理系の考える、「理屈より直感」論
接着の原理って考えたことがありますか。そう、セメダインとかボンドとか例えばそういった類のものです。
接着剤(のようなもの)を評価することがあるのですが、
「なぜくっつくのかわからない」・「なぜくっつかないのかわからない」。
このような結論に陥ることがあります。参っちゃうよ。
分子間相互作用とかアンカー効果とか理屈はあるんですけど、どれも結論ありきのこじつけじゃないの・・・と思います。もし理屈が解明されているのであれば接着剤と素材(くっつけられる側)でシミュレーションすればよいはず。実験などする必要もありません。
つまり理屈で説明できない現象は日常的に起きている。不可思議なことは珍しいことではないと、日々メーカーで開発をしている私は思っているのです。
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近頃、知人の結婚報告投稿をSNSで数件みかけました。アラサーおがたです。こんにちは。
もし結婚相手を「なんとなく」で選んだ人がいたとして、その人らが将来離婚する確率はどれほどになるのでしょうか。気になるところですので誰か統計取られてないでしょうか。私、気になります!
先述のように私はメーカーで開発の仕事をしていますが、開発に限らずお仕事で「Why」と聞かれて「No reason」「Just because」ではいけませんよね。どうしてこの実験やったの?と上司に聞かれて「なんとなく。」と答えてはまずいことになりそうです。
「別に・・・」エリカ様です。おもしろそうなので一度そんな回答をしてみたいものですが、こいつは舐めプをしていると評価されることまちがいなし。ある意味、伝説の社員になれるかもしれない。
平日は理屈とキャッキャウフフしている私も、「ツキ」や「流れ」は存在するんじゃないかと思っています。
麻雀やったことありますか。4、5巡目でタンピンドラ2テンパイ。リーチ、一発ツモ!クゥ〜なんてやっちゃうと流れをグッと引き寄せることができますよね。一旦流れが来ると配牌も良いし無駄ツモも少ないしなぜか全然フリコミもしない。まさに無双。アーッタタタタタタタターッ!!雀卓上のケンシロウである。ギャンブルの経験がある人なら一度はこの感覚を味わったことがあるはず。
確率論なのかもしれないけど、理屈でまだ説明できないことや目に見えない何かがこの世にはあるかもしれないと思うのです。原村和には「そんなオカルトありえません」って怒られるかな。のどっちです。
そもそもすべてを説明できるなんて21世紀の人類の傲慢とすら思います。災いの原因は「神がお怒だからだー!と昔の人は信じていたのですから、私達の信じる「理論」もはるか未来から見たらオカルトなのかもしれません。
理屈より直感が正しいかもしれない。
就職先を決めるとき。私はなんとなくこの会社が合ってそうか感じ取れたと思います。メールや面接の雰囲気だけでなく、交通費の精算方法ひとつとっても対応は様々。領収書の金額を口座に振り込んでくれる企業から、メールに金額を打っただけで現金を手渡ししてくれる企業までありました。
当時その点については深く考えず就職先を決めてしまいましたが、社歴4年目になった今思い返してみると、自分に合いそうな方を無意識的に選んでいたのかなと思います。
おがたは学生時代に自転車で日本をほぼ一周したことがあります。
それはさておき、日本列島を走り回って「ここなんかいいな」とどうしてか感じる地域がいくつかありました。居心地が良いというか、来るのが初めてじゃないような不思議な気分になったのです。具体的には紀伊半島・本州の瀬戸内海側・長崎熊本です。
「いいな」と感じたところには何度か再訪していますが、良い印象が変わらないどころか「やっぱりいいな!」とますます好きになりました。移住したくてネットで良い物件が転がってないか調べるレベル。訪れたときの天気も大いに印象に影響していますが、それもまた縁ですよ。
惹かれるものにはどうしたって惹かれるんです。嫌いな理由も好きな理由もぜんぶ説明できない。でも嫌なものは本当に嫌だし、好きなのは本当に好き。直感。第六感。インスピレーション。
会社の規模よりも接した社員の雰囲気。Googleマップより紙の地図と目の前の看板。食べログの星の数よりお店の外観を見たときの印象。
大切なときに信じられるのはデジタルよりもアナログで、百聞よりも一見で、論理より直感だ。
スマホとにらめっこしているよりリアルをガン見するほうが世界は楽しいと、私の直感は告げている。