見出し画像

【伝える技術】エンジョイ!クラフトビールを読んでの感想

コーヒーギークで世界的に有名な岩田リョウコさんと、僕の大好きなロックアーティスト スコット・マーフィーの共作「ENJOY!CRAFT BEER 人生最高の一杯を求めて」を読み終わったため感想を。

コーヒーとビールには共通点も多く、その魅力を人に伝えるアプローチの仕方など非常に勉強になりました。

この本のポイント

・イラストが多く分かりやすい
・導入のハードルがおもいっきり低く読みやすい
・読み進めるにつれ引き込まれ、いつの間にかビールに詳しくなる
・作者の体験談がおもしろい
・作者二人が実際の友達。会話形式でテンポよく読める

この本は現在AmazonのKindle Unlimitedで無料で読むことができます。初回30日間無料もありますので気になる方はぜひ。

ちなみにAmazonのアイテムページには細美武士(ELLEGARDEN/the HIATUS/MONOEYES)推薦とも書かれていました。細美さんビール好きだもんね。(スコットもMONOEYESのメンバー)

クラフトビールについての知識を既にお持ちの方にとって新しい知識やマニアックな情報はありませんが、端的に行ってこれほど分かりやすい入門書はないのでは?と思いました。イラストが多く、種類別・国別のビールの情報が見やすい。ページに情報を詰め込みすぎず、かつ押さえるべきところは押さえる。プラスワンで書かれているポイントもすっと頭に入ってきます。

途中「ビールの豆知識」や「ビールを例えると?」「コーヒーとビールの共通点」など箸休め的な要素も多く、テンポよく読むことができました。

特に良かったと思うのがイラストです。とにかくイラストが多くて読みやすい。この手の本はビールそのものや器具、生産国などの写真や地図が入ったものが多く、図鑑のようになってしまい固いものが多いように感じます。

著者の岩田さんのイラストはとてもポップでキャッチー。岩田さんとスコットの会話形式進んでいくため頭にも残りやすいです。

伝え方秀逸

先ほどクラフトビールについての知識を持っている方に対するマニアックな情報は無いと書きましたが、要所で挟まれる著者の体験談は引き込まれるものが多く、楽しく読むことができると思います。

内容が薄すぎるわけではなく、ターゲットがマニア向けじゃないということです。「好きなもの」を広めたいという熱量はみんな持っていると思いますが、ハードルを下げながら心を掴む、まさに沼にひきずり込むための最初の一歩を踏み出させるような書き方は非常に勉強になりましたw

また、著者の岩田さんはお酒を5口も飲めば酔ってしまうらしく、もちろんビールにも詳しくなかったようです。スコットに勧められてビールの本を出すことになったようですが、相当なリサーチをして、知識を自分のものにした上で書かれていることがよく伝わってきます。ご自身と同じ初心者に向けて書かれたといった印象です。

作者実際に二人の楽しい会話を聞いているような印象。家族や友人にも聞かせたくなるような雰囲気で引き込まれていきます。

僕自身もコーヒーが大好きで、それをいかにハードルを下げて人に伝えられるかを考えてラジオをとっています。その点でこの本は教科書みたいな感じ。

岩田さんは2015年にはアメリカで下記の書籍(英語版)を発売され、 Amazonランキング1位を獲得し、ベストセラーに。その後日本語版含め他の言語に翻訳されています。すごい。

4441円と表記されていしまいますが、中古で439円+送料のものが売ってます。(2020/12/12)

最近コーヒーの本を出されたので伝え方の勉強のために購入しました。これから読んでレビューしたいと思います。ラジオでもレビューしますね!

フィンランドとサウナについての本も書かれているので読みたい本リストに追加しました。これ読んだらサウナーになってしまうかも?ととのってみたいw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?