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お疲れオリンピック

 ブレイキンを熱心に観戦したら、無性にピアスを開けたくなった。「イヤリングでも、可愛いものはあるから」がお馴染みの逃げ文句だったのに。軽々とステージ上を踊る選手たちがとにかくかっこよくて、耳に光る金属が、それはもう魅力的に見えた。思い立ったが吉日、次のお休みにでも!……といいたかったが、どうやら夏より冬にやった方が肌トラブルが少ないらしい。この衝動、冬まで冷めないで。

 地元がブレイキンの聖地と呼ばれているらしい。オリンピアンも踊るために引っ越してくるほど。「らしい」というところが本質で、私は踊り手たちの現場を見たことがない。彼ら彼女らは、会社員や学生が家に帰って腰を下ろす夜の頃に、舞台に上がってくるようなのだ。同じ街の知らないところで、そんな人たちが生きている。映画の世界みたいで、やっぱりかっこいい。

 『熱烈』のムビチケをゲットした。すっかりブレイキンの虜になっている。来月公開、楽しみだな。久しぶりに映画館に足を運んだら、ポップコーンの匂いが懐かしくて胸いっぱい吸い込んだ。昔地元の映画館で働いていた時は、嗅ぐと頭に業務の内容が広がって、背筋が伸びていた。思えば、踊り手の彼ら彼女らを接客したことが、もしかしたらあるのかもしれない。

『熱烈』9月6日公開

 ニュー職場の夏休みは、社員各々が好きなタイミングでお休みをとる。1週間ほど休んで超・大型連休にしてもよかったけれど、そうすると覚えた仕事を全部忘れそうだったので、4~5連休を3回ほど作ることにした。今回は、夏休み第1弾の日記。第2弾は奥多摩に避暑に行きます。(予告)


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