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コーラ小林が行く!「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」

◎この記事は伊良コーラの大学生インターン「古川さん」が書き起こした記事になります。

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伊良コーラはクラフトコーラ専門メーカーとして、全国の飲食店さんや小売店さんに取り扱いをいただいております。

伊良コーラのテーマでもある「伊良コーラに出会った人が少しだけハッピーになる」。そしてこのテーマは我々の代わりに、全国の方々に伊良コーラを届けていただく様々なお取引店さんあってこそだと思っています。

全国のお取引店さんのご紹介や、そこに至った様々な出会いやストーリーをお伝えすることを目的としたシリーズ「コーラ小林が行く!」第7弾となります。

今回お話を伺ったのは、千葉県・木更津市の広大な土地に構える複合施設「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」の小林真理さん。

こちらでは、施設内のベーカリーにてビンタイプの伊良コーラを販売していただいています。
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コーラ小林:
本日はよろしくお願いいたします!

真理:
こちらこそよろしくお願いいたします!

コーラ小林:
さっそくですが、いろいろとお話聞かせてください。
まず、真理さんはこちらで何を担当されているのですか?

真理:
うちは会社っぽくない会社なので、役割もわかりづらいんですよ(笑)。

ここのオープンにあたってお菓子を作る人が足りてなくて、来てみないかと声がかかり、シフォンケーキを焼くスタッフとして会社に入りました。そこから販売にも携わり、通販もまとめることになりました。

オープン前から働いていて、そもそも会社全体に興味があって入社したので、今では広報担当をやったりメルマガ・会員向けのイベントを考えたりもしています。

コーラ小林:
マネージャー的なポジションなんでしょうか?

真理:
いろいろやる人という感じですかね。

コーラ小林:
KURKKU FIELDSさんって、サグラダファミリアのようにどんどん成長してるとお聞きしたのですが、現在はどういう状況なんですか?

真理:
今は「地中図書館」を作っているところなんです。
外から見ると建物全体は地中に埋まっていて見えないのですが、森を背中に入り口から地中の中へと入っていく図書館を作っています。

コーラ小林:
なぜそのような図書館を作ろうと思ったのですか?

真理:
もともとこの場所は、「都市の行き過ぎてしまった経済合理性の中でこぼれ落ちる、イマジネーションやクリエイティビティを大事にしたい」という思いがあって始まっています。

ここへ1度来て、いろいろ体験すると、ちょっと社会の見え方が変わったり、今まで普通だと思っていたことが普通じゃないと分かったりするんです。
例えば、卵って冷蔵庫に入っているのが当たり前だと思っていたけど、ひよこが成長して鶏になって1日1つずつ卵を産むから手に入る。牛乳も牛の母乳なので、出産しないと出ない。当たり前だと思っていたことが実はすごいことなんだなっていう気づきに繋がります。

興味を惹かれ「あれ?なんだっけ?」と疑問に思ったときに近くに本があって調べることができたり、本を見て「なるほど、こうだったんだ!」と気づいて外へ探検に出かけてみたりすることで、いい意味でここを彷徨ってもらい、イマジネーションやクリエイティビティを刺激する頭の働き方を体験してもらえたらいいなと思うんです。

あとは、単純に外で本を読んだら気持ちがいいですよね。

コーラ小林:
そういう思いがあるんですね。

この場所は土地がすり鉢状になっていて、その地形を生かしていろんな建物を建てているというのが面白いですよね。

真理:
そうですよね。すり鉢の地形のおかげで、店舗を上に置けばその排水は何の力も使わず下に流れていくし、雨水も全部下に落ちていく。その力を利用して水路を張り巡らして底に水を集め、できるだけ植物の力を使って水をきれいにできるような仕組みを作っています。

コーラ小林:
お客さんは千葉の方が多いですか?

真理:
お客さんの7,8割は千葉県の方です。
ここ最近では都内の方も増えていて、GWは遠くから来てくれる人もいました。

コーラ小林:
お客さんはどういう経緯でこの場所を知ったのでしょうか?

真理:
地域のマルシェに出店した際などにそこで知ってくれる方もいますが、大体のお客さんは口コミで来てくれますね。一度いらした方が、他の方に勧めてくれることがよくあるんです。

コーラ小林:
KURKKU FIELDSさんってめちゃめちゃ可能性がありますよね。今後、宿泊施設ができるとも伺いました。

真理:
秋ごろに、先ほどの地中図書館、宿泊施設、そして入り口のあたりにマーケットが完成する予定です。

コーラ小林:
マーケットというのはどういう場所ですか?

真理:
お土産や日用品を買って帰れるような場所になるイメージです。
私たちは農業をやっているので、農作物のB級品が出たら加工してここで買えるようにしたり、 ちょっといい塩や、環境に配慮した洗剤など、毎日使える調味料や環境に良い日用品を置いたりして、ちょっといい感じの日用品や食材が買えるお店になればなと思っています。

コーラ小林:
今おっしゃった3つの施設ができれば、当初考えていた施設はすべて完成したことになるんですよね。その後もまだまだ進化していくのだろうと思うので、KURKKU FIELDSさんの今後がとても楽しみです!

コーラ小林:
話は変わるのですが、どうしてこちらで伊良コーラを置いていただくことになったのでしょうか?

真理:
うちは車で来るところだからお酒も出せないし、でも大人向けに甘いだけじゃなくてきりっと飲めるドリンクを探していました。うちはペットボトル置きたくないなというのがあってビンで提供できるものを探していて、伊良コーラを知ったんです。

//ここで、実際に伊良コーラがうられているベーカリーに移動し、店舗スタッフの方にもお話を伺いました。

伊良コーラを置いていただいているベーカリー
店内には彩り豊かなパンが並んでいます

コーラ小林:
伊良コーラはどういう方に買っていただいていますか?

店舗スタッフ:
男性の方が多いですね。もしくは、若い女性が買って、写真を撮っている様子も見かけます。

店舗スタッフ:
最近は暑くなってきたので、コーラの売れ行きがいいですよ。
お酒を飲めない代わりの炭酸として飲む方が多いのだと思います。また、クラフト系で見た目もおしゃれなのでビジュアルで買う方も多いです!

//さらに移動し、外のスペースで引き続き真理さんにお話を伺いました。

コーラ小林:
こういう気持ちがいい場所で伊良コーラを飲むと、とてもおいしく感じます。

真理:
伊良コーラは何年くらい前からやっているんですか?

コーラ小林:
今年の7月で4年が経ったことになります。

始まりは、青山のファーマーズマーケットで、フードトラックでの販売でした。
その時は、コーラをその場で作って飲んでもらうだけで、シロップやビンの販売はしていなかったんです。ただ、一部のお客さんからはシロップだけほしいと言われていたので、ドリンク提供用のパウチに入れて売っていました。

その後、お昼の情報番組にフードトラックが取り上げられることになり、テレビで放送されるのならネット販売の商品があったほうがいいなかと思い、ビンにシロップを詰めた商品をネット販売しました。そしたら思いのほかお客さんに買っていただけたんです。

同じ年の夏ごろに、高島屋のバイヤーさんにお中元用にすぐ飲める形の伊良コーラが欲しいと言われ、今飲んでいるようなビンが誕生しました。自社でもそのビンを売ったら反応が良くて、そこからお取引先も増えていきました。

真理:
ステップを踏んで成長しているんですね。

コーラ小林:
マーケティングでこうしようと思ったのではなく、必要に迫られてやっていたら自然とこうなりましたね。

真理:
物事が進む時って、必要に迫られて困ってるから何とかしなきゃと言って進むことの方が多いですよね。しかも、そういう時のほうが、作った途端にちゃんとうまくいくというか。

うちも通販を始めたきっかけは、コロナでした。
お客さんがたくさん来ると思って牛や鶏の頭数増やしているし、オープンできなくてどうするのってなったときに、外に売るしかないでしょと。そこで通販を始めたんですが、野菜と卵とチーズとシフォンケーキの詰め合わせに1日100件以上の注文が入りました。
店舗を開けるために人は採用していたので、開けられない店舗を改造して、シェフも揃って通販用の出荷準備をしていましたよ。

コーラ小林:
そうやって外圧に迫られて成長していくのって、生物と一緒ですよね。環境の変化に適応できないと生きていけないというか、環境に適応できて進化することの繰り返しだと思います。

伊良コーラはフードトラックのステージから始まって、ビン詰めの時代、瓶の時代という風に、コカ・コーラの150年の歴史を辿っているんですよね。
そして次は自社で缶を出して、のちに委託で缶を出していきたいと思っています。

たぶん、この手順を踏まないとたどり着けない場所があるのかなと最近感じるんです。

真理:
コーラ小林さんは人生を楽しんでいる感じがしますね。

コーラ小林:
楽しいことしてお金もらってる、すごい幸せです。
ただ、それと同時にプレッシャーも感じます。伊良コーラは「コカペプシイヨシ」になれると信じていて。

たぶん、コカペプシに次ぐ3つ目のコーラを作れるのはヨーロッパやアメリカではなく、可能性があるとすればアジアだけなのではないかと思います。
そのためのステップは見えていて、そのポジションにはたどり着きたいという思いが強いので、ずっとプレッシャーを感じています。

真理:
ポテンシャルを出し切ったらいいところまで行けるという希望があるからこそ、どこまでその力を引き出せるかをご自身が背負っているというプレッシャーですね。
コーラ小林さんは本当にコーラが好きなんですね!

コーラ小林:
はい。スパイスの配合や柑橘の種類による香りの違いなど、どうすればもっとおいしくなるのかを研究するのは本当に楽しいですし、好きだからできることですね。今は次のステップのために、全国を視察して歩いたりもしています。

真理:
今度できる宿泊施設は、ここでとれた食材を、泊まりに来た人とスタッフが一緒に料理する「共同キッチン」と呼んでいるスタイルがあって、シェフにソーセージ作りを教えてもらって、ゲストと一緒に作ったりしているんです。

今年の秋に完成する宿泊施設

真理:
ソーセージ作りを見てると人間っておかしいなって思うんです。だって、腸の中に肉詰めて食べてるんですよ。肉を本当においしい状態で食べたかったんでしょうね。どうしたらおいしい状態になるのかってよく考えたなと思いますよね。

今ではお店に行けば出来上がったものが売っていて、誰かがくれる世の中になっちゃったから、自分で作るということをしなくなっちゃったじゃないですか。でも私たちは、この場所で自分たちで作っている中で、おいしく作ろうと思ったらほんとにおいしいものができるし、どうでもいいと思って作ればそれなりのものができるっていうことを身をもって感じている。だから、工夫次第で楽しく・おいしく・面白くなるんだっていうことに、お客さんが自然と気づけるような体験にすることを心がけています。結構近くにおもしろいことある、そう気づいたら人生楽しいと思うんです。

コーラ小林:
たしかに、最近では身体を通じて体験するということがすくなくなっていますよね。おっしゃる通り、そういった経験から学べることがほんとはたくさんあると思います。

真理さんのお話は共感できるところも多く、大変勉強になりました!
本日は暑い中ありがとうございました。

真理:
こちらこそありがとうございました。とても楽しかったです。