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M八七

シン・ウルトラマンは公開中にIMAXで観に行ったが、映画に合わないぐらい米津玄師の曲が良すぎると言う感想だった。

初代の細かいオマージュが分かるほど深く知ってる訳ではなかったたものの、ウルトラマンの最初と最後のエピソードは知っていたし、造形師である成田了氏の考え方、菩薩・アルカイックスマイル、帰ってきたウルトラマンの怪獣使いと少年など、断片的には知っており何なら大好きなエピソードである。

そういう自分の中にあるウルトラマン情報を凝縮して再度歌詞を見ながら聴いてみると、子供の頃憧れていたヒーロー像がそこにあった。

ウルトラマンはファミリー路線により、重厚的ではないやや児童向けのヒーローとして子供ながらにあまりハマれなかった(どちらかと言うと仮面ライダー1号の哀愁漂う独りぼっちでも戦う感じが好きだった)記憶があったため、やっぱり初代マン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンは特別な作品なんだなと改めて感じた。

そんな視点で観るとどうだろう、今回の歌詞は何かを独りで抱えてる感じがするし、命が尽きるまで戦い、姿が消えていくがそれでもなお遥か遠くから見守り人類を導くと。これは私が大好きな日本の自己犠牲愛的ヒーローの側面が多分に表現されているではないか。この儚さはまさに「グランドフィナーレ感」と言えるのではないだろうか。


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