チコリのコーヒーとは
タッザです。
※今回は、コーヒーの記録ではありません。
チコリの根を使用するコーヒーの代用品の話です。
2050年には、コーヒー栽培に適した土地(アラビカ種)が半減するといわれています。
近年では、コーヒーの代用品を目にする機会も多くなってきました。
歴史を振り返ってみると、いくつかコーヒーの代用品が開発され、飲んできました。
その中の1つが、”チコリ“を使ったコーヒー。(以下、チコリコーヒーと呼ぶ。)
チコリとは
チコリ(キク科の多年草)
・和名はキクニガナ
・ヨーロッパ原産
・薄い青色の花が咲く
・カフェイン含まない
見た目は、小さな白菜
チコリコーヒーは、チコリの根を焙煎し挽きます。
1777年のドイツ
フリードリヒ2世は、国民が爆発的にコーヒーを消費していることを懸念。
➔フリードリヒ2世がコーヒーに重税をかけ、ビールを飲むよう提唱する布告を出す。
➔ドイツでチコリコーヒーが開発され、国内で飲まれる。
1806年のフランス
ナポレオンは、1806年に「大陸封鎖令」を出す。
➔フランス植民地であったサン・ドマング(現在のハイチ)からもコーヒー豆がフランス国内に届かなくなる。
➔ナポレオンはコーヒーの代用品としてドイツで開発されたチコリコーヒーを受け入れる。
人間の機知でひねり出した中で、最もコーヒーの味に近い品=チコリだった
という歴史がありました。
ちなみに現在のフランスでも、チコリコーヒーが飲めるみたいです。
まとめ
・チコリの根を焙煎し挽くのがチコリコーヒー。
・チコリコーヒーは1777年にドイツで開発され、飲まれた。
・1806年の「大陸封鎖令」により、フランスでも飲まれた。
・現在のフランスでも、チコリコーヒーは飲まれている。
参考:Coffee: A Dark History by Antony Wild
p152~156
読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?