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2023年の振り返りと2024年の抱負

はじめに

新年あけましておめでとうございます。
2023年は、「研究開発の当たり前を変える、大きなムーブメントを起こす年にします。」ということで昨年の年初に書いていました。が、ムーブメントを起こすための仕込みは進みつつも、大きなうねりを起こすところまでは行けませんでした

2024年は、大地震に空港事故と、波乱の幕開けとなりました。
今年は国際的なイベントも多く、変化の多い一年になる事が予想されます。
そんな中で逆境を乗り越え、飛躍していくためにも、2023年の振り返りと2024年の抱負をしたいと思います!

2023年振り返り

2023年はCo-LABO MAKERにとって大きな変革の年でした
長かったコロナ禍から回復するなかで多かった実験委託事業の比率が下がり、本来伸ばしたかったラボシェア事業が伸びてきました
ラボを提供いただくパートナーも非常に増えました。

社員数も増えました。手を動かしながら戦略を考えて実行できるマネジメントレベルのメンバーが複数名加入してくれたこともあり、私としても手放しで各ミッションを任せられる体制になったのは心強い限りです。
今後の事業の展開が楽しみです。

社員以外の仲間も増えました。ラボを提供いただくパートナーもですが、研究資材を売るアズワン社とディープテックスタートアップに投資をしているVC複数社に投資いただいたことも非常に大きな変化でした。

アズワンは、私も研究ではずっとお世話になってきた会社で、我々の潜在顧客のほぼ100%をカバーしている、業界では誰もが知っている会社です。これからの連携が本当に楽しみです。
また、Co-LABO MAKERは新規事業立上げ・スタートアップのPoCに非常に有効なサービスであるため、VC等支援者との連携も極めて重要です。
TOKYO SUTEAMにも採択されたため、支援者との連携をこれから加速させていきます。

大学のマインドも大きく変わってきました。
訪問してCo-LABO MAKERの事業説明をすると「時代の流れに沿っていますね」と言われることが増えています
大学では2022年に文科省が制定した「研究設備・機器の共用化のためのガイドライン」が浸透してきたこともあり、設備共用に対する抵抗感が薄まってきました。
また、政府が2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、2022年11月に「スタートアップ育成5か年計画」を決定したこともあり、さまざまな連携のための手立てや「スタートアップ企業とコラボしなければ」という機運が高まっています

企業の新規事業開発もマインドが変わってきたように感じます。
以前は「取り組まなければ」という課題感から、アクセラレーターと連携するなど「新規事業に取り組む雰囲気を作ろう」というのが主だったように感じます。
ですが、昨今はひと回りして「自社の技術やニーズからどうやって新規事業を興せばいいか」という流れに変わってきました。
各社試行錯誤を進めています。
今後もですが、2024年は外部と連携して高速でPoC(概念実証)を回していく「アジャイル研究開発」という世界観をCo-LABO MAKERが創っていければと思っています。
Co-LABO MAKERが貢献できる価値は各社まだ取り組めていないところで、企業の新規事業立ち上げのスピードと成功率を大幅に上げられると確信しています。

また、Co-LABO MAKERの事業以外にも、東北・スタートアップのエコシステムにも多く貢献した年でした。
グローバル学生起業家アワードGSEAの東北大会を立上げて、別途運営に参加しているEO North Japan Quantum Leap 2023 のピッチ大会とセットにして、「Tohoku Entrepreneur Day!」を開催しました。
会社・事業も大きく変化する中で企画・開催するのは本当に大変でしたが、結果非常にいい大会になり、恩送りができたのではないかと思います。

2024年について

2024年は日本にとってはチャンスになる年だと思います。

一つは円安や地政学リスクなどの要因から「日本回帰」です。
相対的に日本のコストパフォーマンスが高まり海外企業が日本に拠点を作り始めていますから、これを機会に伸ばすべきだと思います。
熊本に世界最大の半導体ファウンドリであるTMSCが1兆円規模の半導体工場を立ち上げ、同じくトップクラスの半導体ファウンドリであるPSMCが宮城に工場を建設するために8000億円規模の投資を決めました。
他の業界でも、日本企業の工場の日本回帰、海外企業の日本進出が多く聞こえてきています。

もう一つは「サステナビリティ」に対する意識の高まりがあります。
持続可能な社会を作るSDGsや、温室効果ガスをゼロにするカーボンニュートラルへの取り組みはもはや必至です。
環境計測やエネルギー関連の依頼はCo-LABO MAKERでも増えています。
この領域で武器になる技術・アセットを実は日本は多く有していると感じており、大きなチャンスになり得ると思います。
素材や材料を環境に優しいモノに変えていくことが必要ですが……。実はそういった素材は新技術や新研究ではなく、10年~20年前の論文や研究が元になっていたりします。ですから、自社が10年~20年前に諦めたことや技術を今一度見直してみると宝になっている可能性があります。
もともと日本は素材や材料の研究には強みがありますから、技術の水平展開や再利用ができればより強さを活かせます。

社会も大きく変化しているなかで、今一度、埋もれている技術を活用してみると思わぬ効果が得られるかもしれません。
Co-LABO MAKERもそのサイクルの一助となっていきたいです。

2024年の抱負

2024年は「研究開発の当たり前を変える、大きなムーブメントを起こす」年にします。
昨年も掲げてはいたものの、できたのは仕込みまででした。今年はその仕込みを活かし、大きく花開かせたいと思います。
技術を活かして新規事業を作る際の必須のサービスに育てていきます。

また、「最高に楽しくやりがいのある会社にしていく」というのも、今年強く意識していきたいと思っています。
メンバーも揃ってきて、彼ら彼女らが最大限力を発揮できるようにすることが非常に重要になってきています。
それぞれの仕事が会社の成長になり、各自成功体験を積んでいけるような適切なリード、ミッションの定義も非常に重要です。
より良い組織になることで結果が出て、研究開発エコシステムの改善が早まることも重要ですが、チームで最高にインパクトのある変革を起こしていけることを楽しんでいきたいと思います!
採用の募集がかかっていてもいなくても、興味のある方は是非お気軽にお声がけください!


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