note:25 冷やしきつね蕎麦【BreakfastNotes】
……何よりも、朝食が好きだ。それでもこの暑さは食欲が減退していく。
無理して食べる事でもない。しかし私は食べたいのだ。まさに朝食に依存している。朝食依存症である。やめられないのである。
成長期でもない、自由に生きられる年齢と身分だからこそ「食べない」という選択もありだ。
ただ私は病気なのだ。朝食をやめられない。食欲がなくとも食べなくてはならないのである。
一時期、立ち食い蕎麦を年間270杯食べた事があり、さらにそれに近しい生活を3年間続けていた。それくらい蕎麦が好きなのだがとりわけ「きつねそば」が好きである。
出汁と甘味がギッチリと染みたきつねは、ジューシーで、美味しいエキスが溢れ出してきた。きゅうりとかまぼこがありがたい。食感が一辺倒になりやすい蕎麦にアクセントというよりは「リズム」を与えてくれる。ネギは好きだが控えめに、わさびはしっかりと載せて味わって行く。少しぬるいのもいい。あまりに冷たすぎると、きっとそばが食べにくいのではないだろうか。
そば湯で汁を割って、この一皿の恩恵を最後の最後まで味わい尽くす。
「朝食」は「朝、人を良くする」と書く。
明日は土曜日か、何を食べようかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?