わたしについて②
父は幼少期に母(祖母)を病気で亡くしている。
彼自身もなにかしら生きづらさはあったのだと思う。
両親の喧嘩のきっかけはいつも些細なこと。特に父が酒に酔っているでもなくいきなりはじまる。よくあるパターンは父がパチンコで負けてかえってくると「俺の稼いだ金を使って何が悪いんだ」と母に金をせびる。母は生活費なので渡さない、母殴られる、とめに入った私も殴られる。
あとは、納豆のたれがうまくあけられない、とか、食事が気に入らない、とか。
酒に弱いのに飲んで帰宅し嘔吐しまくっていた。
その声も様子も幼少期の私にはとても怖くて。父が飲んで帰る日は怖くて耳をふさぎながら寝た。
そんな両親の間ですくすく育った私は、まず小学校に入って友達との関係がいつもうまくいかなかった。
不機嫌が怖いという心に根付いたものが、友達の不機嫌を回避するようになった。無意識に回避したり、無視されているわけではないのに無視されたと思い込みしくしく泣いたりしていた。
かといってグループに入ってみんなに合わせる協調性は全く持ち合わせてなかったので、誘われても断っていた。今思えばとても勝手なさみしがり屋でしかない。
両親がパチンコに行って帰りが遅いときなどは、どこかで事故をしてるのではと勝手な妄想で号泣していた。
思えばこの時あたりから様子がおかしかった。
つづく