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スポーツと武術の違い
競技スポーツは勝つことを目的に行います。勝つことは二の次であって、目的は「健康のため」という人もいるかもしれませんが、負けるためにやる人はいないでしょう。
競技スポーツにはルールがあります。サッカーでゴールキーパー以外が手を使ってはいけないし、相撲でマゲをつかんではいけない。柔道で目つぶしをやってはいけないし、剣道の試合で槍を使ってはいけない。
でも、これがスポーツではなく単に相手をやっつけるため、自分の身を守るため、ということであれば剣より槍のほうが断然有利です。実際、戦場において多く用いられたのは剣ではなく槍です。
剣道の試合で、槍を使って勝っても(絶対に認められませんが)、そんなのはうれしくもなんともないだけでなく、卑怯者となってしまいます。
しかし、実際に自分や誰かの身を守らなければならない状況であれば、話は違います。いかに合理的に身を守れるか、これがすべてです。
剣術や槍術など、武術の基礎は体術にあります。剣の道も、槍の道も、極めるために昔の武術家は皆体術を学びました。
治療家であれば、徒手療法(按摩、マッサージ、指圧など)をしっかりと行うことを抜きにして、治療家になることはおそらく相当難しい。
だからといって肩が凝っているときや腰が痛いときに、鍼や灸を使ったからといって、卑怯者呼ばわりされることはありません。
読んでいただきありがとうございます。
私たち鍼灸師は、技を競い合うことを目的にしているのではなく、人を楽にすることを目的にしています。
鍼や灸を大いに利用していただきたく思います。