現代の教育は「教える」必要がない理由
Twitterを見ていると教育サービスに対して批判的な人が多いです。
僕はプログラマーなこともあり、特にプログラミングスクールに対してそのような言説が耳によく入ります。
「〇〇というスクールはメンターのレベルが低い」
「〇〇というスクールはカリキュラムが薄いのに高すぎる」
とかね。
そういう人たちを見ると「教育サービスの価値が変わってることに気づいてないのだな」と思います。
これを理解しておかないと素晴らしいサービスを批判的な目でしか見られなくなってしまってもったいないなと思うので、少し解説します。
現代の教育は知識を伝えることは重要ではない
現代の教育は知識を伝えることはそれほど重要ではないと考えています。
上のツイートが理由です。要は知識は手に入りやすくなったので、それを与えるというサービスにはそれほど価値がないということです。
「知識」より「モチベーション」を与えるほうが重要ということです。
モチベーションの与え方は2つあると思います。
1. 楽しいと思わせる
2. やらないといけない状況に追い込む
知識の伝達よりも「楽しさ」を教えるべき
たとえば、あなたが料理の腕を上達したいと考えたとします。その場合、料理の技術を伝えてもらうより、料理を好きにさせてもらうほうが教育効果が高いということです。
料理の工程を詳しく説明してもらうよりも、おしゃべりしながら一緒に美味しい料理を作ってあげる経験のほうが価値があるのです。料理の工程の情報なんていくらでもネットに落ちている。でも一緒に作って「料理が楽しい」と思うための経験は誰かに教えてもらう必要がある。
逆に教えるときに一番やってはいけないのは、イライラする事だと思う。それだけで楽しくなくなってしまう。
強制力をもって楽しくする
とはいえ、好きになってもらうには続けてもらう必要があります。
続けなくても好きになれるなら、そもそも誰かに楽しさを教えてもらう必要がないからです。
続けさせるのにもっとも効果的なことは強制力をもってやらせるのが一番です。ライザップなんかそうですね。
やらないといけない状況に追い込んでやらせる。やらせているうちに筋トレやダイエットが楽しいと思ってもらう。
「楽しいこと」を教えることに価値がないと思われがち
「楽しいことを教えてるんですよー」って言ったら「は?それでそんなに高いの??本で勉強すればもっと安いのに!ネットだと無料なのに!」と言われてしまいます。
でも本当は楽しいことを教えるほうが価値が高いし、教えるコストも高いってことですね。
文責:とだこうき
プログラミングの教育サービスを開発していたりします。プログラミングの楽しさを伝えられるサービスにしたいなと思っています。