化してきており、噛み合いにくくなってきている感覚があった。

当時は第二氷河期。
とはいえ、求人はある。

大学の就職課には優良な地元企業の求人がたくさん掲示してある。
しかし、学生の就活はナビ中心。


地元企業の採用は数人程度。
そのために、ナビの掲載コストを払うというところは少なく、大学に求人票を送ったり、大学主催の説明会に参加したりしている。

しかしそこには学生が来ない。
地元希望という学生ほど、大学の就職課を活用していない。

12月(当時は12月解禁)、ナビで説明会を検索すると東京では何百件も開催されているのに、佐賀では12件。情報の格差を感じた。
情報はこれだけ溢れているのに、必要な人に必要な情報が届くとは限らないとこのころからちょっとずつ思い始める。ちょうど3年目になったころ。


高専企画の成功体験

3年目、自分は高専の企画を担当するようになっていた。
入社した年に立ち上がった企画で、なぜ高専の担当になったかはよく覚えていないけれど、いつの間にか高専の担当になっていた。

2年目に中四国地区開催を実施し、3年目に京阪神地区、4年目に東海地区と少しずつエリアを被せながらドミナントで展開をしていった。
5年目には先輩や後輩の力も借り、関東地区・東北地区(退職後に北海道も追加)も開催でき、全国の高専を網羅した。

高専生を採用したいという企業は福岡のメディア総研に相談をするとよい。
ここが全国で一番高専のネットワークを持っている採用支援会社だ。


高専は毎年卒業し就職する人数が少なく、ほとんど推薦で決まるため
就職支援会社は手をつけてこなかった。

企業が即戦力を求めるようになる中で高専の評価はあがっていき、採用したいというニーズが増えていた。
しかし、求人倍率は40倍近く。実績のない企業は見向きもされない状況だった。なんとか自社を知ってもらう機会をつくりたいというニーズがあった。

一方で、高専側はキャリア教育という観点から、企業との接点は持たせたいという想いがあり、合同企業説明会という企画は受け入れられた。


小さい市場だと思われていたところが、形と見せ方を少し変えて持って行ってみたら、そこそこ大きな市場になった。
この経験が実はブランチの発想のもとになっている。


5年目。決断のとき。

入社時、5年で自分のキャリアを見直すと考えていた。
残るのか、転職をするのか、起業をするのか、、、

高専企画の全国展開に目途がたったところ、次の目標を見失っていた。
その先のビジョンというものが見えず、モチベーションは下がっていた。辞めると決める直前は鬱状態になっていたように思う。

とはいえ、転職といっても、この仕事をしたいというものも分からない。

27歳。年齢的にもチャレンジするなら今しかできないかなといった理由で
会社を辞め、独立を決意。このときはまだ何をするのか決まっていなかった。

とりあえず辞めるということだけ決め、隣にいた後輩に、「俺来年辞めるわ、1年で引き継ぐからよろしくね」と言った。
そんなこと言われても困るだろうに、、、今思うと申し訳なかった。

決めた事で気持ちはスッキリ。
さて何をしようか。

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