「まずい こーひー が あらわれた」【over140】
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『COFFEE_RESEARCH@7D』でのツイートで、
140文字には収まりきらなかったコトを補足する記事、【over140】
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今回のツイート元はこちらです。
不味い珈琲ってなんだ?
いきなりですが、
もしこの記事を読んで頂いている方がいれば、
ちょっと思い返してみて欲しいんです。
「あれは不味かった〜〜」
って珈琲、ありますか??
思い当たる珈琲があったという方、
ではもう少し記憶を引っぱり出して、
「なんで不味いと思ったのか」
を言語化出来ますか??
どうです?
結構難しくないですか?
たぶん珈琲だけに関わらず、ほかの食べものや飲みもの、もしくは商品にいえるのですが、
不味い(⇔美味しい)と感じる理由は、
実は思ったよりもなかなか複雑なんです。
僕は、この美味しい/不味いを区別する理由には、大きく分けると2つあると思っていて、
それは「感覚的な理由」と「物理的な理由」です。
それぞれを珈琲に置き換えて説明すると、
「感覚的な理由」
・好みでなかった(苦い、酸っぱい、濃い、薄い)
・価値が低く感じる(安い、見た目が貧相)
・その場の感情(テンションが低い、機嫌が悪い)
・ギャップがあった(想像していたものと違う)
僕は実際にお店で働いた経験もあるのですが、
お客さんを見ていたり実際に話を聞いたりしたところ、珈琲が「不味い」と感じるのは、実はこの「感覚的な理由」によるものが多いと感じています。
もう少し抽象度を上げて言い換えると、
飲む人によって美味しいか不味いか分かれる理由であるといえます。
「物質的な理由」
・豆の品質が悪い(等級、鮮度、保存状態)
・使う水の品質が悪い(浄水でない、濾過不十分)
・明確な抽出ミス(レシピ、温度)
一方、
「物質的な理由」とは言い換えると、
誰が飲んでも良い評価をしない理由であるといえます。
「感覚的な理由」に比べてこの「物質的な理由」によって感じる珈琲の「不味さ」はかなり明確だと思います。
たぶん多くの人が「不味かった」と強く印象に残っているのは大半がこっちだと思いますね。
このように、
一言にに「不味い珈琲」といっても、
そう感じる理由はさまざまであることを知って頂けたんじゃないかと思います。
そして僕は、その辺りが掴めてからは、
飲んだ珈琲が美味しくないと感じたとき、
「なんで不味いと思ったのか」
を極力言語化して整理するように意識をしています。
そうすることで、
「珈琲経験値」というものが上がって、
自分の好みをより理解したり、豆の情報や店の雰囲気からどんな珈琲かだいたい読めたりと、
「感覚的な理由」による「不味さ」をある程度避けられるようになりました。
「物質的な理由」も、
自分で淹れた珈琲であれば、検証することが出来ますね。
このように、
「不味い」と感じる珈琲も、
いわば自分の経験値を上げてくれる学びの材料です。
かつて僕が1度だけ残した珈琲
そんな僕も1度だけ、
お金をだして注文した珈琲を飲み切れずに残したことがあります。
それは、友人と飲みに行く約束をしたある日。
飲み始めるには少し時間が早かったので、
少し喫茶店でも寄っていこうかとなりました。
喫煙者である友人が入れる店を探すと、
・駅地下の古びた飲食店街の一角
・老夫婦が2人で経営
・ネルドリップ抽出
・喫煙可
という、”いかにもな喫茶店“を見つけました。
当然即決で入店し、
席に通されてお冷が出されたのですが、
既に嫌な予感はしたのです。
「この水、クサくね、、?」
珈琲を好んで飲む人とか共感してもらえるんじゃないかと思うんですが、「水」の味や香りって舌が無意識ですが敏感に反応します。
カルキ臭…?
匂いは下水っぽくもある…
この、飲み込むのを身体が全身で拒む感覚。
嫌な予感…!!
注文してから僅か2分ほどで運ばれてくる珈琲。
ネルドリップってこんな抽出早かったっけ?
恐る恐る匂いを嗅ぐと、、
弱々しい珈琲香を突き破る下水臭!!
一口もすすること無く、TKOでしたね。
この状況からも、何か学び取らなければッ!
と頑張って(?)、
その珈琲(の色をした液体)を口に運びましたが、
さすがに8割近くは残してしまいました。
味が分からないのか、
友人は不思議そうな顔をしていましたが。。
ただ、
この「かつて僕が1度だけ残した珈琲」こそ、
元ツイートにもあるように、
僕が良い抽出で最も重要視するポイントに
「雑味のない水」
を挙げた理由となった経験です。
ドリップコーヒーの約98〜99%は水ですからね。
不味い珈琲をどうするのか
幸か不幸か、
自分が「不味い」と感じる珈琲と出会ってしまったら、どう対応するのか。
ただ「不味い」と切り捨ててしまうのか
・もうその豆/メニュー/店は二度と利用しない
なぜ不味いと感じたか疑問を持つのか
・豆の品質(焙煎度合、鮮度)
・抽出の問題(技術、レシピ)
・場の空気(接客態度、自分の感情、体調)
・好みの問題
そこから気づきを得るのか
・品質向上(保存方法、豆選びの改善)
・抽出技術向上(レシピ検証、精度練習)
・環境づくり(楽しみかた、マインド)
・好みの理解(多くの種類を比較)
どれを選ぶのも自由ですが、
どうせなら「けいけんち」が多く得られるほうが良いですよね。
「まずい こーひー が あらわれた」
きりすてる
ぎもんをもつ
▶︎ きづきをえる
「まずい こーひー は なかまに なりたそうに こちらを みている!」
かもしれませんよ。笑
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