REVIEW No.1 : BLUE BOTTLE COFFEE (Guatemala -Santa Izabel-)
【ショップ名】
BLUE BOTTLE COFFEE
【所在地】
清澄白河フラッグシップカフェ
〒135-0023 東京都江東区平野1-4-8
※その他、青山、六本木、新宿、品川店など多数
【商品情報】
生産地:グアテマラ コバン地区
農園:サンタイザベル農園
精製方法:ウォッシュド
標高:1,400-1,700m
品種:カトゥーラ、カトゥアイ
焙煎度合い:浅煎り
【テイストカテゴリー】
【ローストレベル】
【おすすめのドリップレシピ】
豆量:15g
湯量:240g
抽出比率:1:16
抽出時間:2:20-2:40
注湯パターン:
0:00 30g 蒸らし
0:40 50g 優しくお湯を注いでいく
1:10 80g 比較的早めにお湯を注ぐ
1:40 80g 比較的早めにお湯を注ぐ
2:20-2:40 この時間の間でドリッパー内のお湯が落ちればOK
【レビュー】
H:記念すべきレビュー第1弾のテーマは「サードウェーブコーヒー」
サードウェーブコーヒーといえば「BLUE BOTTLE COFFEE」ですね。コーヒー好きはもちろん、そうでない方も一度は名前を聞いたことがあるお店だと思います。私自身もオープン初期から何度か飲んでいたので、現在に至るまでの味の移り変わりもお話しします。
R:都内に住んでるから何回か行ったけど、店頭で飲んだ時は選んだ豆によっては未抽出な感じが出てたりと当たり外れが多かったような気が….
H:逆に俺は店舗に行ってはずれを引いたことが無いから、よく知らないコーヒー屋さんに行くより、抽出のトレーニングとかレシピ作りがしっかりしてるブルーボトルを選びがちかな。豆のクオリティと焙煎自体は個人的には信頼のおけるロースターだと思ってる。
R:そうか、抽出もしっかりぶれないようにやってるはずだもんね。
H:今回選んだ豆はあえてエチオピア・ケニアとかの分かりやすい産地じゃなくて、ロースターの技術やコンセプトが光る豆、グアテマラをレビューしてみました。
R:焙煎度合いは具体的にホームページを見ても書いていないけど、豆面をみるとシワもそこまで伸びきってなくて、比較的浅そうだね。ローリングで焼いてるからかな。
H:ブルーボトルに行ったコーヒー特に詳しくない友達はみんな酸味が強いって言ってたね笑
R:浅煎りのコーヒーを飲み慣れてない人からすると、まあまあ強い方だよね。早速まずはカッピングで味を見てみよう。
(カッピング中)
R:フレグランス(挽いた直後の粉から発する香り)とアロマ(粉にお湯を入れたときに発する香り)のどちらも良い感じだね。
H:俺はアロマからはスパイスっぽい、少しエキゾチックな印象を感じたかな。今まで飲んだグアテマラからは感じたことの無い第一印象。
R:確かにハーブっぽいというか、少しフローラルな印象も感じたね。香り自体はコンプレックスで重層的なイメージ。
H:分かる!お花っぽさとか繊細な香りがあるよね。
R:実際に口に含んでみると、アロマで感じたような複雑味よりも、ミルクチョコレートのかなり甘い印象とフレッシュな果実味を感じる。酸味は柑橘の酸からリンゴ酸のさわやかな酸味に感じ取れる。
H:そうだね。実際に飲んでみると、シロップっぽくて、丸みのある飲み口で甘い印象がかなり強いね。酸味もそこまで前面に出てくる感じじゃないし、酸質自体もフレッシュな明るい酸味だから、飲んでても心地よい。バランスはすごい取れてるコーヒーだと思う。
R:ブルーボトルが書いてるフレーバーコメントを見てみると、
って書いてるね。
バタースコッチは良くわからないけど、確かに深い甘みとハーブの印象は感じ取れる。
H:カモミールはフローラルの印象に近いし、マンダリンはオレンジの品種だよね。ミカンに近い味わい。俺はミカンみたいな果実味の甘さより、どちらかというと、このコーヒーからはチョコレートとかの甘い風味から感じ取れる方が強かったかな。
R:だんだんコーヒーの温度も冷めてきてるけど、嫌な酸味とか渋みは一切出てないね。グラッシーな少し青い風味は出てるけど。しっかりと焙煎ができている証拠だと思う。あと、このコンプレックスなアロマと、甘さ、酸質はグアテマラの中でもかなりグレードが良い証拠だね。
H:焙煎士としてのこのグアテマラはこういう味作りをしたい、っていう想いも感じ取れる。この焙煎度合いなら、どんな人が淹れても美味しく入るかもね。
R:始めドリップで淹れたとき、1:16.6(使用する粉1gに対して16.6倍のお湯を使用するということ)の比率で淹れたけどバランス良かったね。
H:俺も1:16くらいで淹れたけど、酸味と甘さのバランスも取れてて美味しかったね。1:15.5で淹れたらもう少しボディも強く出てたけど、少し重たかった。
R:あと、蒸らしの後に注ぐお湯の量が多すぎると、このコーヒーの甘い風味とシロッピーな口当たりは出てこなかったからそこは注意だね。
※おすすめのドリップレシピは冒頭に記載※
H:オープンした当初のブルーボトルのコーヒーを店頭で飲んだ時は、コーヒーの濃度もかなり高めのドリップレシピで、なおかつ生焼けの酸味も強くて正直飲みにくかった記憶があったけど、今はオリジナルドリッパーで淹れてたり、焙煎技術もかなり向上してて豆のテロワールも感じやすい、飲みやすいし正直驚いた。
R:そうだね。こうやってブルーボトルの豆を買って、家で飲んでみたのは初めてだったけど、焙煎技術もかなりあるし、生豆の質も良いし、美味しいね。
H:まだ、ブルーボトルを飲んだことの無い人もいっぱいいるだろうから、ぜひ飲んでほしいね!
to be continued…..