11月前半、日本中の八百万の神様たちと同じタイミングで、島根に滞在してきた。実は狙ったわけではなかったので、到着してから知って驚いた。カレンダー上では10月が神有月(神無月)だけれど、本当は旧暦換算して少しずれるようで、今年の神様の会議週間は11月10日からだった模様。 島根で生まれ育った連れに、島根の東から西まで車を走らせて、案内してもらった。神様がやってくる入口とされる稲佐の浜の混み具合には、連れも驚いていた。「神様が入ってくるかねえ」なんていって、窓を開けながら脇
なんと、今日の夜までだと思っていた秋の連続投稿チャレンジは、朝10時で終了していた!でもせっかくなので、書き続けてみようと思う。既に書いたのが読書の秋とスポーツの秋で、残りはあと2つ。今回は食欲の秋編。 近々引っ越すので離れてしまうけど、今住んでいる街の商店街は、飲食店激戦区だ。約2年前に引っ越してきたときにはアイス屋だった街角が、1年ほど前にたこ焼き屋に入れ替わり、先週には油そば屋として生まれ変わった。2年の間に2回、店舗が入れ替わった。忙しい街。 新しい油そば屋
いつも通り読書感想文の記事を書いたら、知らない間に秋の連続投稿チャレンジに参加していたみたい。せっかくなので、他の投稿にもチャレンジしてみる。(期限は明日までだけど。) スポーツの秋。お仕事の縁で、人生初のマラソンイベントに参加した。今の職場に移ってから初めて担当したお客さんが、開いたマラソンイベントだった。お客さんに誘ってもらえたことが嬉しくて、普段散歩程度しか運動しないけれど、エントリーをしてゼッケンを付けて走った。 お客さんが主催するイベントだとか、出展する展
パリ五輪のブレイキン選手が、それはもうかっこよくて憧れて、秋にピアスを開けた。先日ファーストピアスからセカンドピアスに無事切り替えて、今自分の耳元には赤いスワロフスキーがちょんと乗っている。鏡を見る度にニヤッっとしてしまう。 勘違いから始まり、縁あって古民家鑑定士の検定試験を受けた。結果は、一級合格!ずっしりボリュームのある教本が届いたときはどうしよう…と思ったけれど。住宅の部位の解説を読む毎に、街中の住宅の見えていなかった特徴が、景色に浮き出てきたのが面白かった。
仕事に人生にと、ばたばた果てしないタスクのドミノを蹴散らしていくような毎日で、文章を書くのが久しぶりになった。街も寒くなったり暑さが戻ったり、ハロウィンの装飾にクリスマスケーキとお節料理の予約票にと、忙しない。師走の訪れも近い。 彬子女王の著書『赤と青のガウン』は、夏に文庫化して書店に並び始めた時から度々目を惹かれていた本で、心と時間の余裕ができた先日の折にようやく買い、勤しんで読んだ。まだ平成の時分の、ご自身のオックスフォード留学記が綴られている。等身大の奮闘記で、自
夏休み第二弾、先々週末に訪れた奥多摩町で、理想以上の夏休みを過ごせた。奥多摩町はとてものどかな町で、新宿から電車に揺られて約2時間。駅舎を出ると、町を形作る立派な山と川に囲まれて、少しの宿と商店が並ぶ。人口4000人ほどで、おそらく高校は町の外に出る必要がありそう。 都会にはない田舎の好きな特徴、それは、町の境界線が明確にあること。そして、町と町の間に町ではない存在があること。地元を歩いても見つからない、ポケモンの世界でいう「1ばんどうろ」「19ばんすいどう」みたいな存
ブレイキンを熱心に観戦したら、無性にピアスを開けたくなった。「イヤリングでも、可愛いものはあるから」がお馴染みの逃げ文句だったのに。軽々とステージ上を踊る選手たちがとにかくかっこよくて、耳に光る金属が、それはもう魅力的に見えた。思い立ったが吉日、次のお休みにでも!……といいたかったが、どうやら夏より冬にやった方が肌トラブルが少ないらしい。この衝動、冬まで冷めないで。 地元がブレイキンの聖地と呼ばれているらしい。オリンピアンも踊るために引っ越してくるほど。「らしい」という
のもとしゅうへいさんと真鶴出版のことは、それぞれ別々の文脈で知った。どちらの存在もいいなと思っていたものが、実はお互い交わっていたことを知ってびっくり。家の近くの本屋さんに新著が置かれていると聞きつけ、休日のお出かけ帰りの夕方に立ち寄って購入した。 文章や絵のタッチから組版、表紙の手触りに至るまでに、一貫性を感じる本だ。著者ご本人が執筆から装幀までを行ったらしい。よくよく見ると、タイトルの文字がかっちり水平垂直にならず、かすかに揺れ動いている。少し前まで、大量の紙の見本
今日のお仕事は渋谷に直行だった。少し早めに着いて、宇田川町にあるカフェで一息つく。なんとなく目に入った、「このカフェは上の階から通行人のファッションチェックができる」というクチコミが面白かったので、日差しをたっぷり浴びてしまいそうな窓際の席を選んだ。 実際に窓から見えたのは、産業廃棄物の回収車、台車に何かの機材を載せて運ぶ人、パトロールのおじさん2人組、烏、あと少々のオフィスレディとサラリーマン。皆どこか眠そう。流行の最先端を行く街でも、朝って結構こんな感じですよね、と
ばたばたと、新しい環境に慣れようと心も身体も忙しなく動いている。何だかんだで馴染んでいた前の職場の作法と色々と比べて心配になってしまい、週末にエージェントに相談をしてみた。パソコン越しにあれこれ不安点を吐き出して、助言を頂いた。詳しい人に無料でパッと相談できるなんて、デジタルネイティブの自分だってすごいことだと思う。気持ちの棚卸しができて、すっきりした。 営業職なので、街中がこんなに暑さで重たい時期でも、外歩きをする必要が出てくる。外歩き自体は好きなので、なんとか暑さの
私はまだ行ったことがないのに、メルカリで出品した本が先駆けて沖縄に旅立った。4日間くらい羽田クロノゲートベースで止まっていたので少し心配だったけど、どうやら無事に着いたみたいだ。 購入した人がどんな人なのか気になって、その人のマイページに飛んでみると、気になったのは張り子のお面の数々。猿やひょっとこなど一目でわかるものもあるが、なかには猫と狐と何かを混ぜたもの、そもそも何の生き物かわからないもの。其々の商品の説明には一言、「保存状態はとてもいいです!」とあるが、正直気に
夏夜 夕日が落ちて、街中がご飯処を探す人や夕食の材料を買う人で賑わう時間帯の更に先の、暗くて静かな時間。空の帳も、寝室の帳もそろそろ降りる狭間。その時間帯を歩くのが心地いい季節になった。日中お世話になっているスーパーのネオンが消えているのを初めて見る。歩行者の利便を想定していない工事作業が開始される。家の近くの国道を歩くと、片方の耳で車の走行音を、反対の耳で公園に住む虫の囁きを聞くことができる。この時間に生きる生き物の存在を知る。(2024.6.10) 図書館 図書
冷麺が美味しく感じる季節になってきた。夏が顔を見せ、少し動くだけでじんわりと汗をかいて、一仕事したような気分になる。 演奏会のチケットは大抵二枚取って、後から誰を一緒に連れていくのか考えるのが楽しい。先週末が予定だった、だいぶ前に取っていたウィーン少年合唱団のコンサートには母を連れて行った。母は昼寝をするのが好きなので、いい演奏で心地よくなったらうとうとしちゃうと思うけど。 同じ少年合唱団で、LIBERAのコンサートには何度か訪れたことがあったが、ウィーン少年合唱団
東芝科学館が、6月を最後に一般公開を終了するらしい。SNSで偶然その情報を知り、慌てて駆け込みで訪れた。 東芝科学館は、文字通り東芝が所有する、科学分野の展示を行う博物館。でも、小さい頃はそういう大人の事情はわからないので、「近所の遊べる博物館」ぐらいの認識だった。うろ覚えだが、地元のスポーツクラブの皆で、年1の頻度で行っていたはずだ。ビギナーよりはミドル寄り。入館無料であることも、親からしたら連れていきやすかったのかもしれない。 今では技術的にありふれてしまったけ
小学生の頃、夏休みに、実家への帰省と称して新幹線に乗る友達がとても羨ましかった。新幹線に乗れること自体も羨ましかったが、それ以上に、コンクリートジャングルの地元を高速で抜けた先にあるという、「田舎の風景」を知っている友達に、熱い羨望の眼を向けていた。 自分の祖父母は両方とも近くに住んでいたため、父が運転する車のなかで小一時間寝ているだけで会いに行けた。いざ帰省しても、街並みも家の周りとさほど変わらない住宅街で、小学生が渇望している刺激や新鮮味はなかった。 今では街歩
一体、頭のなかの、どこに閉まわれていたんですか。 そう聞きたくなるほど、ふっと突然、脈絡なく昔の記憶を思い出すことがある。そんな話。 小さい頃からの癖で、よく寝る前に、自分が好きな物語の世界に入れたらどうするだろう、あのキャラクターとどう会話をするだろう、といった妄想をする。 キッズが頭のなかで、戦隊ヒーローやヒロインになりきるのと一緒。大抵は気軽で、原作の好きな場面にお邪魔して、キャラクターとの交流を楽しむ。ときどきツボにはまると、細かい背景を考えたり、キャラの思