地域に泊まること
夏休み第二弾、先々週末に訪れた奥多摩町で、理想以上の夏休みを過ごせた。奥多摩町はとてものどかな町で、新宿から電車に揺られて約2時間。駅舎を出ると、町を形作る立派な山と川に囲まれて、少しの宿と商店が並ぶ。人口4000人ほどで、おそらく高校は町の外に出る必要がありそう。
都会にはない田舎の好きな特徴、それは、町の境界線が明確にあること。そして、町と町の間に町ではない存在があること。地元を歩いても見つからない、ポケモンの世界でいう「1ばんどうろ」「19ばんすいどう」みたいな存在に、足を踏み入れることができる。この山を越えたら、この川を渡ったら、このトンネルを抜けたら……。継ぎ目なく街が広がる関東平野にいるとなかなか訪れない感覚が、嬉しい。
泊まったゲストハウスのスタッフさんから町中のおすすめのお店を色々と教えてもらい、滞在中はそれらを巡って過ごしていた。ゲストハウスを拠点にして、町を歩き回る。とてもいい観光の在り方だと思った。実際、帰ってきた後に図書館で調べていると、どうやら地域のレセプションの役割としてもゲストハウスが注目され、活躍しているらしい。
先日、蓮月(大田区の古民家カフェ)に行った際に置いてあった雑誌がきっかけで、古民家再生協会の方に「古民家鑑定士」の資格の存在を教えてもらった。奥多摩で泊まったゲストハウスも、古民家を再利用していた。古いものをお手入れして使う、ということに関心を持つ年頃にもなってきた。古民家鑑定士、受けてみようと思います。