こはる

はじめまして。 お立ち寄りいただきありがとうございます。思いつくままに言葉をつづります。 文を書くことと、猫とごろごろしているのが好きです。

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はじめまして。 お立ち寄りいただきありがとうございます。思いつくままに言葉をつづります。 文を書くことと、猫とごろごろしているのが好きです。

マガジン

  • 猫の日記(大まかに200文字)

    猫が短い日記を書きます。猫ですので気まぐれに更新します。

  • 短編小説

    たまに思いついたようにいろいろな小説を書いて掲載します。 お気に召しましたら、お目通しをよろしくお願いいたします。

  • 詩集

    思いつくままにいろいろな詩を紡ぎます。

  • パンを焼く話

    パンを焼くのが好きなのです。

  • 思うこといろいろ

    私が思うこと、考えたことを綴ります。

最近の記事

猫の200文字日記⑨

しゅうです。この頃小春ちゃんの声がすごく大きくて、ママもびっくりしている。ママは多分耳が遠くなってきているんじゃないかって。小春ちゃんはもう18歳だからね、仕方ないよね。寝ている時間も前よりもずっと長くなっているみたい。寝ていて突然起きて大きな声でママを呼ぶんだ。目が覚めてママがそばにいないとびっくりするんだね。ママも小春ちゃんがさびしくないようにお布団をふかふかにしたり湯たんぽを入れたりしているんだ。小春ちゃんが怖くないようさびしくないように過ごせるといいなあ。 (しゅう8

    • 【短編小説】 台風と猫と私の恋

      (1)台風発生 「南の海で台風の卵が発生しました」 気象予報士がテレビの向こうでそう言った。 「おそらく2~3日後には台風に成長して日本近海へ進路を取りそうです」 台風も最初は卵なのか。成長して台風になって進路が決まる台風は、今の私より将来性がありそうだ。   大学2年の夏。インターンシップに参加する学生がいることを初めて知った。 夏休み前に、数少ない友人の愛美が「インターンシップどうする?」と聞いてこなければ知らないままだったかもしれない。 「え?なにそれ。

      • 猫の200文字日記⑧

        今日は小春なの。 まったくもう、私が更新しないとしゅうもまおも全然更新しないんだから! だから私が書くことにしたの。 私は10月で18歳になったの。人間に例えると結構なおばあちゃんらしいの。 でも私はまだ若い気分なのよ。高いところにもひょいっと上がれるし、ごはんもたくさん食べられるの。 ママは私のこと心配し過ぎなのよね。ちょっとくしゃみなんかすると「小春ちゃん大丈夫?」ってお布団かけたりするの。私はまだまだこれからよ。

        • 【詩】銀河のクジラ

          上弦の月の夜 銀河を泳ぐイルカに乗って クジラのダンスを見に行こう 銀河の星の一粒一粒を キラキラと輝かせながら クジラが踊る   クジラのダンスは 銀河に光る波を立て 銀河の川岸に星々が流れ着く その星をすくって イルカに乗った君に捧げよう 僕は君の髪に星を飾るんだ   眠れない君と僕の宇宙旅行 朝日が昇るまで 二人で星座の旅をしよう   眠れない君と僕の銀河旅行 朝日が昇ったら 君が安心して眠りにつけるよう 僕が見守るよ    

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        • 猫の日記(大まかに200文字)
          9本
        • 短編小説
          2本
        • 詩集
          5本
        • パンを焼く話
          2本
        • 思うこといろいろ
          5本
        • うちのいろいろな話
          1本

        記事

          パンを焼く②

          前回、ハード系のパンがうまく焼けない呪いが解けるか否かというnote記事を書いたけれど、(そんな内容だったか?)あれから精進して、プチフランスパンならなんとかそれなりのものが焼けるようになった。 憑き物が落ちたのかもしれない。 クラストがパリッとしていて、中はもっちりの美味しいパンができた。 まだクープの開きが甘いという改善点はあるものの、それはただ単に私のクープナイフの使い方が下手なせいだと思う。   クープナイフ道に邁進する所存でございます。   次なる目標はバケット。

          パンを焼く②

          【短編小説】少年の旅

          (1)少年の住む町の駅で  ある町の大きな駅に少年がやってきました。 年の頃なら9歳から10歳といったところでしょうか。  ずいぶんと仕立ての良いジャケットとパンツを身につけて、しわひとつなく手入れされたボタンダウンのシャツに青と緑のレジメンタルのネクタイを締めています。靴も足にぴったりと合った皮靴を履いています。そして、手には少年の体には大きい革の旅行カバンと、籐でできたかごを持っています。  少年は切符を売っている窓口で 「白鷺町駅までお願いします」とはっきりとし

          【短編小説】少年の旅

          【詩】満月の夜に

          「月がきれいですね」ときみが言う 「そうですね」とぼくが言う こんなに月のきれいな夜は いつまでもきみと月を眺めていたい   きみのきれいな横顔を照らす月明かり きみの髪を揺らす秋の風 こんなに月のきれいな夜は きみの手を取って月へ旅立とう   二人だけの世界で  誰も知らないところで しずかにひっそりと きみとぼくの暮らしを 大切にしていくんだ   本当はね、どこにも行けないけれど たまにはこうして二人きりで まるで誰もいないかのように 過ごせたらいいね   いつか本当にき

          【詩】満月の夜に

          パンを焼く①

          私はパンを焼くのが好きだ。 普段はホームベーカリーさんにおまかせで食パンを焼いているが、週に1~2度どうしても手ごねで作りたくなることがある。 ちぎりパンやバターロール、シナモンロールをメインで作っている。あとはこれらの生地をアレンジして総菜パンや菓子パンを作る。 こういうパンはもう何年も作っているので、ほぼ同じように作ることができるようになった。 そして、この2カ月くらい、ハード系のパンに挑戦している。 フランスパンやバタールなどのパンである。 数年前にバケットに挑戦し

          パンを焼く①

          猫の200文字日記⑦

          おにいちゃんと遊ぶときにわたしが後ろ足で立つとママが「ミナミコアリクイ」みたいだって笑うの。「ミナミコアリクイ」ってなに?わたしみたいにかわいい動物なのかな?小春おねえちゃんがママのパソコンで調べてくれたよ。これ、わたしに似てる?レッサーパンダにも似てるって言われるんだけど、私どういうイメージ?ママはかわいいからだよって言うんだけど、ママがときどきわたしのこと「たぬこちゃん」って呼んでるの、わたし知ってるからね。 (まお1歳4カ月)

          猫の200文字日記⑦

          【詩】楕円球の夢

          ボールを持って走る君たち ただひたすらにボールをつないで ボールを追って走る君たち ひたすらにゴールを目指して 何度倒れようとも起き上がり 幾度倒されようとも前を向いて 楕円のボールに若き夢を託して ただひたすらに ただ愚直に ボールをつなぎ 挑み続ける 若者よ 前に進め 君たちの夢は 夢で終わらないはずだから

          【詩】楕円球の夢

          猫の200文字日記⑥

          この頃は夜、お外で秋の虫たちが鳴いている。リーリーリーとかコロコロコロとかきれいな音が聞こえるの。どんな虫なのかな?もうすぐ私は18歳になるらしくて、ママが「もうすぐお誕生日だねー」って喜んでいる。18歳って猫では結構な年齢らしいんだけど、私はずっと子猫のつもりなの。身体が小さいからいつまでも子猫みたいでかわいいって言われるんだけど、それよりも、あの小さかったまおがいつの間にか私より大きくなっていてびっくりするの。 (小春17歳11カ月)

          猫の200文字日記⑥

          【詩】眠れない夜に

          眠れない夜 町は静かに眠りについている   眠れない夜 月は南の空で淡く輝き   眠れない夜 星はひっそりと昔の光を届け続ける   眠れない夜 鳥は森の中で眠り   眠れない夜 花は芳しく香る   眠れない夜 君は何をしているんだろう   君と話がしたい   君の声を聞き 他愛ない話で二人で笑い 眠れない夜を君と過ごしたい   電話越しで君と話すのは 嬉しいようで少し悲しい   口に出せない思いは 僕の言葉で紡いでいく   君に伝えるため 僕は僕の思いを紡いでいくんだ  

          【詩】眠れない夜に

          【詩】 三日月

          「あ、三日月」 カフェを出た君が空を指さす   すこし高台にあるそこからは 暮れていく夕陽の名残と 三日月がきれいに見える   夕陽の名残のオレンジと薄く光る三日月 君が手を伸ばす上を見れば そこは宇宙の藍 きれいなグラデーションで夜がやってくる   蝉が鳴いている。 「夏だね」と僕が言えば 「そうだね。でも暦では明日から秋なんだよ」 と君が言う   まだまだ夏だと思っていたのに いつの間にか秋だなんて 僕は知らなかった   君は僕が知らないことをいろいろ知っている 花の名前

          【詩】 三日月

          猫の200文字日記⑤

          今日は一日中お外で風がびゅーびゅーなっていて、雨も大きな音でたくさん降っていた。ママはまだお外が明るいうちから雨戸を閉めたの。台風だから早く閉めるのよって言ってた。台風ってなに?っておねえちゃんに聞いたら去年も来たでしょって言うんだけど、去年の私はまだ赤ちゃんだったからあんまり覚えてないの。風と雨がたくさん来るんだよって教えてくれた。音がこわいから少しずつくればいいのに。今日は台風を覚えたからまたひとつかしこくなったよ。 (まお1歳3カ月)

          猫の200文字日記⑤

          猫の200文字日記④

          きのう、突然ものすごい音を立てて雨が降り出した。かみなりもなっていて少し怖かったけど、まおに大丈夫だよって言ったんだ。まおはまだ子どもだからね、怖くても仕方ないよね。ぼくは強い雨が雨戸にあたる音が嫌いなんだ。小春ちゃんはとっても大人だから怖いものはあまりないみたい。すごいよね。うちの猫で男の子は僕だけだから僕ががんばらなきゃって思うんだけど、僕が怖くなったらママに抱っこしてもらうんだ。やっぱりこれが一番だよね。 (しゅう8歳3カ月)

          猫の200文字日記④

          植物を育てる

          基本的に私は植物を育てるのは苦手だ。 そのくせ、あれを植えたい、これを植えたいと突然苗木などを買い込む。 うちにあるテキトーな鉢やプランターに、テキトーに鉢石や土や肥料などを放り込み、テキトーに苗を植える。その後水をやる。 そこから一週間ほどは私が水やりをするのだが、その後は夫の仕事となる。 毎日、仕事から帰って、水やりをしてくれている。 去年植えたフウセンカズラは、何もしていないのに今年も芽を出して、すくすくと育ち、かわいい花をつけ、実もなっている。ひとえにこぼれ種と夫の

          植物を育てる