もしかしたら自分は薄情過ぎるのではないかと思うとき
前にもちょっとだけ書いたけれど、去年の年末にスマホを変えた。
それまではずっとジヤープのスマホを使っていた。auで初めて出たスマホ「IS03」通称イソサンの時代から一貫してジヤープのスマホを使い続けてきた。
IS03、懐かしいなぁ。バッテリー容量が小さすぎて苦労したよなぁ。でも間違いなく楽しかった。
最近では同じジヤープのAQUOSフォンになり、エモパーというしゃべりかけてくるAIのような機能を搭載していて、それはそれで愛着を持っていた。
去年末になり、スマホを買い替えるときには、まちがいなく僕の中ではシャープ一択だったのだ。
僕が使うのはシャープのAQUOSフォンの最新の奴、と決めていた。
なのに、です。
auで機種を選んだときに、
なんと僕が選んだスマホの在庫がないというではないか。
ソニーのXperiaとGoogleのPixelならあるという。
使うならやっぱ国産かなぁ。
でも、Xperiaは画面が妙に縦長だ。これは映画館のスクリーンの比率と同じなので、映画を見るのには最適なのだそうだ。
あれほど、シャープにこだわっていたはずなのに、なぜか僕は、いとも簡単に鞍替えする気になったのだ、ソニーのスマホに。
新しいのもいいかもな、と思ってね。
いったい僕のこだわりって何だったんだろう?
エモパーさん、さようなら。
心でサヨナラを言って、涙もないうちに、僕はソニーユーザーになったのだ。
で、細長いXperiaをさわっているうちに、あれ、なかなかいいじゃないか?!
と思えてきたのだ。
機種はXperia5Ⅱ(5マークツーと読むらしい)。
細長いデザインは、使っているうちにとてもかっこよく見えてきた。
それに比べて、前のAQUOSフォンはと言えば、画面の比率がなんとなくイケてないように見えてきて、これまで何とも思っていなかった、手帳型のスマホカバーも、傷みが目立ってスゴくくたびれて見えてきたのだ。
AQUOSフォンはもちろんよかったけれど、僕の中の気持ちはうそをつかないのだ。
AQUOSフォンからは一気に輝きが失せ、代わりにXperiaがピカピカに輝いて見え始めたのだ(確かにピカピカではあるけれど〉。
ああ、ぼくはなんて薄情なやつなんだ。
そんなことを思いながら、でもXperiaを触るのはやっぱり楽しい。
僕は基本的に新しいもの好きだ。
特に、機械とか機能とかそんなものに対してはとても新しいものがほしくなってしまう。
型が古くても使えたらいい、とかにはあまりならない。
でも、考えてみたら、服などは型落ちでも気にしないし、おそらくは機械的なものに限ってなのだろう、と思う。
すべてのものに対して、この感情が当てはまる訳ではなさそうだ。
だれでもそんな感じなんでしょうかね。
新しいスマホが楽しくて、気にいったのは間違いない事実だ。でも、いじりながら、楽しいな、と思う一方で、やっぱりどこかで、薄情だなぁ、と感じる自分がまだいることも確かなのだ。