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おきものメモリアル①豊泉堂 「福獅子」

いまから10年以上昔、まだ地元に住んでいた頃。
ど田舎には少し不釣り合いなこじゃれた商業施設の一角で開かれていたポップアップショップで、私はそれと出会った。

豊泉堂の「福獅子」。

なんなの…このシュールかわいい置物は…。
この衝撃的にゆるいビジュアルから目が離せなくなってしまった私に気付いた店主が「それ、いいでしょう!」とニカッと笑う
いいなんてもんじゃない。かわいすぎる。絶対に欲しい。

値段を聞くと想像よりもだいぶお手頃だったので即購入した。

帰宅してからネットでこの品のことを調べると、この人形は大分で作られている縁起物とのことだった。
それぞれの人形のロ元は 「阿」「吽」になってるらしい。
改めて獅子の口元を見る


「あ〜」

「うん〜」

………そうかなあ????(困惑)
しかしこの曖昧さすらなんとも愛しい。

こういった、その土地の慣習や伝説に基づいて作られた玩具は「郷土玩具」と呼ばれていて、全国各地、様々な素材のものがあるという。
この世にはまだ見ぬかわいい置物がたくさん存在するらしい。この日から、私の置物収集の日々がはじまった。

このマガジンは、郷土玩具をはじめとしたかわいい置物たちとの出会いの記録です。

ただただ素敵なものを愛でていきます。



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