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【イタリア旅行記🇮🇹9日目:ルッカ①】直前で旅程を変えて、城壁に囲まれた中世の町へ

*3週間のイタリア周遊記の9日目です。フィレンツェ泊でルッカとピサを日帰りで観光します。

8:00 ルッカに向けて出発

実はこの旅が始まった後も行くべきかどうしようか悩んでた町が今から向かうルッカ。
お気に入りの本で見かけてから、すごい気になってる教会が2つこのルッカにあって、それを見るためだけに今日1日を使うべきかどうするか。
フィレンツェ自体全て回りきれる自信もないし、
フィレンツェに集中すべきなんじゃないか。
でもあの教会は気になるし。ってぐるぐる悩んでた場所。

結局その判断をしたのは2日前で、
どうやらこのあと2日はフィレンツェは雨の日が続くらしいとわかった時。
どうせなら雨を避けて観光した方が楽だよな〜ってなって
ルッカに向かうことにしました!
ヨーロッパはちょっと移動しただけで天気がころっと変わるから
臨機応変に目的地を変えてくのも大事◯

前日に予約したいつものomio
2人で8.4€
フィレンツェの駅のホーム
イタリアいると定時で出発するだけで感動
景色が見たいから2階へ
自由席だけど基本空いてて座れるのいいよね
前日に主力レンズを一つ失ったカメラ
ちょっと切ない
電車旅のお供は日本から持ってきたおやつ
いつも日本の味が恋しくなるからいっぱい持ってきたけど
意外に今回に旅は日本の味が恋しくならなくて
お菓子が減らない、、、

9:30 ルッカ駅到着

1時間半の電車移動を経てルッカ駅に到着〜
これくらいの乗車時間だとついた後のこと調べたりしてると
車窓からの写真とかすら撮るの忘れるくらい一瞬。
そしてホーム降りた瞬間、
すごい寂れてる!衝撃!
目の前に緑地もあったけどちょっと治安悪い感じかも。

目の前の建物は恐ろしいくらいの廃墟
右手が線路だけど駅らしい駅ではない
駅前の改修工事をしてるらしい
今後こうなるそうです
日本て言われたら日本に見える
でもここを越えればイタリア中世の町が広がるらしい

ルッカの見どころ

ちなみにルッカという町の見どころとしては
ルネサンス期に造られた街を一周囲む城壁
その城壁の上を歩きながら街を眺める散歩がオススメらしいです。

あとはルッカといえば年に一度、漫画のフェスティバルがあるらしく
意外にも日本人がよく来る街らしい。
なので親日な雰囲気もあります。

城壁を越えるとルッカの旧市街

大通りを渡ると急に城壁登場!
あの殺伐とした駅前からの急な綺麗景色。
急に醸し出した中世の空気にわくわくしてきた。

あのグレーの壁が一周巡ってるという城壁
一度も外敵から攻められなかったらしいけど
意外に低い?
小川を超えて
近づいたら城壁らしくちゃんと高かったです
道にしたがって進んでみると
行き止まり?
ミニ入り口があった
城壁の中を通って
なんかダンジョン感
一度中庭的なところに出てきた
迷路みたいで面白い
また小さな入り口から階段を登ると
やっと城壁の上に到着!
城壁の上の遊歩道
上に来ちゃうと城壁の感じはあまりしないかも
普通の道を歩いてる感じ
でもまさに映画のワンシーンみたいな景色が広がってて
なんていい風景って感動
今日1番の目的の聖堂が見えてきました
教会に付属の鐘楼
あれは登れないらしい

10:00 サン・マルティーノ大聖堂

城壁に沿って歩いていたら1番見たかった目的地の裏側に辿り着きました。
(後で判明したけどメインの旧市街への入口はどうやらここではなかったらしい)
裏側といっても、この聖堂の個人的推しはまさにこの裏の部分!
この地域特有のロマネスク様式の特徴でもあるロッジアと言われる柱を持つミニ廊下のような構造。
この辺りの中世の聖堂はこれがとっても美しいことで有名ですが、ルッカのこの聖堂はそれがこの裏側まで美しく作り込まれていることが見どころなんです。

「ゴシック聖堂は後ろを見ろ」とよくいうけど、
トスカーナのロマネスク様式もまさに後ろを見るべき建築という感じです。

聖堂の裏に到着
ロッジアが美しいです
あそこを歩いてみたいな
さりげなくロマネスクらしい意匠も
でも何故こんなに顔のサイズ違うんだろう

正面 ファサードへ

そして待望のファサードとの対面。
後ろはラウンドするロッジアが美しかったけど、
正面は平面的なロッジアでまた全然印象が変わった〜
フィレンツェのドゥオモとかと比べると一見地味そうに見えるけど、
トスカーナロマネスクの醍醐味は近寄って見た時の動物とか人間とか紋様の装飾だからね。
だんだん近づくとその可愛さにやられます!

半周回って正面に到着
フィレンツェのロマネスクとも違って
色合わせはクールな印象
レースのような繊細な装飾にきゅんとしてる
ちょっとした模様はフィレンツェの大理石模様と似た色の雰囲気も
謎の動物かわいい
こういう詰め込まれモチーフを見ると
ロマネスクだなって感じ
外形に合わせてみんな身体の形を作るスタイル
寄って見てると柱の隙間ですら精度の高い装飾
大らかだけど繊細なのがルッカ流

内部へ

この聖堂の個人的メインは外側ったから内部はさら〜っと見ていきます。
ここは入場料がかかって、たしか4ユーロだったかな?
他の施設もこれで入れるので、まーまーな値段。

白大理石と天井の青の組み合わせがモダンでクール
天井の青い星空は最後の審判のからきています
床の象嵌細工もかわいい
シエナやフィレンツェよりも大理石の色幅多めで写実的
このアプスの裏側が最初に見た後陣のロッジア

美しいけど空っぽのイラリアの石棺

個人的メインは外観と言ったけど、
実はこの棺も見たかったもののひとつ。
後陣の手前、右側の小部屋にひっそりとあるこの棺は、1400年代にこのルッカの町を支配していたグイニージ家のパオロの2人目の奥さん、イラリアのもの。
ただ中に遺体は収められていなく空っぽのままこの場所にあります。

真っ暗な空間に浮かび上がってるからか、
そのリアルさからなのか、
この部屋に入ってから何かゾクゾクする感じが、、、
グイニージ家のものでこの町に残るものとしては唯一と言ってもいいくらい、
綺麗なまま残る遺構だけあって、
たしかに美しんだけどね。

足元には愛犬の姿も
26歳の若さで亡くなったイラリアと同じ時に
この愛犬も亡くなったなど
いわく付きの伝説もある
怖いくらい美しい
2人目の子供を孕った時に亡くなったそう

外に出たら晴れてた

最後にちょっとゾクッとする歴史の遺物を見て、外に出ると
わーい。ほんのり晴れ間が。
少し重くなった気持ちもここで浄化。

晴れるとやっぱり嬉しいよね
見納めにチラチラ振り返る
ルッカは猫が多い

次は先に買ったチケットと共通で入れる場所。
教会前の広場をまがってすぐそこにある小さな聖堂へ。

なかなか書くの時間かかっちゃったから
ここの後は次の投稿にしようかな。

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