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珈琲と「ビジネスモデル」で遊ぶ【over140】

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僕のTwitter アカウント
『COFFEE_RESEARCH@7D』でのツイートで、
140文字には収まりきらなかったコトを補足する記事、【over140】
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今回のツイート元はこちらです。


ビジネスモデルとは


さて、
「ビジネスモデル」については、
僕ごときが偉そうに説明できる領域ではないのですが、
記事を進める以上、前提として挙げておかなければいけないので、
最低限の説明に留めておきます。

ビジネスとして、
利益を継続して生み出すサービスや製品、
あるいは収益の仕組み
誰を(WHO:顧客)対象に
何を(WHAT:提供価値)売るか
どのように(HOW:プロセス)届けるか
どこで(WHERE:収益ポイント)儲けるか
なぜ(WHY:収益の仕組み)売れるか
を示したもの

以上。

ネットで調べると、
より詳しい解説サイトが山ほどありますが、
今回の記事にはこれで十分です◎

そして、
元ツイートでも紹介していますが、
文字にすると難しい難しいビジネスモデルを、
ひと目で分かりやすく図解化してくれている本がコチラです。

とてもおすすめです◎

ビジネスモデルについての前置きはこんな感じで。


「珈琲 」 ×  「ビジネスモデル」 =「遊び」


さて、
ここでお伝えしたいのは、

ビジネスのお話ではなく、遊びのお話です。
(ちょっとだけビジネス入ってるかも)

珈琲の楽しみ方に、
「淹れる」「飲む」「買う」ってありますが、
珈琲を「考える」っていう楽しみ方ですね。

珈琲のビジネスといえば、
一番イメージしやすいのはカフェや喫茶店でしょうか。

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【カフェ、喫茶店】
珈琲を買いたいお客さんに(WHO)
珈琲や豆を(WHAT)
店に来店してもらって(HOW)
商品とお金の交換で(WHERE)
珈琲や豆が欲しい欲を満たす(HOW)

といった感じですね。

基本はこれで、さらに
・原材料の仕入れ先
・お客さんの集客アプローチ
・他のサービス、提携とのつながり
などといった、
そのお店ごとのプラスαの要素を繋げていけば、
ある程度のビジネスモデルが図示出来ます。

でも、、

いま珈琲ってそれだけじゃないですよね??

ものの伝え方、届け方、売り方、買い方は、
時代と共にどんどん変わっています。
もちろん珈琲も、です。

そして珈琲って、
いろんなものと組み合わせることが出来るので、ビジネスモデルを考え出せばいろんな形が生まれてきます。
つまり、遊びとして面白いんです。

じゃあそれってどうやって考えるの?
ってときに、ビジネスモデルの図解が役に立ちます。

「珈琲」×「ビジネスモデル」を考えるヒントに、
3つの方法があるので、順番にお伝えします。


モデルを置き換える


文字通り、既存で上手くいっているビジネスモデルの仕組みを「珈琲」に置き換えてみる
これは元ツイートで提案したやり方です。

元ツイートでは、
「オイシックス・ラ・大地 株式会社」のサービスを図解化したモデルのなかで、
野菜の生産者→個人の焙煎者に置き換えたら。
と投げかけています。

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このモデルにどういう利点があるかいうと、

【オイシックスのビジネスモデル】
生産者

・企業と直接契約することで売上げが安定
・消費者のニーズが知れる。
オイシックス
・仕入れコストが減る
・商品に有機野菜という付加価値が付けられる
・消費者情報を集められる、囲い込める
消費者
・商品情報が見やすい、分かりやすい
・窓口がひとつで利用しやすい

商品は良いのに販売力の少ない生産者が、
販促と販売を委ねることで売上が安定し、
消費者は良い商品が適した形で安く購入でき、
サービス運営者は集客とコスト削減を叶える。

これを珈琲に「置き換える」

発想のきっかけは、

Twitterでも見かけるけど、個人で焙煎してる人って結構いるんだな〜

と思ったことです。

「売りたいけど拡散力がない」
「直接聞きにくいけど評価やニーズが知りたい」
っていう個人の焙煎者と、

「試してみたいけど個人だとちょっと心配」
「商品の情報がもっと手軽に分かればな」
っていう消費者を、

その間に、
オイシックスみたいな取りまとめを行うサービスが介してマッチング出来れば面白いなと思ったのです。

当然、
・挽き目や鮮度にどこまで対応できるのか
・保証は誰がどのように持つのか

といった課題点はありますが、

今まで珈琲の業界になかったモデルも、
他業界での既存のモデルに置き換えることで、
新たに生まれることがあります。


モデルを組み合わせる


次は、
いま自分が行なっている(構想している)モデルに、
他の違うモデルの一部を組み合わせる方法です。

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例えば、
サブスクリプション(定額課金制)というビジネスモデルがあります。

有名なものだと、
「Netflix」や「Amazonプライム」といった音楽や映像コンテンツサービスをイメージしますが、
洋服、おもちゃ、最近はレストランやラーメン屋といった飲食系までこのモデルが広がっています。

これは「珈琲」にも組み合わせが可能で、
いまカフェのビジネスモデルがあるなら、
定額をで1ヶ月間利用し放題。
豆を販売しているなら、
定額で毎月一定量が利用できる。
など考えられますね。

実際にサブスクリプションを導入している珈琲関連の企業も見られます。

【POST COFFEE】さん
https://postcoffee.co

【COFFEE MAFIA】さん
https://coffeemafia.jp

当然、
何でもサブスク化すれば良いものではなく、
当然利用頻度が増えれば1回当りの単価は下がるので状況によって使い分けが必要ですが、
今回の記事とは趣旨が逸れるので、この辺りはまた気が向いたら別で書きます。笑

あとは、
「オンラインで広い客層にリーチするモデル」と「地域密着で深い関係性を築くモデル」といったように、
お客さん(WHO)が重なっていないものを組み合わせるのも効果的だと思います。


モデルに制限をかける


これは、
いまあるビジネスモデルの要素からひとつ、もしくは複数を敢えて制限して、それを克服するために形を変えてみる方法です。

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2020年4月現在、
対面や来店など、「人と会う」ことを限りなく減らすという制限が世界中にかかっていますね。

ここでは、
お客さんの数は大きく変わってはいません。
しかし、
届ける手段が大きく変わりました。

例えば、
店を持ち、そこに集客して商品を届けるモデルは、そのままでは収益が激減します。

そこを補うため、
多くのお店は滞在させないテイクアウトや、
消費者の元にデリバリーするといった、
今までとは違った方法で商品を届けるモデルに(半ば強制的に)変化しています。

あるいは届けやすいように、

商品の形/種類を変える
→通販用商品、パッケージ開発

アプローチを変える
→クラウドファンディングやSNSの活用

使い方を変える
→ホテルを医療従事者の宿泊用へ

といった変化の仕方も見られます。

逆に、
届ける手段として元からあったビジネスモデル(ZOOMやUberEATS)が注目されているパターンもあります。

ここ数ヶ月で、さまざまな企業やサービスのビジネスモデルが急変しました。

その強制力をみると、
「制限をかける」ことは、
上に挙げた「置き換える」「組み合わせる」ための動機付けという位置付けになるかもしれません。


遊びつつ備える


上に挙げたような方法で、
珈琲の新しいビジネスモデルを考えて遊ぶことは楽しく、いろんな視点や発想が生まれます。
それがきっかけで、
今までに考えもしなかった領域やジャンルと、
新たに出会うことになるかもしれません。

元ツイートを投稿した当時は2019年10月。

当時はここまで急激に、
ビジネスモデルを変化させるほどの事態が起こることなど想像もしていませんでした。

今まで当たり前だった社会のさまざまなところでゲームチェンジが起こり、
企業や個人レベルでも明暗が分かれています。

そんな中で、
この不測の事態に対応出来ているのは、
多くは普段からこういったビジネスモデルを見直し、たくさんの視野や発想を日頃から意識して持っていた企業や人だと思います。

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変化したビジネスモデルが元に戻ることは基本的にはなく、
こういった変化の場面は今後もきっとあるでしょう。

それに、
もしかしたら考えた珈琲のビジネスモデルが、
時代とマッチするときが来るかもしれませんよ。

遊びながら、備えましょう。

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#over140

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ここまで読んで頂いて、
少しでも興味を持ってくれた人は、
良ければTwitterも気軽にフォローしてみてください。

Twitter → 『COFFEE_RESEARCH@7D』

ありがとうございました◎


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