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ムカムカしませんか?2

悪心とは嘔吐前のムカムカ感。悪心だけで嘔吐がないこともあります。

悪心もあり腹痛(上腹部痛)もあった場合、まずは消化器疾患を考えます。食道炎、食道裂肛ヘルニア、胃炎、胃十二指腸潰瘍、胃癌、食中毒、慢性胆嚢炎、慢性膵炎など。いずれも迷走神経の異常興奮を起こし、これらはすべて悪心嘔吐の可能性因子となります。

発熱があれば外科手術を必要とするケースもありますから、すみやかに医療機関を受診してください。

発熱があり上腹部痛をともなう悪心嘔吐は、急性膵炎、胆石、腹膜炎、下腹部痛なら、腎盂炎、子宮外妊娠、卵巣のう腫茎捻転などが考えられます。

もし嘔吐と頭痛が同時にみられた場合、脳圧が亢進している疑いがあります。脳圧亢進を生ずる大部分の疾患は、片麻痺や激しい頭痛などの重篤な症状が出現します。初期の脳腫瘍は頭痛の無いことも多く、また脳圧亢進は、嘔吐中枢が直接刺激されるため悪心はありません。

その他、頭痛と悪心嘔吐の併発は、自律神経失調によるものもあります。

悪心にめまいが伴うのは、迷路(内耳を構成する管腔構造のこと)への過剰刺激が前庭神経を刺激するためです。疑われるのはメニエール、前庭神経炎、バレリュー症候群、頚肩のコリに起因するものなどがあります。

※メニエール病:“内耳”にリンパ液がたまることによって生じる病気。めまい、難聴、耳鳴りをともなう。

※前庭神経炎:内耳から脳へ伸びている平衡感覚を主る前庭神経の炎症。非回転性のめまいをともなう。難聴、耳鳴りはない。

※バレリュー症候群:ムチ打ちの後遺症として表れる自律神経失調症。

悪心嘔吐はいろいろなことが要因となりますが、病院に行ったがこれといった理由がみつからなかった場合は、鍼灸をお受けになることをお勧めします。鍼灸院に訪れる方は、重篤ではないが、症状が多岐に渡るといった特徴があり、病院では「異常は見られない」、もしくは「自律神経の問題」とされる場合が多いようです。自律神経の問題とは大脳皮質が関与しており、症状緩和のためには交感神経と副交感神経の調整、心身リラクゼーションを図る必要があります。

読んでいただきありがとうございます。

「現状を受け入れられない」、というこころの声としての悪心嘔吐があります。











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