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トヨトミの野望の面白さ

結構前に話題になったトヨトミの野望。フィクションの小説ではあるものの、ノンフィクションなんじゃない?と噂されている。
TOYOTAの血筋の問題と、とても優秀な非血筋のカリスマ経営者の奥田碩(武田剛平)の豊田家をクーデターを画策する話など面白い内容ですらすら読めてしまった。どうやら豊田家というのは、TOYOTAの社内では宗教でいうところの教祖様のような存在らしい。事実、ほとんど株を持っていないため法的には経営に関わる権利は無いに等しい。
しかし、豊田家というのは創業者であるがために、法的にではなく、宗教的にTOYOTAの全てを掌握している点がとても面白いポイントだ。

奥田碩が優秀なロビイストを使ってアメリカを攻略していく様もとても興味深かったが、それを豊田章男が社長になった途端、無駄だと切り捨ててしまった。しかし、海外でビジネスをするのならロビイストは必ず必要だし、特にアメリカでは巨額のマネーが必要であり、これはグローバルビジネスにおいて必要経費なのだ。実際、豊田章男は痛い目を見ることになった。
中国でビジネスをするなら共産党を通さないと何もできないのと同じで、どんなに自由市場でも結局のところ政治は重要なのだ。

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