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わたしの原風景

わたしの原風景は

住んでいた社宅の中にあった原っぱです。


今考えるとなんてことのない原っぱですが

当時はそこは子どもたちにとってのオアシスでした。


春になるとシロツメクサや はこべ

オオイヌノフグリなど

たくさんの野草たちが咲いていました。


シロツメクサでかんむりを作り

オオバコで草ずもうをしたり。


もう少し足を伸ばすと

桜の木が一本ありました。

その麓にわらをしいて『秘密基地』を作ったり。


社宅には同世代の子どもたちがたくさんいて

天気が良ければ、みんなでよく遊びました。


夏になるとお母さんたちが七夕のご飯会をしてくれたり

年に一回、草刈りの日があって

社宅の人たちが総出で草刈りをしたあとバーベキューをしたり。


私はこの原っぱが大好きでした。

外に出ればお友だちに会えるし、草もある。


おうちでの遊びも好きだったけど

このお外遊びには、室内とはまた違う楽しみがありました。


残念ながら私は小学校2年生のときに

隣町に引っ越すことになってしまったので

この原っぱとはお別れすることになってしまったのですが。


引っ越した先にも子どもたちはたくさんいましたが

私より年下の子が圧倒的に多くてあまりなじめず

可愛い草もなかったので


そこから先のお外遊びは、あまり覚えていません。


この幼少期時代のことがあってか

私は今でも道端の草が大好きです。


正直、お花屋さんの花も大好きだけど

親しみがわくのは野の草だったりします。


東京も数少ないけれど、道端には小さな草が生え始めました。

原風景をどこかで重ねながら

今も私の『好き』は

脈々と続いているのです。


※トップの写真はお借りしています。



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