失敗しないエクステリア(外構)工事のための依頼先について
エクステリアプランナーのniwacoです。
こちらの記事では、エクステリアって正直分からない!という方のために、失敗しないための依頼先選びについてまとめています。
新築エクステリア工事の依頼先
・ハウスメーカーや工務店に依頼する
新築エクステリア工事の場合、依頼先としてまず候補にあがるのは、家を建ててくれているハウスメーカーや工務店です。建物の計画と同時にエクステリア計画を進められる事が最大のメリットです。ハウスメーカー独自の厳しい基準で工事を提供してくれて保証もあるので安心です。(←絶対ではありません。)
デメリットとして、
・建物の営業マンを通しての打ち合わせとなるケースがある。建物の計画が優先されエクステリアは二の次となってしまい、建物の竣工に合わせた慌ただしいスケジュールの中で十分な確認も出来ないまま完成して、「こんなはずじゃなかった!」が起きてしまう場合がある。
・会社の規模が大きく分業化されているため、要望が細かく現場に反映されない事がある。急な変更などは受け付けてもらえない可能性大!
・(必ずしもそうとは限りませんが)同様の工事を行った場合、費用が高くなる事がある。会社のスケールメリットを活かして、資材や工事費を抑えられている場合もありますが、工事店にプランも工事も丸投げというスタイルの場合には、マージンが上乗せされる分高くついてしまうケースがあります。
・エクステリア専門店に依頼する
エクステリア専門店に依頼するメリットは、エクステリアに関して専門性が高い事と言えます。ネットで大々的に展開している会社もあれば、地元密着型の工事店もあり、選択肢は多岐に渡ります。どんなエクステリア工事を求めているかによって最適な依頼先が異なりますので、ご説明していきます。
・オシャレなエクステリア、こだわりのエクステリアを叶えたい場合
新築の建物に合わせて、オシャレで機能的なエクステリアを提案して欲しい、という場合は、プランナーが在籍する工事店がおすすめです。エクステリアプランナー1級・2級、造園施工管理技士1級・2級、土木施工管理技士1級・2級、ブロック診断士など、エクステリアに関係する資格を持ち、好みのデザインの施工実績がある工事店などに声をかけてみると良いでしょう。
・工事内容がシンプルで、少しでも予算を下げたい場合
例えば、機能門柱を建てたい・境界ブロックとフェンスを〇〇m設置したい・ウッドデッキを設置したい・人工芝を設置したいなど、特に図面を引くまでも無いシンプルな工事の場合には、数社問い合わせて概算見積をお願いすると良いでしょう。比較して、一番安い業者を選びたいところではありますが、安すぎる業者は要注意と思ってください。欠陥工事をされてしまい、業者に逃げられ、手直しに余分な費用が発生するなどの悲劇に繋がりかねません。
・プランニング専門会社や、フリーのエクステリアプランナーに依頼する
近所にはなかなか良いプランをしてくれそうなエクステリアショップが無い、という場合にはプランニング専門会社やフリーのエクステリアプランナーにプランニング依頼をするのもおすすめです。新築の場合、建築図面(敷地図・配置図・平面図・立面図・建物パース)があれば、今の時代現地へ行かずともオンライン打ち合わせで、プランを進める事が出来ます。図面の著作権をプランナーからお客様に移譲すれば、お客様ご自身で地元の工事店数社に同条件で工事見積依頼をする事も可能です。
現地の職人さんへのやりとりのサポートをしてくれるプランナーだとより安心でしょう。
・新築エクステリア計画まとめ
新築エクステリア計画の場合規模や予算に合わせて
・ハウスメーカー、工務店
・エクステリア専門店
・プランニング専門会社、フリーのプランナー
などに依頼をしましょう。
ハウスメーカーや工務店以外に依頼をする際には、下記のような事に気をつけると良いでしょう。
☝️エクステリア工事は建物の引渡以降でないと着工できません。引越しの都合などで工事を急ぐ場合にはスケジュールを前もって確認しましょう。
☝️建物に直付けで設置するもの(テラス屋根や、オーニングなど)を計画する場合には、前もってハウスメーカーに建物保証への影響を確認しましょう。30年保証がエクステリア工事のせいで無効に!という事になりかねません。
☝️エクステリア工事図面をハウスメーカーと共有しましょう。別々に進めてしまうと、建物の設備(特に桝、メーターなど)がエクステリア構造物の設置位置にぶつかってしまい、図面通りに工事が行えないという事になってしまいます。
建物とエクステリアが一体となった計画が出来て初めて、理想の住まいが完成します。新築計画中はどうしても建物の方で時間も思考もいっぱいいっぱいになってしまいがちかと思いますが、プロの手も借りながら、理想のエクステリア計画を同時進行で進めていきましょう。
リフォームエクステリア工事の依頼先
・ハウスメーカーや工務店に依頼する
リフォームエクステリアの依頼先として、ハウスメーカーや工務店にはリフォーム専用の事業所などが設置されている場合があります。新築時にお世話になっていて、家の事もよく分かっていて安心、という点も魅力です。
営業マンと付き合いも長く、全幅の信頼を寄せている場合には、お任せする事で大きな安心を得られます。
リフォームエクステリアの専門業者と比較すると、費用が高くなる可能性が高いため、費用を重視する場合には他業者への見積もり依頼をおすすめします。
・近所のエクステリア(造園)専門店に依頼する
ブロック、フェンス、コンクリート、ウッドデッキなど、一定規模の外構全般の依頼をしたい場合は、外構・お庭のリフォームが可能な近くの工事店に依頼をするのがおすすめです。
リフォームの場合、現地状況の詳細確認が必須となりますし、打ち合わせも現場を見ながら行う必要があります。計画図をもとに、既存物の解体・撤去・処分、新設までの煩雑な工事を全て引き受けてくれる近くの工事店があれば相談してみましょう。
・図面を引くまでもない部分的な小規模工事の場合、簡潔に内容を伝えて数社から見積を取ると良いでしょう。内容によって、その工事が得意な工事店、不得意な工事店があり、価格に差が出てくるので、安すぎる工事店には気をつけつつ、適度な価格で、対応にも安心できる工事店を選ぶと良いでしょう。
・植栽工事だけの場合、植木屋さんや園芸専門店に見積依頼するのがおすすめです。
・リフォームエクステリア計画まとめ
リフォームエクステリア計画は、新築エクステリア計画と比べると、事前の図面情報の不足や、既存物を考慮しなければいけないなど、デザインだけではなく、建物の事から法律的な事まで多様な経験・知識が必要となるため、依頼できる工事店も限られてきます。
数社見積もりを依頼して、要望をしっかり受け止め向き合ってくれるプランナーさんと打ち合わせを進められれば、理想的なリフォームが出来る事と思います。
エクステリアの素材は多岐に渡るため、契約を急いで良い話ばかりする業者ではなく、メリット・デメリットを誠実に話してくれる業者を見極め、リフォームエクステリアのパートナーとして選んでいただたいです。ここでも、安すぎる業者は要注意❗️です。
一括見積もりサイトってどうなの?
最近は、車や引越しの見積比較のように、エクステリアでも一括見積サイトが乱立しています。
見積比較しやすいシンプルな工事依頼の場合にはとても有効な手段だと思いますが、プランをしっかり考えてもらいたい場合などには、あまり良い手段とは言えなさそうです。
なぜなら、本当に良いプラン、提案をしてくれる工事店は、依頼が多く常々忙しい状態のため、複数社の相見積もりが前提の一括見積案件にわざわざ手を挙げたりしないからです。
良いプランナーと出会いたい場合には、手間はかかりますが、良さそうだと思った工事店に数社見積依頼をしてみて、対応や人となり、ご自身との相性などを見極めて決める事をおすすめします。
良い出会いこそが良い工事につながる第1歩です。
一期一会を大切に❤︎